12(仮)
#「ん?またこっちの更新か。」
#「まあ良いや、とりあえず前回のあらすじ。
派手にこかされて主人公は気絶してしまった。」
#「え?短い?そういうものさ。
では、本編をどうぞ。」
沖「!ッ…ここは…。」
辺りを見渡すと、真っ白な壁と窓が見える。
窓の外は既に暗くなっており、ここも灯りが灯っていないからか薄暗い。
?「おや、起きましたか?」
沖「!に、日本語!?」
まだ、ゲームの中に居るはずなのに日本語が聞こえた!?
声のする方向を見ると、少し背の低い…いや、腰が曲がっているスラハが居た、顔は辺りが暗いせいか分からないが声の特徴的に考えると男性だろう…。
男ス「言葉は通じているようですな。
私は、ヘロイラ、ここで祈りを捧げているものです。
ああ、まだ、調子が悪いでしょうから、そのままで結構ですよ。」
沖「ご丁寧にどうも、私は…。」
私も自己紹介しようとしたとき、ふと…この世界での名前を決めていなかったことを思い出した。
ゲームでは、偽名を使うことは、自分の個人情報を守るために必要なことである。
…ただ、あまり変わった名前にすると、自分が呼ばれているのに気づけないかも知れない…。
…よく聞く名前の考えは、本名のアナグラム、または本名に関連する何か……まあ?ゲームを良くするのであれば統一する人は多い…らしい。
っと、あまりヘロイラさんを待たせてしまうのも悪いだろうから、とりあえず。
沖「オヴィです。
ご存知かもしれませんが、"言語"スキルを持っていない迷界者です。」
ヘ「オヴィさんですね。
"言語"スキルについてもお察しの通りです。
よろしければ、"言語"スキルをお教えしましょうか?」
ピコーン
【スキルクエスト発生】
ヘロイラからスキルを教わろう。
≪はい/いいえ≫
急に薄い画面が表示された…ゲームらしいけど、これは少しビックリした…。
へ「どうかされましたか?」
沖「あ、いえ…それより、"言語"スキルは修得にできますか?」
へ「個人差はありますが、共通語だけであれば2日もかからないでしょう。」
沖「なるほど、では、よろしくお願いします。」
ピコーン
クエストを受理しました。
ベットの上で深々と頭を下げる…そういえば。
沖「ヘロイラさん、ここはどこですか?」
へ「ここですか?
ここは、チュラにある大神殿の医療室です。」
沖「医療室?」
へ「はい…と言ってもここチュラはキュワスの都市の1つですから、ヴェレ…オヴィさんの世界ではビョウインでしたな。」
へ「まあ、医療水準の高い所はこの国の住民、もしくは一定水準に達した探索者でなければ受けられず、ここに来て間もないオヴィさんはここに運ばれてきたんですな。」
沖「なるほど、私を運んできたのは男女のスラハと女性のグラハの3人組ですか?」
へ「その通りですな。
事情はオヴィさんが寝ている間に聞いております。
…今日の所はどうされますか?」
沖「そうですね…お時間がよろしければ大神殿を案内してくれると助かります。」
へ「それくらい構いませんよ。
それより、お体の方は?」
沖「問題ない…と思います。
痛みは引いたので…。」
へ「では、体の不調が出ればすぐにでも言ってくださいね。」
沖「分かりました。」
少し硬いベットから起き上がり、ヘロイラさんに案内される。
ヘ「そうですね、とりあえず礼拝堂に行きましょうか。」
沖「お願いします。」
医療室を出ると広い廊下に出た。
廊下には灯りが少ないが窓から光を取り入れているようで歩くのには困らない。
近くの窓から空を見ると、真っ暗な空に煌々と黒い何かが浮かんでいた。
沖「あれは…。」
へ「?ああ、今日はガナ神の日ですから……分かりやすく言うと神が住まう神聖域です。」
沖「この世界の主神ですか?」
へ「いえ、ガナ神は属性神の子供の1柱であり、主神は我々の目に見えない所にお住まいしています。」
沖「そうですか。
属性神と言うのは?」
へ「属性神はこの世界が生まれたときから創造神と共に世界の秩序を守られている神であり、全ての現象は属性神とその子供達が創っている…と云われております。」
沖「なるほど。」
へ「そして、ここがその属性神とその子供達が奉られている場所です。」
案内された場所は天井が高く、多くの長椅子があり、真っ正面に大きな扉が見えることから、ここは裏口のようだ。
裏口からある程度歩いて振り返ると、大きな像が7つある。
真ん中の像が一番大きいことから、この像が属性神なのだろう…。
へ「真ん中にありますのが属性神ウガラ様の像で、右から光のハヴァ様、火のヴァゼ様、土のゼガ様。」
へ「そして、左から闇のガノ様、水のノフォ様、風のフォハ様です。」
沖「?何故、急に左からになるのですか?」
へ「それは、私の好みです。
属性神の子供は真逆の性質を持った双子であり、光と闇、火と水、土と風の順に生まれたと云われております。」
沖「なるほど?
