第4話 武器精霊の秘密
ちょっと書いて放置しているところ、評価、ブックマークしてくれた方、ありがとうございます。
これから更新頑張ります。
「ジュリさん、いろいろと聞きたいことがあるんですが…」
『なんでも聞いて!』
「まず、ジュリさんはどんな存在なんでしょうか?」
『そんなことも知らないで使ったの?』
「効果も不明になっていたので、ただの強化書かと思っていたのですが…」
『はぁ、ハズレ引いたなぁ…』
『私は武器精霊、だいたい、どの武器にもついてるでしょ』
「いやいや、はじめて聞きましたけど…」
自信満々だけど武器精霊なんて初めて聞いたし。
ってかこんな簡単にコミュニケーション取れるもんかね…スポンジのくせに。
上級パーティとかなら武器についてるのか?
それにしても情報なさすぎだな。
続けてジュリさんに聞いてみた。
「武器精霊はどんなことができるんでしょうか」
『はぁー!?そこも知らない訳!?もう信じらんない!』
プリプリした念話で解説してくれた。
出来ることは武器にスキル、属性の付与。
ただそれだけだと属性持ちの武器とあまり変わらないのではないかと聞いてみると、精霊の力で属性を消すことも可能だから、相性が悪い時は属性なしに戻せるということがメリットらしい。
そして、最大のメリットは武器精霊自身もレベルアップすること。
僕自身のスキルとは別に武器精霊の成長でスキルが増えるらしい。
成長する武器なんて、夢もあるし、かなりアツい!
むしろここまでの力があってなぜ廃れたのだろう?
「ジュリさん、他の武器精霊の方にはコンタクト取れないんですか?」
『ん?他の武器精霊?』
『んー?どうだろう?あんまり仲のいい精霊がいないんだよねー』
こいつ、偉そうな割にボッチかよ。
『なんか文句あるの?』
こういう返しするからボッチなんじゃ…?
「いえいえ、何もないです。」
でも、先輩に言われて威厳がある話し方したって。」
『あー、ルカ先輩ねー。ちょっと前に武器に付与されてコンタクト取れないんだよね。
付与されちゃうと武器自体に意識がいくから、精霊の世界からはいなくなっちゃうの。』
「そういうシステムなんですね。」
そうすると、精霊の世界の様子も結構分かりそうなものだけどな。
あんまりボッチに触れるとうるさそうだから、一旦置いておこう。
「そういえば、ちょっと前って言うとどれくらいですか?」
『こっちの世界でいうと150年前くらいかな?』
「えっ?そんなに?」
状況を聞くとちょうどその頃から大量の精霊達がこっちに来ていたよう。
そして武器が壊れたり持ち主が死んでしまうと、また精霊の世界に戻ってくるようになっていた。
そして、大抵の戻る精霊達は文句を言っていたそう。
武器の扱いが悪いのは良くあることで、「お前の能力が低い」と罵られながら戦い、
成長が遅くなると「俺の成長より遅いなんてあり得ない」等と罵倒されることもあった。
そしてちょっとした強敵がくると、精霊の力に甘えて鈍った動き、追い込まれたら精霊のせいにしながらサクッと殺される。
そんな話を聞いたボッチのジュリさんは、表示の隠蔽をかけて、厄介事から逃げていたところを僕に使われたと。
「意外と賢いな…」
『何!!』
ボソッと言った言葉を聞かれてしまった。
とりあえず、アイテムの詳細を確認してみよう。
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