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没落皇子と異世界の姫  作者: 九条ましろ
第二章 婚約破棄は…しない!
10/19

シューリッヒ皇国とフェリカ王国

次の日も王妃教育は続く…。

前回は荒れ果てた地という序盤で話が終わってしまった。

ほぼ習っていないに等しい。

今日も今日とて、テレシアはヒールをカツカツ響かせて王城の廊下の大理石の床を歩く。

リリアの部屋の前でドアをノックし、お辞儀をしながら入って言った。


「おはようございます。お二人ともお揃いですね。今日は昨日の荒れ果てた地をどうやって解決したのかという話をしましょう。実はフェリカ王国の初代国王のジョン殿下は、小国のシューリッヒ皇国の第二王位継承権をお持ちの方でした。シューリッヒ皇国の第10代ジョイン殿下がジョン殿下のお兄様で、フェリカ王国を創立した時に、荒れ果てた地を見て、シューリッヒ皇国の技術で何とか出来ないかと思案されておりました。そして微生物を培養し、地質改良に成功。ジョン殿下はとてもお兄様に感謝されたそうです。お互いの子孫の子が男女で同い年の子がいたら婚姻させよう。という事になりました。残念ながら、シューリッヒ皇国は現皇帝のジョシア殿下が病で亡くなられて、第1皇子のリリシア殿下は国を追われてしまい、今は所在不明となっております。そのため、リリア殿下とリリシア殿下は同い年の男女なのですが、婚姻という事にもならなかったという話でございます。」


という壮大な話なのだが、しれっと婚姻の話までになっていたとは。

一度会ってみたかったなぁ〜とリリアは思うのであった。


「僕もこの話は知らなかったです。まさかシューリッヒとフェリカは兄弟国だったとは…。父上も知らないようですし。兄上は…言わずもがなでしょうか。」


いくら国王陛下から承諾されたとはいえ、未婚の男女が一つ屋根の下にお互いの部屋を出入りは良くないんじゃないかと思うくらい、それくらいお互いにいつも自然に一緒にいる。

ジョンヨンは当然かのように、リリアの部屋にいる。


「皇帝殿下のお名前と私の祖父の名前が似てますね。そしてリリシア殿下と私の名前も…。偶然なのでしょうか。発明国ぽいですし、私の祖父はシューリッヒの血が濃そうですね。見た目も同じでしょうし…。非常に興味深いです。」


リリアも名前の類似性や発明家の祖父との繋がりが、気になる模様。


「お二人とも初耳の様ですね。リリシア殿下も金髪なのは変わらないと思います。ですが所在不明。捜索はしていますが、見つかり次第フェリカ王国で保護する予定だそうです。8歳ですからね。1人では生きていくの大変だと思いますよ。」


リリアも保護された立場。

きっとリリシア殿下も1人心細いに違いない。

1人でも大人が居てくれれば…と祈るばかりだった。


「ある意味学院に通わなくてよかった。このような事は習わないと思います。貴重なお話ありがとうございます。」


ジョンヨンもリリアと一緒に、テレシアに頭を下げた。

学院ではさらっと歴史の話をするだけなのか、そもそもこの話を習っていない可能性もある。


「こちらこそですよ。王妃教育担当になる方は、皆この話をご存知ですよ。正式に決定してから習うので、歴代の担当の方しか存じないと思われます。」


どうやら、王妃教育担当の者でなければ、隅々まで歴史を習わないそうだ。

国家秘密でもあるのか?

シューリッヒと繋がりがあるというだけでも凄いらしい。

外交に消極的だからなのか、技術が他国に流出するのが嫌なのか。

フェリカ王国もその技術を知らなかった様だ。

歴代王妃もこの話は存じてはいるが、口外出来ない話の様だ。

初代フェリカ国王陛下と兄であるシューリッヒ皇国の皇帝殿下の約束事だそう。

流出させてはいけないと…。

フェリカ王国は何も持たない国なので、外交に力を入れるようになり、生活が豊かになって今があるという。

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