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リューナ嬢の失踪

※このお話しは異世界転生・転移モノではありません。




私は目を覚ます。

明けきらない陽の光はまだ届かず、薄暗い部屋の中で天井を見詰める。

段々と覚醒し始めている自分の頭の中はたくさんの情報でいっぱいだった。

しかし、何もかもを整理し終えた時に初めて気付く事もあった。



「……」



帰って来ない。

そう考えるととても悲しくて、虚しくて。

たった3週間未満の、本当に些細な事でもあり…それでも私にとってはたくさんの決断を下した時間でもあった。


身体を起こすととても重くて、まだ夢の中に浸っていたいと心の中で呟いた。

幸い今日は休みだ。

思う存分この気持ちと夢に浸ったところで誰にも怒られない。

……文句を言わせるつもりもないけれど。

目を閉じて先程までの記憶を巡る。


終わりを予感した夢は消え去る。

まるで無限世界に囚われたかのように陽の光も届かない闇の中で一生を過ごすのか、はたまた自分自身のパラレルワールドの中で元々の日々を過ごしているのかは私自身には分からない。

私に分からないのであればもう誰にも分からないのだ。



だけど、確かに消えて行く。

確信だけが残った私のこの感覚は、どこまで正しいのか分からない。



しかし、2日、3日経ってもこれだけ毎日の様に見ていたあの場所は姿を見せなくなっていた。

4日、5日、6日経っても今まで同様様々な夢を見る。

1日に何度も様々な種類の夢を見ては覚えているが、彼女には切り替わる事は無かった。

心の中で呼んでも、返答は聞こえない。

いつもなら気にもせずそう言えば見ないなと思うだけなのに、1週間、2週間と経っても彼女達は現れなかった。


私の生活は変わらない。

日々仕事に明け暮れ、夜が来れば眠る生活。

私は変わっていないはずなのに、彼女達は姿を見せない。



アレから1ヶ月余りが過ぎて、ようやく私は日々を元通り過ごす覚悟が決まった。

彼女は言っていた。

私はもう要らないのだと。

ならばもう、仕方ない。



彼女の言葉は私の言葉でもあるのだ。

いつまでも彼女ばかりに縋ってはいられない。

私は前を向く為に彼女を切り離したのかもしれない。

変わらない日々の為に、今までと同じ様に寝て起きて夢を見て現実から逃げてまた起きて寝ての繰り返し。

でも、それで良い、それが私なのだ。



スッキリした気持ちで、私は今日もベランダに並ぶ鉢植えを見て笑みを浮かべる。

知歩として生きている私のささやかで小さな幸せ。



「おはよう、今日もよろしくね」



朝露が光るバジルの葉には、既に昇った太陽の光が反射していた。

まずはここまで読んでくれた方々に感謝を。

3週間程の間でしたが毎日更新楽しかったです。


夢の内容っていつもどこか違う風になっちゃう事が多かったんだけれど、連載を始めた日の朝に見た夢があまりにもリアルで、どうしても残したくなったので投稿しようと決めました。

夢を元に小説を書いている人はきっと多く居て、それを形にするのに色々工夫をしたり、表現を変えたり、捉え方の違いがあったりして、すごく素敵な物が本当にたくさんあると思います。

その中で、自分が見えている場所からそのままを伝えるのって今までどうしても出来なくて困っていたんだけれど、このお話しは本当に私が毎日見て切り替わって行く景色をそのままに描いています。


感覚派のお話しだからちゃんと伝わるかどうかとても不安だったし怖かったけれど、無事完結出来て本当に嬉しいです。

また、感想や評価たくさんたくさんお待ちしてます。

色んな人にどう見えたのか、一言でも大丈夫です。

頂ければなとお待ちしてます。



本当に、最後まで読んでくれてありがとうございました!

また別の作品も楽しみにしててくださいね(*'-'*)ノ"


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