*名前についての言及*(名前とかどうでもいいよ! という方は次話よりどうぞ〜)
こんにちは、お立ち寄りくださってありがとうございます!
この回は名前について「え、それおかしくね?」と疑問を感じる方の為の諸注意ですので、「フィクションで名前とかどうでもいいよ!」という方はサクッとスルーして次話へお進みください。すみません!
この小説は、「ヘンゼルとグレーテル」をほんっっとうに微妙に、倒錯的に下地にさせていただいております。倒錯的に!(大事なので強調してみました。ご安心ください、原作はもっと可愛くて残酷でグリムですよ!)
なので、神様とか妖精とか聖獣とかそこらへんのファンタジーな生き物はフィンランド語やらスウェーデン語がごちゃ混ぜになっとりますが、基本的に人物名はドイツ語に則っております。
そんなドイツ語名で、グリム童話でもさりげなく書かれているように、ヘンゼルとグレーテルというのは、ハンスと、グレーテもしくはマルグレーテの愛称なんですね。グレーテだろうと言われているみたいですが。つまりもっと訳すと「ハンスくんとグレーテちゃん」というわけで。
えぇと、私が聞きかじったニワカ知識によると「el」がつくことで「ちゃん」「くん」になっているとか。となると、ハンスお義兄様、の方が良いのかなとぎりぎりまで悩んだのですが、グレーテルはグレーテルなんですね。原作でもそうですし。それにグレーテルも原作ではヘンゼルのことを呼ぶ時はヘンゼル兄さん。
また愛称として「el」をつけるという心持ちでいくと、出てくるお友達ーズはどいつもこいつも「〜el」をつけなくちゃいけない気がしてきて、でも先生とかに呼ばれる場合は普通に、たとえば「グレーテ」になるわけで、なんだそれ読み難い! ただでさえ家名と名前でいちいちややこしくなるのに! という私の独断と偏見によって、この小説の中では「el」は考えないものとします。ただ、ハンスとグレーテだと、ちょっと元ネタが分かり難いかなー、誤解生むかなー、とチキン的な考えが渦巻き、ていうかヘングレなんだからこの二人はヘンゼルとグレーテルじゃなきゃ駄目でしょ?! とまた勝手なことを思い、この二人のみは、愛称が名前になるタイプの「ヘンゼル」と「グレーテル」とさせていただくことをお許しください。ドイツ語名でもまんまの名前として「ヘンゼル」も「グレーテル」もありますので。英語で言う、「エリザベス」と「リズ」みたいな感じです。リズは愛称でもありますが、普通にそのまんま名前としてつけられるのもしばしばあります。
九十パーセントかの名作とは関係なくなっておりますが、名前もさりげなく原作と離れている、ということになります。いえ、まあ、そもそも、ほとんど「ヘンゼルとグレーテル」の影も形もないのですが。あくまで疑問点の為の注意書きとさせていただきました。
そのようなわけで、作中ではグレーテルは兄のことを「ヘンゼルお義兄様」と呼んでいて、初対面の人も「ヘンゼル」「グレーテル」と呼びますが、愛称としてではないことをご了承くださると嬉しいです。
ではでは、長々と苦渋の言い訳にお付き合いくださってありがとうございました。次話より本編になります。かるっと楽しんでいただければ幸いです。