表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
没落皇子と異世界の姫  作者: 九条ましろ
第三章 シャルル王国滞在
18/19

シャルル王国の城下町2

出かける前から不穏な雰囲気だったが、気を取り直して2人は城下町に出かけることにした。


王城の門を出ると、フェリカ王国より賑わっていそうな活気のある街のようだ。


「新鮮な果物とお野菜ですね!」


リリアは美味しそうな食べ物を前にそう言った。


「シャルル王国の果物と野菜は世界で有名だからね。フェリカ王国だと海産物が有名だよね。」


「………。そうですね。私は何も知らなかったのだと痛感しました。」


ズーンと音が聞こえそうなくらいに、リリアは落ち込んでいる。

まさか世界情勢に無頓着なのか?

そんな考えは打ち砕かれる事になった。


「お城から出た事なかったって言ってたから仕方ないよ。」


シャルディは当たり障りのない、一応気を遣って言葉を選んだ。


「王城は愚か、10年間も婚約者の顔を見れないというオキテがあるせいで、婚約者は浮気していて、その婚約者も私の顔を見るなり、婚約破棄しないと暴れに暴れて…フェリカ王国を追放という体で、悪名高い王女と結婚しましたよ。なので、私もフェリカ王国に居場所が無かったんです。それでジョンヨンの好意まで受け入れるほど、私は厚顔無恥ではありません。少しでもお役に立てるよう、まだ見つかっていないリリシア殿下を探してフェリカ王国で保護すると自ら申し上げました。」


シャルディは準備中に、自ら放った言葉を悔いた。

リリアは能天気にリリシア殿下を探すと口走ったわけではないと、気が付いたからだ。

こんなに苦労していたのに、自分はなんてキツイ事を言ってしまったのだろうと悔やんだ。


「リリア王女…リリア、今日は俺の奢りだ!楽しんでそんな最低男の事は忘れようぜ!?」


「シャルディ…ありがとうございます。お言葉に甘えますね!」


とリリアはシャルル王国にきて、1番の笑顔をシャルディに向けた。

太陽に照らされて、金髪が虹色に見える。

笑顔も相まって、とても綺麗だなぁと思うのであった。


「遠慮せず何でも言いたまえ!」


「太っ腹ですね!」


2人は見つめ合いながら、城下町を歩く。


「そこの美男美女のお2人さん!このいちごは如何かな?新鮮だから、そのまま食べてもみずみずしいよ!今なら、アイスも付けるよ!2つで30ルルでどうだい?」


「ああ言ってるけど、買ってみる?」


「いちご…食べてみたかったのよね!食べたいわ!」


「店主、それじゃこれで!お釣りは要らないよ。」


「えぇ!?100ルルも!?ありがとうございます!」


店主は泣きながら感謝した。

ちょっと大袈裟に振る舞う。


「ちょっと店主に聞きたいのですが、金髪で青い目の彼女と同じ見た目の男性は見かけませんでしたか?彼女の家族なのですが、行方不明でして…。」


シャルディはリリアを店主に見せる。

店主は、うーんと唸りながら考え込んだ。


「実は数日前に見かけたことのない男を見たなぁ。そいつはギルド紹介所を聞いてきたんだが、髪の毛は茶色で目は青かったなぁ。お嬢さん達の探している人物かわからないけれど、ギルド案内所に案内するよ。」


と快く親切に場所まで案内してくれた。


「ここがシャルル王国の1番大きいギルド案内所だよ。その彼もここに案内したから、受付の人に聞いてみると良い。それじゃわしはここで…探している人見つかると良いね!」


と手を挙げて去って行こうとしたが、シャルディはこれは情報料です。ありがとうございます。と店主の手に300ルルを渡した。

店主はさっきので十分だよと言ったが、気持ちですからと曲げなかったので、根負けして店主は受け取った。


「ありがとうございました!」


リリアとシャルディは店主にお礼を言う。

何も情報がない訳ではなかったから、収穫はあったのかな。

2人はいざ!とギルド案内所の扉を開けるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