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お前、筋力バカ強ぇし反射神経が良すぎねぇか?

今回も短いな……。

 俺は玄関のドアを開けて外に出ると、そこには既に紫紀ママンと一緒に大人しく、バスを待っている保育園児に相応しい格好をした紫紀の姿があった。


 やっぱこいつ、有り得ねぇ生き物だわ……俺がガキの頃なんか、こんな静かに待てねぇし、バスが来るギリギリを攻めてたぞ。まぁその頃の記憶は全く覚えてないが、そんなもんだろ。


 そんな事を俺が心の中で思ってるとは全く感じさせないように、俺はパーフェクトスマイルで紫紀を呼んだ。



「おはよう紫紀くん!」



 すると紫紀は振り向いて、今日も控えめに笑う。



「おはよう明ちゃん、今日も可愛いね」



 だろ?? よく分かってんじゃねぇか。



「ありがとう! 紫紀くんも今日もかっこいいよ!」



 ドヤ顔を我慢しつつ、世辞にもかっけぇとは言えねぇ可愛い要素の多い紫紀に、俺はあえてそう言った。


 コイツに可愛いとか言ったら、超絶美少女の俺と同じかそれ以上に可愛いって事になるからな。パーフェクト美ロリである俺より、男である紫紀が可愛いなんて事、俺は認めねぇぞ。


 俺はそう考えていると紫紀は少し驚いた表情をして、それから照れていた。



「あまり他の人から言われたことが無いから、ちょっと恥ずかしいけれど……。でも明ちゃんがそう言うのなら、きっとそうなのかな」



 そんな会話をママン二人はとても微笑ましいものを見るような顔で見ていて、俺は内心なんか恥ずくなった。顔に出したら更に生暖かい目で見られそうだから、我慢しとこう。


 だが数分後、バスがいつも通りにやって来ると、俺は更なる辱めを受けることになった。



「足元と段差に気をつけて」



 そう言ってバスの入口付近に立つと、紫紀は俺に手を差し出した。


 つまりそうだ。なんと紫紀は、エスコートなんぞをやりやがったのである。おい待てよ、そんなん映画とか少女漫画でしか見たことねぇぞ。なんなんだこいつは、本当に5歳か? ミュータントか? それとも人間に擬態した宇宙人か??



「うん、ありがとう紫紀くん。でもいつもバスには一人で乗ってるから大丈夫だよ?」



 俺はそう言い、この様子を見ている他のガキ共(特にませてる女児)からどんな関係だの聞かれそうだと察知して、どうにか回避しようと先にバスに乗り込もうとする。……その時、俺は距離感を見誤って足の踏み場を間違えた。



  「うぉっ!?」



 思わず素の声が出ると、勢いよく前に体が倒れる。



「(俺のパーフェクト美ロリフェイスが!!)」



 襲ってくるだろう痛みに俺は目を閉じ、腕を伸ばして何としても顔をケガしないよう防御姿勢を取る。



「危ないっ!!」


「!?」



 すると急に体は後ろに引っ張られ、紫紀に体を支えられるようにして俺は抱き締められていた。



「ケガしてない!?」


「う、うん……」


「明っ!!大丈夫なの!?」



 背後から余裕の無い俺を呼ぶママンの声が聞こえてきたが、今の俺には返事をできる程の余裕は持ち合わせていなかった。





 よ、良かった~~!! 俺のパーフェクト美ロリフェイスに傷が付かなくて、本当にマジで良かった!! 紫紀、褒めて遣わす!! 後でなんか褒美をくれてやろう!!



 ……いや、それにしても。

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