奇妙な動物2 ミケの脱走
ある日起きると、麦わらのおじさんがいつものように挨拶に来た。おはようと返事をすると向こうにミケの姿が見える。どうやら逃げ出したらしい。
リードを持って急いで追いかけたが、ミケはダッシュで逃げていく。追いかけていると段々と体の動きが鈍くなっていく。それでも必死で追いかけたが、ミケが丘の向こうに着いた頃には、遂に俺の体は動かなくなってしまった。これは金縛りなのか。次に目が覚めた時、ミケの姿は無かった。
追いかける途中で、ミケが猛獣だということを知った。途中でウサギを見つけては一撃で仕留めていく。何十匹ものウサギを狩っているのを見た。俺がかけたリードも噛みちぎって逃げてしまった。おかげでリードが無くなってしまった。どうやらつなぎとめておくのは難しいようだ。
残念に思い周辺を見渡してみると、どうやら道に迷ったようだ。帰り道が分からなくなってしまった。日も暮れてきた。遠くに村の明かりが見えたので急いで向かった。ここは元の村ではないらしい。二番目の村としよう。二番目の村は前の村よりも少し小さいが、たくさんの住人がいた。空いている部屋を探したがどこも人が住んでいて泊まるところがない。仕方なく夜は野宿して過ごすことにした。
夜になると、遠くの方に人影が見える。段々とこちらに向かってくる。ゾンビである。一体ではない。弓矢を持ったスケルトンもいる。なんと子供のゾンビまでいる。村を徘徊しているのだろうか。野宿が危ないので急いで民家の方に向かった。民家の周りには巨人兵が一体ウロウロとしていた。俺はゾンビを引き寄せて巨人兵の方に誘導した。巨人兵はあっという間にゾンビを倒してしまった。巨人兵は村を守る仲間なのである。俺は朝まで扉のある小屋の中で過ごした。外には巨人兵がいる。気のせいか外にミケの姿を見たような気がした。その夜は疲れていたのか眠ってしまった。
次の朝、村を探索した。小屋に宝箱がある。開けてみるとパンが入っている。ゾンビに襲われて体力を失っていた俺は少しそのパンをいただいた。村にはたくさんの家があるが泊まれる部屋はない。少し途方に暮れてしまった。遠くに見たことのないような褐色の大地が広がっており、大きな塔のように見える丘が立っている。どうもミケを追いかけて異世界にでも迷い込んでしまったのだろうか。
丘に登って遠くを見渡してみると、丘の向こうに遺跡のような建物が見える。ここにいても仕方がないので遺跡の方に向かった。遺跡の方に向かって行くに連れて安心した。これは犬山の近くの神殿だ。ならばと東の方角を見ると、よく知ってる自宅の明かりが見えた。俺は自宅に帰ることができた。自宅に帰って拾ったウサギの肉を焼いて食べた。美味かった。




