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勇者にだって迷いはある  作者: ヤマトマト
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そして伝説に

2027年 世の中に存在する ありとあらゆる物が常時オンライン接続することが当たり前となったーー


そうした変化の中、人々を楽しませてきたゲームにも変化が起きた。

この時代のゲームといえば、ポケットに収まるほど小型化した高性能端末『SD (smart device)』を利用したVR・ARが当たり前で、プレイするゲームは人間と人工知能が共同で作り上げたものが大半だった。だから今ではゲーム機を購入し、ケーブルをテレビに繋いでプレイするなどという面倒なことは一切不要となった。


そもそもテレビという代物が既に古い。SDさえあれば、いつでもどこでもどこにでも映像を映し出すことができるようになったからだ。


しかしそんな中、ゲーム通・ゲームマニア・ゲームオタクと呼ばれる者たちの間では前時代のゲームを解析・改造する遊びがひそかに流行り始めていた。高度な人工知能を個人で簡単に利用できる環境が整ったことが、このムーブメントの後を押したのだろう。


小さな改造でいかにして新たなゲーム性を生み出せるかが改造者側の腕の見せ所となった。


改造ゲームの人気ジャンルはRPGだった。

特に盛り上がりを見せたのは「人工知能が搭載された主人公を導き、ゲームクリアする」というもの。

主人公を操作するのではなく、周りのキャラクターを操作・改造して主人公を行動・成長させゲームクリアを目指すらしい。


ようは、カタブツ勇者を説得し魔王を倒せばいいわけだ。



そして俺は今まさに、改造版『ドランコクエスト』をプレイしようとしているのだったーー

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