え?お前男なの??
ひとまずは短いですが、とりあえず出会いのところだけ……。思いつきで書き始めたので、続くかは謎。
「はぁ……今日も俺は面がいいぜ」
もはや見慣れた圧倒的美ロリの顔面を、鏡越しに今日も観察する。
寝起きでも、指を通せば絡まることなく通る錦糸のような黒髪。肌は陶器のように滑らかで白く、頬と唇は可愛らしいピンク。そして将来は少し流し目をするだけで、そこらの男を惚れさせてしまうであろう、セクシーなつり目と口元の小さな黒子。全てが完璧に整った顔のパーツと、完璧な配置。
……いや、本当にマジで可愛いな、今世の俺。JKになったら確実に化けるぞ。
そう思いながら俺、暗堂 明(4歳)は自分の顔を堪能していた。軽度のナルシスト入ってるが、まぁいいだろ。折角念願の美少女に転生したんだし。
……あ?転生した経緯と過去?よくある展開だから、そっちが勝手に好きな展開で想像してくれ。たぶんそっちが想像してるのとそんな大差ねぇし、わざわざテンプレを説明するのも無駄だしな。
「明?降りてきてらっしゃい」
お、今世の美人ママンが俺を呼んでるな。よし、行ったるか。
「はぁーい!」
可愛らしい美少女らしく、俺は返事をして階段を降りる。今の俺は美少女、ガキの頃の俺ならドタドタと駆け下りていた階段は一段一段、お淑やかに降りていた。
ほら、VRとかで美少女のガワになると、なんか仕草とかが女の子っぽくなるだろ?というか、したくなるだろ?そう、あれだ。まさに今の俺は常にその状態。
そんな感じで、俺は清楚系美少女のいい子キャラでやってたらな……親にすら素を出せなくなって、後に引けなくなっちまったんだ。多分、今俺の素を初公開したら親が放心する。特に俺を溺愛してる親父、気絶すんだろうな……。
そう思いながら俺は廊下に出ると玄関を開けた先、外でママンが誰かと話しているのが微かに聞こえた。すると玄関を少し開いて、美人ママンの顔が隙間から覗く。やっぱ俺のママン、美人だわ。流石今世の俺を産んだ女、めっちゃ美人。美しいわ……例えるなら、中世ヨーロッパの貴族が着けてそうな宝石類のイメージだわ。
「最近引っ越してきた方が挨拶にいらっしゃったの。ほら、明も挨拶なさい」
「うん」
ママンが玄関のドアを開いて、俺は外に出ると……そこには、俺のママンとは違う系統の、ゆるふわおっとり系美人と、短髪の中性的な俺と同い年っぽい子供が居た。……顔が良いな、俺と俺のママンの次に。なんていうか、例えるならチューリップとかコスモスとか、そういうあんま派手じゃないが綺麗な花のイメージだな。にしても顔面偏差値高ぇな、紛うことなき美少女だわ……俺の次にな。
「初めまして、明ちゃん。お隣に引っ越してきた、彩条色葉です。そして、私の子供の――」
「彩条 紫紀です。これからよろしくね、明ちゃん」
そう言って紫紀は4歳とは思えない程落ち着いた様子で、控え目に笑って俺に挨拶した。やっぱ顔が良いと笑顔に破壊力が出んな……俺も負けてらんねぇぜ。
「初めまして紫紀ちゃん!私は明、よろしくね!」
どうだ、この圧倒的美少女オーラと完璧な自己紹介は!幼い子供特有の、屈託の無い笑顔は!!惚れただろ?なんたって今世の俺は、性別関係なくオトせるくらいの美少女だからな!
俺は内心「百合ルートまっしぐらだな」と考えながら、これからの未来を想像していると、2人の母親は俺の発言に驚いた様子で見てくる。
「あら?」
「明、この子は紫紀くんよ?」
「……えっ」




