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暇潰し  作者: ハズカシダリア
8/15

8(仮)

@「センパーイ…ってあれ?どこにもいない…。

ん?なんだこの紙…どれどれ…。」


@「『@君へ

君がこれを読んでいるとき、私は本編に居るでしょう。

まあ、そんなことより、ここから先は必ず声に出して読んでくれ。』?」


@「え~っと『前回のあらすじ

主人公が友達の倉木 誠からプレゼントを貰う。

中身は最新ゲームで医師の許可を取ってやることにした』……なんだこれ?」


@「あ、まだ続きがある…。

『追伸:本編は少しややこしいかもしれないので、ここがよく分からな~いとか、ここもっと詳しく、などの意見を頂ければ改善させていただきますので、ご意見まってま~す。』……。」


@「…まあ、いいか、センパ~イ、どこですか~。」

『起動中……起動中………。』


『身体構築中……。』


『精神投下中………。』


『完了しました。』


 #「やあ、目を覚ましてくれ。」


 聞き覚えのない中性的な声が聞こえる…。


 その声の言うとおりに目を開けると、そこは…

 地面が白く、頭上には青空が広がっていた。


 #「ようやく目を覚ましたね。」


 #「私の名前はシャ……シャフだ。」


 沖「シャフ…さん………ここはいったい…。」


 #「ここは君たちの居る世界と今から行く世界の中継地点…って所かな。」


 沖「中継地点…。」


 #「今から行く世界について説明するけど……聞きたい?」


 沖「え…いや…。」


 断ろうとしたが、そう言えば二神先生に…。


『ゲームは効率より楽しむことが必要だ。』


『まあ、効率的に動いても楽しい人も居るが…。』


『ゲーム内で自分のやりたいことを進めればいいさ。』


 って、言っていたな……。


 自分のやりたいこと……やりたいこと………。



 沖「………………。」


 #「?まあ、とりあえず、話すからとばしたくなったら言ってね?」


 沖「…はい…。」


 #「では…コホン…。」


 #「今から行く世界は、分かりやすく言うと魔術や武術が進んでいる世界で、一応機械も君たちの世界で言うところの中世辺りまで進んでいるくらいかな。」


 #「もちろん、様々な人種…いや種族が住んでいるよ。

 代表的なのは、君たちと同じ人間…こっちではスラハて言うんだけど、能力的には突出したものはないね。」


 #「他にも、森の民のフルハ、獣の力をもったグナハ、水の民のクルハ、土の民のムルハ……これらがこの世界には多いかな。」


 #「そこで今回君たちには、2つのルートでここを訪れるんだ。」


 沖「…2つ?」


 #「ああ、1つは神殿に我々から推薦されて来たという設定。

 もう1つは、今から行く世界に迷い込んだ設定。」


 沖「設定……。」


 #「ちなみに前者の設定だと転移者、後者は迷界者と呼ばれる…ようは2つ名みたいなものだね。」


 沖「なるほど、転移者の場合と迷界者の場合では他に何か違いは?」


 #「そうだね…転移者だと、スムーズに行くけど、もしかしたら原住民に煙たがれるかな?

