第7話 反省会
「コラ!クソスポンジ!なんで魔力練れないの気づかないんだよ!このバカ。」
普段怒りなれないのもあり語彙力は低めになった。
『仕方ないじゃない、初めて魔法を使ったんだから!むしろよく試し撃ちもなくモンスター退治に行ったわね。』
「それにしても使う魔法も《ウォーターボール》ってあれだけの大口叩いて初級も初級の魔法かよ。」
『だから練れないんだから仕方ないじゃない。いつもだったらもっとすごい魔法だって使え、あっ!』
「なんですか?」
『そういえば…』
話を聞いてみると、よく精霊の世界を行き来していた精霊達が、
「呼び出される度にレベルが1ってツラいよなー。」
「そうそう、使えるスキルにも制限かかるし。」
「本当なら最強の技で余裕でぶちのめしてるのにな。」
「分かるわー」
と、盛り上がっていたそう。
当然、ぼっちのジュリさんは盗み聞きだ。
「それなら、魔力は練れない理由はハッキリしましたね。
まずはレベルを1つでもあげることが最初の課題ですね。」
でも、スポンジでどうやってスライム倒すんだ?
ーーー
少し試したいことがありもう一度スライムに挑む。
今度は[両手剣]をしっかり持ってスライムに挑んだ。
[両手剣]で弱らせてからの《ウォーターボール》
これならレベルアップもイケるんじゃないかと思ったわけだ。
近所を探してスライムに遭遇した。
今回もプルプルと震えている。
まずは[両手剣]を構えてスライムに斬りかかる。
いつもだと5回くらい攻撃が成功すれば倒せる。
武器があればそれほど苦労なくHPを削っていける。
順調に削れたので、
スポンジを持って、
「ジュリさん、《ウォーターボール》!」
『了解!《ウォーターボール》!』
ピンポン球大のウォーターボールがスライムに襲いかかる。
激しい水飛沫。
効果がないようだ
ふざけんなよ!なんで効かないんだよ!
イライラしながら[両手剣]でトドメを刺す。
一応参戦したうえで討伐しているから、ちょっとでも経験値が入らないかと少しだけ期待して聞いてみた。
「経験値入った感じありますか?」
『いや、全然。ベースの経験値が低すぎるんじゃないかしら?』
いやいや、お前の攻撃力低すぎてもっと強いのはしんどいわ。
ゴブリン相手じゃ、そんなに余裕ないのにウォーターボールをぶつけるなんて。ダメージもないし。
水魔法が弱点になりそうな相手も周りには出現しないし…
「…やっぱりそうですか。もう少し倒し方考えないとダメですね…」
初めのハードルの高さにクラクラした。
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