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暇潰し  作者: ハズカシダリア
7/15

7(仮)

#「ふぅ…久しぶりに仕事したな~。」


@「いや!まだ残っているでしょ!」


#「そっちじゃないよ、全く……それに残っているっていっても、後は……っと、もう本番か…。」


@「?」


#「仕事はやっておくから、ここから出ていといてくれ。ほら、ささっと。」


@「絶対ですよ?」


#「はいはい…すみませんね~読者様。

とりあえず、前回のあらすじ。

主人公は精神的に病んでしまい、感覚神経に障害を受けてしまった。」


#「今回から1ヶ月ぐらい経った主人公の様子を見てみましょう…しょう…しょう……。」

 リハビリをして、はや1ヶ月が経った。


 未だに身体の違和感が消えない…消えないどころか悪化している。


 笹「沖野さ~ん、ごはんの時間です。」


 沖「笹木さん、ありがとうございます。」


 笹「どういたしまして、リハビリはどうですか?」


 沖「はい、もう支えなしでもゆっくりですが、歩けるようになりました。」


 そう応えて、笹木さんの持ってきた食事を食べる…ん?


 笹「あら?どうかしましたか?」


 沖「あ、いや……味が薄いのかな…。」


 そう呟きながら、食べ進めるが……。


 沖「笹木さん…味を薄くしましたか?」


 笹「え……しょ…少々お待ち下さい!」


 そう言って、そそくさと病室を出た。


 そして、すぐに走ってくる足音が近づいてきた。


 コンコンコン…。


 学「沖野君!」


 沖「学さん?どうかし」

 学「すまないが、これを食べてくれ!」


 沖「これ?ミカンですか?」


 とりあえず、言われた通りミカンを食べる………。


 学「あ、味は…」


 沖「?ずいぶん薄いミカンですね。」


 学「まずい…。」


 沖「え?このミカンがですか?」


 学「いや、違う。

 沖野君の症状のことだ。

 笹木さん、二神先生を」


 二「もう来てますよ。

 失礼しますね。」


 沖「あの…何が…。」


 学「沖野君…昨日までは味は感じていたのかい?」


 沖「え…はい。

 病院食って美味しいですよね?」


 二「ああ、確かに思っていたより美味しいよ」

 学「二神先生!」


 二「分かっているよ…沖野君……また、悪化したんだね…。」


 沖「………そう…でしたか…。」


 二「にしても、1ヶ月の内に感覚神経の障害、感情の低下、それに味覚障害…か。」


 学「ですが、逆に思考能力は上がってきている…どうしてでしょうか…。」


 二「分からない…こういったケースは見たことがない。

 だが、このままでは人間としてダメになるだろう。」


 沖「人間として…。」


 二「ある学説に、効率的な人間は能力が高いというものがあった。

 まあ、実際は効率を良くしていけば、確かに能力が高い人間になった。」


 二「が、その人間は結局、感情が無いロボットと同じ…いや、脆い人間では体が追い付かず、さらに、抑えられていた感情がストレスを生み」

 沖「亡くなった…と?」


 二「そう言うことだね。

 まあ、本当にあったかは定かではないけれど。」


 学「まずいですね…それが本当だったら今の状況は、非常に危険です。」


 二「こうなると…沖野さん、ゲームしてみませんか?」


 沖「ゲーム?

 そう言えば、言ってましたね。」


 二「ああ…沖野さんはジムと言っていたが、あいにくここの近くのジムとなると1駅位離れているから、結局こうなると思っていたけど。」


 二「この状況はまずいから、すぐに精神面も治していかないといけないんだ。」


 沖「そう…なんですか。

 それで、そのゲームは…?」


 二「それは………。

 難しいな…最近のゲームだとMMO系のが多くて、他のゲームだと人口が過疎化しているからな…。」


 学「だが、そのMMO系でもプレイヤーキラーが少なくとも居るだろうし…。」


 二「むむむ…だが、プレイ人口の多いゲームはその分、多くの人間と話すことができるからな…。」


 学「そうだけど……沖野君、どうする?」


 沖「そうですね…前も言いましたが、ゲームは」

 誠「失礼するぞ~沖野~。」


 沖「ん、誠か…なに持っているんだ?その包みは。」


 誠「何って…今日はお前の誕生日だろ?

 だから、プレゼント持ってきたんだよ。」


 沖「…………ああ…そう言えば、今日か…。」


 誠「全く……一応連絡はいれたんだぞ?」


 沖「すまない…見ていなかった…。」


 そう言いながら、スマホを見ると確かに誠から連絡が来ていた。


 沖「…それで、プレゼントの中身は?」


 誠「まあ、開けてみてからのお楽しみだ。」


 そう言って、小さな箱を貰った。

 包み紙を丁寧に剥がし、箱を開けると腕輪と説明書が入っていた。


 沖「腕輪?」


 二「お、それは、最近できるって言っていたゲームの本体じゃないか!

 誠君、これをどこで?」


 誠「え?いや、何か店員さんが2つ勧めてきたので、買いましたけど…あ、沖野、それ結構高いから気を付けろよ?」


 沖「そうなのか?そんなものを貰っても良いのか?」


 誠「いいに決まってるだろ?

 いっつもこっちばっかり祝われてるからな…あ!」


 沖「?」


 学「誠…お前、やっぱり嘘だったんだな!」


 誠「あ、あははは、んじゃあ、沖野、そのなかに俺のフレンドコード入れてるから、あっちで会えたら会おうな!」


 学「誠!待て!

 ……待てやこらあ!!」


 誠が慌てた様子で病室を出て、学さんが怒ってそれを追いかけていった。


 どうやら、何か…たぶん俺の誕生日のプレゼントについてだろうか?で嘘をついていたのだろう…。


 二「病院は走らないでね~……って聞こえてないか。」


 沖「二神先生…これ…。」


 二「ん?ああ、もちろん、やってみたら良いよ。

 倉木先生の弟君が一緒にやるなら心強いだろ?」


 沖「そうですね。」


 二「とりあえず、午後はリハビリないだろ?

 …私も今日は今のところやることがないからね。

 少し、ゲームの設定を手伝いとしよう。」


 そう言って、一緒にゲームの説明書に目を通して、ゲーム時間の設定をし、二神先生からMMO?系の注意点を良く聞いていたら、辺りがすっかり夕焼けで赤くなっていた。


 二「どうやら、そのゲームは身体が寝ている状態で精神だけを動かしてプレイ…のようだね。」


 沖「よく分からないですが…そういうゲームって多いんですか?」


 二「そうだね…まあ昔は小説や漫画、アニメと言った空想だったけど、ここ最近になってそう言ったことができるようになった…と聞くね。」


 二「では、私はそろそろ出るとするよ。

 また、明日。」


 沖「はい、ありがとうございました。」


 二神先生が退室すると、さっきまでの賑わいが嘘のように静かになった。


 とりあえず、説明書通り腕輪をどっちかの腕…今は、自由な左手に通して、ゆっくり目を閉じて、眠る…………………。

#「実際、そんな学説があるかは知りません。」


#「この星は、地球をモデルにしただけですからね。

読者様の星、つまり、地球とは違う学説や文明ができてもおかしくないんですよ。」


#「まあ、そんな設定はさておき、ちょっと簡略化した人物紹介~。」


#「倉木 学、32歳、既婚者。

倉木家の次男で今はかなり大きい病院の医師だって。」


#「ちなみに、誠は倉木家の四男だよ。」


#「笹木 彩、31歳、独身。

この前、彼氏(2人目)を振ったんだって、理由は浮気。」


#「二神 竜夜、36歳、独身。

元々は心理学の教授を目指していたけど、その途中で身につけた精神医学の技術を病院の委員長がひどく気に入り引き込んだんだって。」


#「それにしても、今回は装置のコンパクト化や主人公の友人用…あと……これ以上はネタバレかな?」


#「とりあえず、やっとゲーム本編だよ。

ちなみに、ゲーム時間は適当に切るから、時間が変でも許してね……って作者が言ってたよ。」


#「まあ、時間の管理って面倒だし、ややこしいからね。」


#「んじゃあ、これくらいで、読者様最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また、バッハハ~イ(*゜ー゜)ゞ⌒☆」

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