 まあ、迷界者の場合はそう言うのがない場所に飛ばすけど、その代わり1から自分たちで拠点作りが必要だからスムーズとは言えないけどね。」


 #「それで、どっちで進めていくんだい?」


 沖「……………。」


 #「まあ、迷うよね。

 とりあえず、スキルでも身につけてみるかい?」


 沖「スキル?」


 #「ああ、スキルと言うのは…まあ、やりたいことをアシストしたり、一部では職業の指標にしていたりするね。」


 沖「なるほど…では、スキルを先に選んでも?」


 #「ああ!構わないとも、ちょっと待っていてくれ…●▲★■●▲」


 急に聞いたことのない言語を発したと思ったら、目の前に紙が落ちてきた。


 #「その紙に書かれているのが、今君がこっちの世界に持っていけるような技術や能力を写したものだから、そこから選んでくれ。」


 #「一応言っておくが、別にそこに書かれてなくても、選択することはできる。

 例えば、君で言うと"体術"は選択できてはいるが、握ったことも触ったこともない銃の技術"銃術"を選ぶことはできる。」


 #「しかし、あくまでも"銃術"は動きのアシストだけだから、ちゃんと基礎を知らないと戦闘時に使えるかは、それこそセンスが問われるね。」


 沖「つまり、選べるが使えるか使えないかは努力次第…と?」


 #「そう言うこと、まあ、どちらにしろ、この世界では戦うことも多いから結局は戦えるように努力しておいて損はないよ。」


 沖「なるほど…。」


 #「ちなみに、もっていけるスキルは5つまでだから気を付けてね。

 あと、欲しいスキルは私に言えば追加するよ。」


 そう言って、手元の紙を見る…。


 ―――――――――――――――――――――――


 体術・忍耐・登攀・料理・釣り・水泳・投擲


 ―――――――――――――――――――――――


 少ない…のか?

 多分だが、今から行く世界で使えそうな能力を書き出してくれたのかな?


 それにしても、戦闘に使えそうなのは精々"体術"くらいだろう…剣とか銃は扱ってみたいが…いや、剣は頑張れば自己流でも身に付けられるか。


 まあ、保険として"体術"も取っておこう。


 沖「……そう言えば、今から行く世界で言葉は通じるんですか?」


 #「あっ!と、そう言えば言ってなかったね。

 答えは通じないよ。

 一応、君が転移者になれば、スキル枠の1つを"言語"と言うスキルで埋めるから。

 ただ…迷界者となるとそれがないから、自力で覚えるか、"言語"スキルを覚えるしかないね。」


 沖「なるほど…。」


 そうなると、今"体術"と"剣術"は決定して3つ…。


 転移者だと1枠潰れるからな…別に"言語"は良いか。


 そうなると、必然的に迷界者…つまり、サバイバルをするから、"料理"と"釣り"はあった方がいいな。


 "登攀"と"水泳"、"投擲"は別にアシストされなくても問題ないだろう……。


 と、なると、別に転移者でも…いや、別にあっちで倉木と遊べればいいか…。


 そう言えば、倉木はどっちで遊ぶのであろうか…。


 沖「すみません、もし迷界者になったとして、最寄りの街はどれくらい離れていますか?」


 #「そうだね………大体3、4日歩いたらあるかな。

 確か、スラハの街だよ。」


 #「それと言い忘れていたけど、転移者には"言語"のメリット?があるけど、一応、迷界者にもメリットがあって…。」


 沖「メリット?」


 #「まあ、プレイヤー用の道具かな?

 内容は、戦闘スキルを使うための武器、生産スキル用の道具をプレイヤー全員に配るんだけど…。」


 #「迷界者にはついでに迷界者の"種族言語"を自動的に取得させてるよ。」


 沖「種族言語…それもスキルですか?」


 #「違うかな。

 "言語"は全ての種族用の共通語みたいなもので、持ってないと自動的に種族言語になるんだよ。」


 沖「なるほど…。」


 #「そう言えば、スキルは決まったかい?」


 沖「あと、1つ決めかねてますね…。

 一応、"体術"、"剣術"、"料理"、"釣り"の4つは決まったんですが…。」


 #「ちなみに、転移者と迷界者のどっちで遊ぶんだい?」


 沖「まあ、迷界者で自由気ままにぶらぶらと遊び歩いて、たまに仲間と遊べればいいかと…。」


 #「なるほどなるほど~、なら、こういったスキルはどうだい?」


 そう言って、また別の紙が落ちてきた。


 ―――――――――――――――――――――――


 修復・製作(木)


 ―――――――――――――――――――――――


 沖「…なぜ、この2つを?」


 #「いや、簡単なことだよ。

 ぶらぶらと目的もなく歩いていて、武器が壊れたら簡易的に直すことができる"修復"

 "製作(木)"は限定的ではあるけど、木製の物を作るのにかなり使えるし、このスキルはアシストと言うよりセンスに近いかな。」


 #「アシスト系は結局、自分のセンスや技量が必要だけど、センス系はその下地といっていいからね。」


 沖「なるほど?

