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オルメニア皇国②

迎えの馬車が到着し陣形を整えた一行はオルメニア皇国へと向かっていた。道中に危険もなく安心安全な異世界旅を満喫している健人であった。


「ケント様!見えてきました!アレが我がオルメニア皇国でございます!」


「う、うわぁ〜〜!!!!すっげえ〜!!」


・オルメニア皇国:古くから続く由緒正しき皇族が統治する城砦国家。城壁に囲まれたその町は円を描きながら中心に向かい建物が建てられている。そしてその城下町を超え奥に鎮座する大きな城は街よりも高いところに作られており正に権威の象徴の様なお城だ。


「(俺、改めてマジで異世界に来たんだ!やっっば!こーなったら逆にこの世界を見てまわろう!他にも、色んな街や異世界ならではの景色や絶景があるだろうし!!世界を旅するのも憧れてたし!!)」


胸が踊る。やっと人と出会い、安全が保証された気がした。心がスっと軽くなり気持ちが高鳴るのを感じる。


「ケント様!取り敢えず皇国に着きましたらケント様の衣服を揃えましょう!」


従者と共に「ふんす!」と言わんばかりに自信満々な表情を浮かべるセリルであった。



~オルメニア皇国~


門を通ると馬車はそのまま護衛を引き連れ城下町へと入っていく。門から城までの道は直線的に続いており馬車のまま城下町を通るのは珍しい。


外側から見えない様に馬車の窓はカーテンで遮られており薄らと陽の光が入り込んでくる。外が気になる健人は覗き込むようにして街の外観や雰囲気を確かめていた。


「ケント様。」


セリルが健人に声を掛ける。


「今のケント様の服装ではかえって目立ってしまいますので、一度服を揃えてから改めてご案内させて頂きます。」


「あ、わかりました。ありがとうございます!」


外の様子が気になって仕方ない健人を見兼ねて宥めるセリルの言葉も今の健人には右から左に流れていくのであった。



~オルメニア城~


セリルとその従者に何着か見繕ってもらい購入した一行はオルメニア城へと帰城していた。服を着替えて城下町へと赴こうとしたが途中で国皇直属の騎士団の見回りに遭遇し早急に城へ帰還するように言われ今に至る。


「申し訳ございません、ケント様。私も早る気持ちが抑えられず国皇への報告を忘れていましたわ。」


オルメニア国皇が居ると言う謁見の間へと向かう道中、2人で会話しながら大きな通路を進んでいく。(護衛や従者を合わせ周りには5人程)


「全然大丈夫ですよ!それより、お城って凄いですね!マジで感動!!」


周りを見渡し感動する。見た事の無い装飾に広くて綺麗な通路。煌びやかなシャンデリアに大きな窓ガラスからは太陽の光が差し込み幻想的な雰囲気を演出している。


「城下町へは必ず案内させていただきますので!!!」


「ここに来るまでの道中も凄かったですもんね!是非!城下町歩きたいです!」


他愛もない話をしていると大きな扉が鎮座しているのが見えた。空気が少し張り詰めた様に緊張感が漂っている。


「そんなに身構えなくても大丈夫なので楽にしていてください。」


開かれていく扉の最中に小声で囁く。


「........」


声を出しずらい雰囲気だったので笑みで返す健人。だが、城や王様の前での礼儀やマナーを何も知らないという事が不安と緊張に拍車をかけていた。


「お父様、ただいま戻りました。」


「うむ、よく帰ってきたセリルよ。では話を聞こう...の前に、まずは其方の方を紹介してくれるかな?」


「はい、お父様。コチラの方が今回、召喚魔法で召喚されたアマミ ケント様でございます。」


「ほう!無事であったか!まずはケント殿?でよいかな?この度は我が国の失態でこのような事態になってしまい本当に申し訳なく思う。」


皇様は深々と頭をさげ謝罪する。


「お父様!!!??」


「こ、国皇!!!」


周りの態度が一変、焦りに変わる。皆が同様しているようで時間が止まったように固まる。しかし、この中で2人だけが同じ時間と空間を共有していた。


「事情はセリルさんから聞いています。今のところ戻る手立ても無く誰がどんな目的で召喚したのかも分かっていないんですよね?」


「あぁ、そうじゃ。恥ずかしながら魔法の痕跡を追っても手掛かり1つなく召喚される位置も座標がズレた事により発見が遅くなった。本当になんと謝罪すればいよか....」


「たしかに、元いた世界に家族や友達も残してきたしコッチに来てからも運が良くなかったら死んでたと思います。けど、今はこうして生きてる!それに、俺!この世界を見て回りたいと思いました!なんか、ずっと忘れてた子供の頃を思い出した!みたいな?笑。この世界でしか見れない景色、世界を1周してみたいです!」


「ほう、そうか!いや、そう言うてくれてありがとう!!少しでもケント殿の助けになれるようにある程度の援助はさせてもらおう!助けが必要なら何時でも頼ってくれ!」


「え!!いいんですか!」


「もちろんじゃ!この世界の事も分からんだろうし、力になれる事なら何でも協力するぞ!」


「私もケント様に協力致しますわ!」


「マジですか!それはメッチャ有難いです!!」


その後、王様とセシルに連れられ別の部屋へと移動した俺は城下町を案内して貰う事をすっかり忘れこの世界について色々と学ぶのであった。


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