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魔槍のゲイボルグ  作者: 排水溝の忍者


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無事の帰還

投稿止まってしまってすいません。

モチベーションが上がらず、毎日投稿を途絶えさせてしまいました。この投稿以降も不定期なると思います。すいません。

「お母様!見えてきました!」


長い長い旅が終わる。約一ヶ月、ファシュトリッシェ帝国からオルメニア皇国までの護衛の旅は健人達に確かな満足感と充実感を与えてくれた。帝国領での数々の贅沢に、豪華絢爛。皇国領に入ってからも楽しい時間の日々。終わりがはっきりすると寂しい気持ちがフツフツと湧き上がってくる。それは、喪失感とでも言うのか、それでも今こうして無事に二人を送り届けれた事に関しては本当に良かった。


「ケント様、長きに渡る護衛の任 本当にありがとうございました。ここに、再び、オルメニアに戻って来れたこと、本当に感謝しています。」


ジュビアナとルシエラが向き直り、改めて礼を言う。頭を下げたので止める様に促すがその意思は固く強く、決してその姿勢を崩すことは無かった。揺れ動く馬車の中、ピシッと正されたその立ち振る舞いは正に王侯貴族な恥じない素晴らしい物で、健人達は見入ってしまった。


「俺たちの方こそ、、こんなにも素晴らしい経験が出来て本当...本当にありがとうございます。この一ヶ月、ずっと楽しかったです!」


「そうですよ!あんな貴重な体験、元々はケントと旅をするのが目的でしたし!」

「そうです!私たちの方こそ御礼を!」


「どうせ、永遠に合わない訳でもないだろう?全く、人間はよくわからんな」


健人達が別れを惜しみ感謝の言葉を言い合う中、龍人のヴニトラだけは よく分からん と呆れている様子だったが人間と龍人との時間間隔の違いだろう。興を削がれた思いだったが逆にそんなヴニトラの態度が場の空気を辛気臭さから解放してくれた。


「そうですね!、ヴニトラ様 此度のご同行誠に感謝しております。」


「私は何もしてない。ただ まぁ、なんだ?私も楽しかった!久し振りだこんなにも人間と触れ合い面白いと感じたのは!ずっと、どこか孤独だったからな...。偶になら私も遊びに来てやる!」


「ふふっ、それは楽しみですね。美味しいお茶でも用意してお待ちしております。」


そんな会話をしながら皆で笑い合う。そうして馬車は大きな城門を潜りオルメニア皇国へと入っていくのだった。



〜オルメニア城〜


門を潜ってからは凄かった。事前に帰ってくる事が知らされていたのか市民達は道を作り街はお祭り騒ぎのパレード状態。凱旋とでもいいたげなその活気と喧騒は今まで見たどの街や村とも比べられない程の物だった。


それは、城に戻ってからも同様で馬車を降りた健人達を待ち受けていたのは盛大な祝福だった。歓迎、そんな言葉で言い表せない程のおもてなしは健人・アミット・ミティーネを激しく同様させた。


しかし


「何を仰いますか!厄災を打ち払っただけではなく無事にオルメニア皇国まで私達を送り届けて下さった...これがどのような偉業か!」


とジュビアナからの熱弁があり仕方なく納得したのだった。


「よくぞ!よくぞ無事で戻ってきてくれた!健人殿、アミット殿、ミティーネ殿!」


謁見の間にて帰還報告を行うべくオルメニア皇の前で膝を着いている三人。しかし、周りには皇族や貴族、騎士団等の仰々しい面子が揃い踏みしていた。


「いえ、王様の方をお変りないようで安心しました。」


少し普段よりも固めに挨拶を済ませ、帝国での一部始終を話す。そして、帰路の途中で神木の森林にて厄災が発生・対処した事も含めて報告した。


「な、なんと!あの外部不干渉のエルフの里に!?」


厄災とは元来、人間の文明しか襲わない。神木の森林でも同様の話を聞いていた健人は特に驚かない。しかし、周りの反応は違う。ヒソヒソと小声で話、疑念を込めた視線を送るモノも居た。


「だ、だかケント殿。なぜ、神木の森林に厄災が来たことが分かったんじゃ?帝国から皇国までの道のりとは逆に思えるが...」


「最もな疑念かと思います。ですが、少々特殊な協力者を得ることができまして...その方の尽力のお陰です。」


「ほぅなんと...そのような事が...。して、その御仁はどちらに?」


「それが...その者は人間界に不干渉を貫いておりまして...今回は厄災の異常発生を気にして調査をしていた所に我々と遭遇...事情を聞き協力してくれると言ってくれたのです。」


健人の言葉に再びどよめき立つ謁見の間。礼儀がなってない! や 不敬だ! という声が聞こえるが無視してそのまま続ける。


「その者の名前はヴニトラ、龍人だと言っていました。」


「なっ...なに!?龍人じゃとぉ!?」


オルメニア皇は驚きのあまり玉座から立ち上がり吠えた。謁見の間に居た全ての人間が静かに固唾を飲み冷や汗を垂らす。


「そ、そんな事が...有り得るのか?」


「少なくとも俺は龍の姿であるヴニトラを撃退しました、そのまま人の形になるのも見ています。人型となってから皇国までは同じ馬車に乗っていたので、ここにいるアミット・ミティーネ並びにジュビアナ様とルシエラ様も存じております。」


健人は用意してきた台詞の様に言葉を次々に投げかける。何も考えずに話しているが嘘は無く、出来うる限り正直に話した。


「うむ、その話は詳しく聞かねばな...。兎に角!今日は無事の帰還を含めたパーティーを開催する!三人とも是非参加してくれ!では、このまま授与式に移る」


「ん?」


授与式な滞りなく進み気が付けば健人はオルメニア皇国からも英雄の称号を貰っていた。アミットとミティーネも同様に英雄と称され晴れて健人達三人は英雄パーティーになるのであった。


カクヨムの方も投稿し始めたので、宜しければ是非!

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