 センス系のスキルは他に何が?」


 #「そうだね…まあ、武術系はアシスト兼センス系だね。

 加えて、魔法はアシスト系だけど、魔術はセンス系…両方もって実用性が生まれるものだから、魔法だけ~とか、魔術だけ~は意味がないってこと。」


 沖「なるほど…他のプレイヤーは…。」


 #「まあ、ほとんどがそういう質問してこないから片方だけが多いね。

 ちなみに、私は聞かれたら答えれる範囲で答える。」


 沖「じゃあ、質問です。

 迷界者になった場合安全な場所にとばされるんですか?」


 #「まあ、1日くらいは安全のためにセイフティーゾーンは初期位置にあるけど、すぐに広いスペースを確保しないと、安全じゃなくなるから気を付けてね。」


 沖「広いスペース?」


 #「そうだね……まあ、奇襲されても気づけるくらい安全なスペースかな?」


 #「例えば…このくらいかな。」


 そう言うと急に周りに赤い線に囲まれた。


 #「一般的な人ならこれくらいだけど、すごい人ならこれより狭いから、まあ人それぞれかな。」


 沖「なるほど…。」


 #「質問は以上かな?」


 沖「とりあえず、剣術をどかしてこの2つのスキルをお願いします。」


 #「おや?良いのかい?」


 沖「別に剣術が無くとも剣は装備できるんですよね?」


 #「うん?まあ、そうだね、問題ないけど、それはつまり、配布される武器は剣で良いってことかな?」


 沖「はい。」


 #「了解、ちなみに、生産用の道具は"料理"と"鍛治"と"製作(木)"があるけど、どれがいいかな?」


 沖「何が貰えるんですか?」


 #「"料理"はフライパン、"鍛治"は金槌、"製作(木)"は鐫だね。

 どれも耐久性は高いからちょっとやそっとじゃ壊れないよ。」


 沖「では、金槌で。」


 #「了解っと、じゃあ最後に、あっちの世界での見た目を用意しよう。」


 そう言うと、目の前に自分の体が現れた。


 #「一応、君の世界での姿を出したけど、変えるかい?」


 沖「別に変えなくて構いませんが、変えるメリットは?」


 #「ん~……まあ、そこまでないけど、君の住んでいる世界での身バレ?ってやつがあるから、それが気になる人が眼の色や髪の色よく変えているね。」


 #「たまに体型を変える人がいるけど、それしちゃうと精神がその体に馴れるための時間が必要になるからおすすめはしないかな?」


 沖「そうですか、ならそのままでいいです。」


 #「おや?気にしないんだね。

 じゃあ、えい!」


 シャフさんがそう言うと一瞬だけ違和感が出たが、すぐに馴れていつも通り動く…と言うより事故前くらいには動ける。


 #「じゃあ、体をならす意味も込めて、サンドバッグを用意したから、これで感覚を掴んでおいてね。」


 沖「分かりました。」


 シャフさんの用意したサンドバッグに近づき、殴る。

 殴る。

 たまに、蹴りをまぜて体を馴らす……。

#「時よ停まれ!」


#「と言うことはできないわけではないけど、とりあえず主人公が体に馴れるまでここで駄弁っておくね。」


#「今回は裏と表の主人公が会話するという、よく分からない回で、さらに世界観を少し出していったね。」


#「おさらいとしては、プレイヤーは街から始められる転移者と安全な場所から始まる迷界者の2つのルートから始められる。」


#「転移者はスキル枠の1つを"言語"に取られるけど、迷界者は5つの枠全て自由に決めることができる。」


#「スキルには大きく3つの系統があって、"言語"や"魔法"のようなアシスト系、今回は出てこなかったけど"強化"系や"耐性"系のようなパッシブ系、"武術"や"魔術"のようなセンス系がある。」


#「今から行く世界には主に、スラハ(人間)、フルハ(エルフに近いかな?)、グラハ(獣の人間)、クルハ(魚人)、ムルハ(ドワーフに近いかな?)が居る。」


#「最後にここだけの話。

"魔法"と"魔術"は両方いるけど、さらに属性が分かれていて、全属性を取ると普通は全ての属性が反発しあって全体的に威力が下がるんだ。」


#「さ・ら・に、この世界ではステータスを見るために神殿、もしくはそれに属する建物、後はベッサ…そっちで言うとギルドで見れる。」


#「後、HPとか体力は見えないし、更に傷は薬を飲んでもじんわり時間をかけて治るし、魔法はかなり難しいんだ!」


#「おっと、話が長くなりすぎたね。

じゃあ、今回はここまで、

バッハハ~イ(*゜ー゜)ゞ⌒☆」

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