ジョナサン殿下は国外追放
色々とゴタゴタがあった王宮内。
国王から正式に、ジョナサンの王位継承権剥奪し国外追放とまでは行かなかったが、他国の王族の婿養子になる事が決定され、事実上リリアとの婚約破棄が確定した。
ジョナサンは最後まで国外に行きたくないとゴネていたが、婚姻相手の姫が大層美しく早速喜んで行った。
その婚姻相手の姫は、見た目は美しい薔薇と言われているが、内面は残忍だとか…あくまでも噂の範囲内。
知らない方が幸せな事って沢山あるよねという事だ。
「はぁ…やっと王宮内は平穏になったね。リリアも無事に婚約破棄おめでとう!」
「ジョンヨン殿下ありがとうございます。きっとジョンヨン殿下ならこの国をより良い方向に導いてくださる事でしょう。」
「ん?なんだか急によそよそしくなったね。」
「私とジョンヨン殿下では立場が違いますので。」
「いやいや、同じ王族でしょう?」
「ジョンヨン殿下は王位継承権第1位に昇格されたのですから、気軽にお話できません。又私もお妃候補ではなくなったので、ただの王族に過ぎません。」
はっきりと線を引かれた気がした。
リリアとジョンヨンは立場が違うんだと。
ジョナサンが王位継承権第1位の時は、ジョンヨンは国外に行く形だったからだ。
それにジョナサンの婚約者の立場だったから、対等な関係だったのだろうか。
リリアの婚約解消した後はまだどうなるのか決まっていない。
「そういえば、婚約解消した後のことはまだ決まっていないよね?だったら私の……。」
と言いかけたが…。
「その事ですが、国王陛下にはもう申し出ております。国外を出てリリシア殿下を探しに行きたいと願い出ました。元々は私の婚約者になる筈だったお方。どんな男性か興味がでましたの。」
リリアは頬を赤らめた。
今までこんな彼女は見たことがない。
ジョンヨンの言葉を遮って、話したのだ。
ジョンヨンの婚約者になる気は無いのだろう。
「そ…そうなんだ。これから険しい道になるね。何か力になれることがあったら遠慮なく言ってね。リリアは私の…私の家族なのだから。」
今のジョンヨンにはそれしかいう事ができなかった。
家族…間違いではない。
「ありがたきお言葉です。先ずは隣国のシャルル王国に行ってみようかと思っています。またお手紙書きますね!ジョンヨン殿下のご婚約者の方、とても素敵な方でしたよ!シーナ様は国母に相応しいお方です。」
「あぁ…ありがとう。リリアにも恥ずかしくない国王になるよ。」
ジョンヨンの心は沈むばかり。
リリアは気付いてはいるが、家族としてしか見ていないという事だろう。
「リリアはリリシア殿下を探し出して何がしたいのかな?」
「もしご存命なら、お友達になりたいなと思います!」
「お友達ね…私にも紹介してくれると嬉しいな。」
「勿論!ジョンヨンに1番に紹介するね!」
あっ!とリリアは口を抑えた。
ジョンヨンは2人の時はいつも通りでお願いと付け加えたのだった。
2人は仲良く微笑み合った。




