第21話 ノアさんは変わった態度の人だった
ノアさんは抑えていた分興奮がすごかった。
「もういいよね。どこで手に入れたの?なんで喋れるの?何が出来るの?」
「ちょ、ちょっと待ってください。落ち着いて。」
「この状態で落ち着ける訳ないよね。伝説級のそうざいだよ。いや、存在だよ。」
そんな噛み方するんだろうか。
とりあえず、入手の経緯をノアさんに伝えた。
「そうか。じゃあまず、強化書を露天で売っているおじさんを捕まえて事情聴取だね。どこで手に入れたか聞かないと。言わないようなら拷問も仕方ないよなぁ。」
結構物騒な事を余裕で言い出すあたりやはりヤバい人だ。
副ギルマスだよね。ノアさん。
「ノアいい加減にしろ。ただこの件に関してはしっかりと聴かないと。」
「えっ、ベガさんまで。」
「あれだけのレベル差を超えて戦える可能性があるからね。乱用されて、悪用される事で秩序が崩れないようにしないと。」
確かにこの前までの自分を考えれば当然だろう。
スライムでギリギリだった、弱小である俺があれだけの相手に勝ったのだ。
「入手の経緯は分かったよ。それじゃ、ジュリさんに聞こうかな。君たち武器精霊は何が目的なんだい。」
急に真剣に話出すノアさん。
「これだけの力があるのに、反動というかペナルティがないというのも不思議だし…」
『理由は暇つぶしよ。』
「「「はっ?」」」
全員の息が合ってしまった。
『私達は自分達の力が生まれながらに大きい事でちょっとしたいざこざで自分達の国、ひいては世界が壊れる可能性すらあって、実際にいくつかの国が滅亡しているの。その有り余るエネルギーのぶつける先になったのが武器精霊としてこっちの世界に来ること。』
珍しく真剣に語るジュリさん。
『当時の国王が提案して、最終的には国王までもこっちに行くようになったの。それで精霊の世界での戦いは圧倒的に減ったの。代理戦争的なアトラクションになったのよ。ペナルティ的な反動がないのは、精霊達が楽しむため。自分達に制限をかけているの。だから使用者にペナルティはないってこと。』
「それならば、もっとこちらの世界で流通しているはずじゃ?」
ベガさんが疑問をぶつける。
「以前聞いた話だと150年前に大量の武器精霊達がこっちに来ているはずなんです。ただ、僕たちはその事実も知らないまま存在だけ知っている。どこかで存在を隠されているんじゃ?」
目上の人には僕と言ってしまうのは僕だけなのだろか。
でも、ここが謎なんだよね。なぜ今は流通していないのか。
「精霊の世界に多く戻っているわけじゃないの?」
『精霊の世界はこっちでいう150年前から減ったままよ。』
「〈消えた武器精霊を探せ〉のミッションだね。くぅ、あがるなぁ!」
武器精霊大好きっ子なノアさんはさらに変になってきた。黙ってればイケメンでムキムキ、高身長と高スペックなんだけどな。
「こうなったノアを我慢させておくと面倒だから、とりあえず強化書のおじさんのところに行ってみよう。」
ノアさんと同じくらいの身長だけどゴリマッチョでスキンヘッドのベガさんが立ち上がってプレートアーマーの装備を整えている。
ここまでの話になるなら先に買って正解だったな。
そして今から行くのを断るなんて出来る雰囲気でもないし度胸もないからこのすごくイカツイ人達と街を歩かないとダメか…
「続きが読みたい」と思った方は、
ブックマークと評価の方をよろしくお願いします。
更新の励みになります!
感想、レビューはもっと嬉しいです!
小説家になろう 勝手にランキングに登録しました。
よければ、ページ下部をクリックしてください!