真逆の性質ということは、性格が違ったり、仲が悪いのですか?」
へ「性格はもちろん違いますが、仲は良いらしいです。
しかし、真逆の性質同士が触れてしまうと消失する…という言い伝えも多く、昔からそれを題材としたお話も多く存在しております。」
沖「…親である属性神は苦労なさったんですかね。」
へ「ほほぉ…確かに、そうかも知れませんね。」
?女「●▲★■、●▲★■、▲★●■▲★。」
裏口の方から女性の声が聞こえる。
へ「おっと、失礼、▲■★●、▲★●■。」
すると、ヘロイラさんが裏口に向かって、何か言っている…おそらく、声の主に返事をしたのだろう。
足音が近づくと声の主であろう女性が出てきた。
?女「●▲★■▲…」
ヘ「タベクさん、今は異界語を話してください。
異界人様の前で失礼にあたりますから。」
タ「!そ、それは失礼しました。」
沖「いえ、構いませんよ。
私の名前はオヴィです、"言語"スキルをまだ持っていないので、異界語?しか喋ることが出来ないです。」
タ「こ、これはどうも、ワタクシは、タベクと申します。
て、それより、ヘロイラ様。」
へ「何でしょうか?」
タ「そろそろ会議の時間なのでは?」
へ「おっと、そうだったそうだった…あ。」
沖「私は構いませんよ。
今日はもう遅いですから、とりあえず、先ほどの部屋に戻るので。」
へ「そうでしたか、すみません。
では、明日の朝にでも。」
沖「分かりました、では。」
私がそう言うと、ヘロイラさんが曲がった腰を更に曲げてお辞儀をしてから、裏口に入っていった。
タ「よろしければ、ワタクシがご案内しましょうか?」
沖「いえ、少しだけここで祈ってから戻りたいのですが、作法はありますか?」
タ「いえ、特に定まった作法はありません。
心から祈ることが大切ですので。」
なるほど…まあ、とりあえず昔見た映画のシーンに像の前で片膝を付いていたからそれを真似するか。
…といっても、これといった願いはないし、とりあえず…。
沖「(これから、この世界で平穏に生きていきますように…)」
そう願うと…。
?『頑張ってね』
ポーン
【称号:属性神教徒】
【称号:応援された者】
?急にどこからかタベクさんとは違った声質の声が聞こえたような…。
というか、称号?ってやつが増えたな。
沖「すみません、称号ってどうやったら見れますか?」
タ「?それでしたら、こちらの部屋に。」
タベクさんについていくと、いくつかの入り口がある壁に案内された。
タ「この先にある水晶に触れると、触れた者の詳細が視れますので、どうぞ。」
沖「ありがとうございます。」
オベラに近づいて触れてみると、画面が目の前に表れた。
#「さて、主人公のステータスやいかに…と言ったところで、次回に続く…。」
#「あ、少し聞きたいのだが、こっちの言葉…あの▲■★●■←のこれね。」
#「君たちだけに聞こえる、というか見えるようのした方が良いかな?と言う質問なんだ。」
#「一人でも、「そうして」と言う声があったら、とりあえず、次回くらいにするから、ご意見よろしく!」
#「あ、別に感想とかも、嬉しいから頂戴ね?」
#「露骨な稼ぎをしたし、今回はこれにて。
バッハハ~イ(*゜ー゜)ゞ⌒☆」




