表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暇潰し  作者: ハズカシダリア
4/15

4(仮)

#「すまない、まだ準備回なんだ…。」


#「まあ、私の顔に免じて許してくれ!」


#「え?小説だから顔が見えない?

そこはほら…読者様のご想像…と言うより最初に説明した顔だ。」


#「では、暖かい服を着て本編をどうぞ…。」

「私たち…別れましょ……。」


 沖「え……。


 一瞬、彼女が何を言っているのか分からなかったが、すぐに理解し、立ち上がって


 沖「な、なんで、私が君に何か悪いことでもしかい!?」


 つい、少しずつ声がうわずってしまったが、構わず彼女を見る。


 彼女「…沖野君…今日の待ち合わせ…何時から居たの…。」


 沖「え…」


 下を向いていた顔が突然顔を上げ、まっすぐな瞳で私を見ていた。


 私は少し戸惑いながらも、正直に。


 沖「や、約束していた時間より少し早いくらい……確か、7:00だったよ、それがどうしt」

 彼女「沖野君…約束してた時間より2時間も早く来るなんて…普通じゃないんだよ?」


 少し間をおいて、彼女が口を開く…。


 彼女「早くても1時間…それでも早いくらいだけど、沖野君はそれより早いんだよ…。」


 沖「え…いやいや…たまたま2時間前に着いただけだよ。

 家で待っているのもあれだから…。」


 彼女「そう…そうよね…沖野君にとっては2時間前に待っているのが当たり前なんだよね…。」


 沖「そ、そうだけd」

 彼女「それが耐えられないのよ!」


 そう言った彼女は、握りしめた手を机にぶつけて、ドンッといった音を出して興奮した状態で言葉を続けた。


 彼女「沖野君はいつも、約束した時間に来て、しかも、いつも『待った?』って聞いたら正直に『2時間は待ったけど、問題ないよ。』って」

 沖「いや、本当に家で待っているより約束した場s…ッ!?」


 彼女の言葉につい反論したからか、彼女の目から涙が溢れだそうとしていた…。


 それにすぐに気づいて持っていたハンカチを差し出し、彼女は受け取った…。


 彼女はハンカチで涙を拭きながら。


 彼女「沖野君は…優しい人だよ…。」


 沖「いや、これくらい当z」

 彼女「違うよ…違うんだよ……。」


 彼女はそれ以上喋ろうとしても、言葉より涙がが先に出て話すことができず、このまま家に1人で帰すわけにも行かなかったので、彼女の家まで送ることにした…。




 彼女の家に着くと、


 彼女「…送ってくれて……ありがとう…こんな別れようとしている彼女にも…優しいんだね…。」


 沖「……私は…君のことが好きだからね…。」


 彼女「…………。」


 彼女はなにも言わず、ゆっくりと家のドアに近づいていく…。


 沖「私は…君の事をまだ…好きでいて……良いのかな?」


 しかし、その質問を答えてくれる人は何も言わず、家に入っていった。



 …数日後、彼女から綺麗に洗われたハンカチが帰って来た…。





 沖「はぁ…。」


 午前中の仕事を終え、お昼休憩を近くの自然公園で黄昏つつ、この前の出来事を振り返りため息をついてしまった…。


 …あの日以降、電話をしてみたり、メールを送ったりしたが、返事は帰ってこず会いに行こうにも、どういった態度で行けば良いか分からず2週間が過ぎっていった…。


「お、ここにいたか、沖野。」


 沖「ん?

 ……なんだ倉木、何かあったのか?」


 倉「いや、何かここ最近ここに居るって聞いてな。

 …って、この前飲みにいったときより、少しやつれてねぇか?」


 沖「…そうか?

 よく分からないが、自分のことは変化が緩やかだと気づきにくいってどこかで言ってたな…。」


 倉「いや、そういうことじゃなくてだな…。

 ……何か、あったのか?」


 沖「……………。」


 倉「…しゃあねぇな…。」


 倉木がポケットに入れていたメモ帳を取り出し、何かを書いて、ちぎり、渡してきた。


 倉「今日、ここで飲むからちゃんと来いよ…いいな?」


 沖「…………。」


 私は返す言葉が見つからず黙っていると、倉木は「待ってるからな。」とだけ言って去っていった…。








 カランカランカラン…


 倉「お、来たか…こっち座れ。」


 沖「ああ…。」


 倉木に促されて、カウンター席に座り、倉木と同じ物を頼んだ。


 静かに差し出された飲み物のグラスにに手を当てながら、倉木を見る。


 倉「……あー…何て言うか…宮本…お前の彼女から話を聞いちまった…んだが…。」


 沖「ああ…。」


 倉「…まあ…彼女が居ねえ俺が言うのもあれだが…お前の気持ちは何となくわかんだわ…。」


 沖「…………。」


 倉「……ま、今日は俺が奢るから、じゃんじゃん飲んで忘れ」

 沖「忘れることなんてできないさ…。」


 沖「振られてからずっと…何故、振られたのかが分からない…。

 自分は、誠心誠意、彼女と向き合って、真っ直ぐにお付き合いをしていたはずなのに…。」


 グラスを握る手がどんどん強くなっていく…周り酒の匂いのせいか、それとも場に酔っているのか分からないが、感情を抑えることができなくなっていく…。


 沖「なのに、なんで、なんで……。」


 倉「……そうか…まぁ……とりあえず今日は飲んどけ……どうせ、明日から長期休暇取れるんだろ?」


 沖「……ああ。」


 倉「仕事の事とかは忘れて、休んで、またいつも通り来れば良いさ。」


 沖「そう…しするよ…。」


 そう応えて、グラスの中の飲み物を飲み干した…。

 その後、2、3杯飲んでいると横で飲んでいた倉木が酔いつぶれてしまった。


 沖「…すみません、マスターお会計。」


 マ「構いませんよ、今日は私が奢らせていただきます。」


 沖「そう言うわけには。」


 マ「またの来店をお待ちしています。」


 沖「……分かりました。

 倉木は……家まで連れていくか…。」


 倉「うぅ……元気…だせよ~……沖野~……。」


 沖「……ありがとな…倉木………。」


 倉木を担いで、店を出てそこらに停まっていたタクシーで倉木の家まで走らせる…。

#「ぶえっくしょん!」


#「何か前回との温度差がひどすぎない?」


#「ええっと…とりあえず、人物紹介ね。」


#「最初は主人公の元彼女、宮本(みやもと) 静葉(しずは)、年齢は秘密だって。

主人公とは大学2年のときからの付き合いなんだって。」


#「お次は、倉木(くらき) (まこと)、22歳、倉木財団の御曹司だって。

主人公とは同期で、父親から1から上がってこいと言われて、今は主人公の上司にまで上がってるんだ。」


#「ちなみに宮本と倉木、主人公は同じ大学に通っていた友達なんだって~。」


#「んじゃ、人物紹介はこれくらいにして…。

また次回、バッハハ~イ(*゜ー゜)ゞ⌒☆」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