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初めてのクエスト⑥

「よし、取り敢えず私が行くよ!二人はちょっと待ってて!」


ギルドに着くと早速アミットが受付の方に走っていく。顔馴染みの受付嬢を通してギルドマスターへの面会を希望する。健人は勿論、魔剣を手に入れたミティーネも今回は例外ではない。


「あ、そうだミティ。これ」


「ん?」


アミットを待っている間二人きりになった空間には少しだけ気まずさが滲む。無言が苦というわけではないが落ち着かない健人が沈黙を破った。


「こ、これは...」


手渡されたのは先程の魔紫石だった。


「元々ミティが倒したモンスターから出てきた物だし、俺が持っててもあんまり意味ないしさ」


「ケント!お前は何を!これを渡すのがどういう意味か!....」


「お待たせ〜!二人とも!」


サッ ギュ


「!!!」


「おぉ!アミットありがとう!それでなんて?」


会話を遮るタイミングで戻ってきたアミット。変に焦ってしまいミティーネの手の平に石を乗せ掴ませた。


「うん、取り敢えず奥の部屋来てって。ん?ミティどうしたの?」


赤面し固まっているミティーネ。


「ミティ、大丈夫?」


健人が肩を揺さぶり漸く意識を取り戻す。


「すまん!なんだ?え?あみっと?///」


ガチガチな動きで全身の関節が伸びきっている用に歩く。健人とアミットは顔を見合わせ訳が分からないまま連行するのであった。


〜応接室〜


ラルパンの冒険者ギルドにある応接室へと通された一行はソファに座りギルドマスターが来るのを待っていた。


「それで、さっきはなんであんな感じだった?」


「な?なに、が、え??」


待っている間に部屋の隔絶された静けさが落ち着きを取り戻すさせた。平常に戻っていたミティーネをアミットが再び火をつける。


「アミット待ってる間に俺が魔紫石あげたんだよミティが倒したからって。そこからこんな感じで...」


「あ、あぁ〜〜なるほど〜」ニヤニヤ


更に赤くなるミティーネの様子を見るなり口角をにんまりと上げるアミット。


「ケント、魔紫石は贈り物として有名って言ったでしょ?あれはプロポーズによく使われるって意味なの!」


「あ....。あ゛ぁ゛〜〜!俺の所為って事か。ごめん!知らんかったとはいえ軽率な事した!」


「いや!いいんだ!私が勝手にアレなだけでアレなだけなんだ!ケントは悪くない」ゴニョニョ


自分を卑下する様に小言で何かを言うミティーネの声は横並びで座るこのソファなら十分に聞き取れる。


「俺はミティが嫌とか全然ないよ?」


「うん!私もお似合いだと思う!てか、私達って相性良くない?もういっその事三人で結婚しようよ!」


静かな応接室に爆弾が投下される。音が聞こえてくる筈がないが背後で爆発音が聞こえる。


「ア、アミット!!な、なにを!.....」ガチャ


「悪い待たせたな!アミットとミティーネの頼みとあっちゃ..って何かあったのか?」


会話の途中でギルドマスターが入室した為に変な空気が応接室に流れる。


「なんでもないよ!」


平然を装い返答するも汗が額から流れている。


「??そうか?..まぁいい。それで、用とはなんだ?それにその男は...」


ラルパンのギルドマスターは毛量が多い茶髪ロングが特徴的なワイルドな女性だ。厳つい風貌だがバルガスを知っている健人からすると状況というだけの印象だった。


「今回このケントと一緒に三人でダンジョンに行ってみたんだけど...」


「ほう、珍しいな。お前らがダンジョンか」


「う、うん。それで...」


歯切れが悪そうなアミットを見てミティーネが会話を代わる。


「実はダンジョンを踏破してしまったみたいでな。」スッ


「は!?何を言って...」


ギルドカードを差し出し記載されいてる内容を確認するギルドマスター。


「ほ、ほんどだ。アトラスの大迷宮最奥到達...。こんな事が、でもお前ら凄いじゃいか!やったなぁ!」


驚きつつも凄い事を成し遂げたと一緒に喜び二人を褒めるギルドマスター。そして健人の方に目を向ける。


「んで、それとこのケントってやつがなんか関係あんのか?新しいパーティーメンバーとか?まぁ、いい取り敢えずギルドカード見せてみろ」


「あ、はい!お願いします」スッ


健人のギルドカードを受け取った瞬間に何かに気が付いたギルドマスター。じっくりとギルドカードを見詰め隅々まで確認している。


「ケントって言ったな。お前何者なんだ?」


顔を上げ目を見つめるギルドマスター。


「これには隠蔽の魔法が掛かってる。しかもギルドカードを発行する時に使うギルドマスターしか使えい魔機具で隠蔽された正式な物だ。それに冒険者登録してまだ数十日そこらって事は....。最近発行したものだよな?どこで作った?」


真剣な眼差しと少しの疑念が混じった視線を向ける。


「オ、オルメニアです...」


「「え?」」


驚く二人とは裏腹に何かに納得したように手をポンと叩くギルドマスター。


「今朝オルメニア皇国にて国滅級に相当する厄災が確認された。地震もそれによって引き起こされたと報告を受けている。で、今日オルメニアからラルパンに来たケント...これは偶然か?」


ギルドマスターの的を得た質問に動揺してしまう健人。両隣に座っているアミットとミティは腕を強く掴み、抱き抱えるように腕組みをしてくる。


「(さて、どうしたものか....)」


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