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現代魔術師の暇潰し  作者: 元音ヴェル
スポーツマン・シップ(笑)
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イジメ(ノーダメ)

 天気と彩華の席は隣同士である。

 ……最初は違った。

 クラスメイトの自己紹介とかがあって、離れていたのだが、次の休み時間が来ると、彩華が天気の隣に座って喋る。

 元々いた児童は追い払った。

 それを見た他のクラスメイトは彩華を糾弾したが、彩華は影分身でうるさい連中を気絶させていく。

 天気は止めない。休み時間は短いし、園児時代の知り合いもいないから。

 友達なんて不要。親も頼れないのに、他人である友人や先生が何の役に立つと言うのか。

 彩華だけいればそれでいい。


「横暴だ!」


「手を出したのはこっちから。それなのに口先だけなの?」


 殴られたなら、殴り返す。それが分からないなら、周りから何を言われようとどうでもいい。

 殴り返す度胸も無いチキンを怖がるほど、彩華は繊細ではないのだ。


 そうして、席は変わった。確執も生まれた。

 だが、彩華と天気はイジメられていない。


 モノを隠されても探し出し、破かれても何故か元通りになっていたりする。

 わざと肩をぶつけたら、ひっくり返って床に叩きつけられていた。周りから見ると、一人で勝手に床にダイブしていたとか。

 足を引っ掛けたら、鉄のように硬く、当たり負けした上、わざと蹴ったら、足先を踏まれて骨が折れた痛みに悶えるも、次の瞬間には痛みが引いていたし、足先には異変すらなかった。

 給食の配膳でわざと主菜や汁物をかけるも、避けられて他のクラスメイトが被害に合う。


 掃除を押し付けたら、彩華が一人で隅から隅までキレイにしてしまう。

 掃除の邪魔をしようとしたら何故か転ける。しかも運が悪く、階段落ちしてしまったクラスメイトも出たし、救急車を呼ぶ事態にまで発展した。

 治療魔法を使う事をしなかったのは、見せしめの意味合いが強い。


 体育の授業で、天気や彩華を集中的に狙うドッジボールをするも、全てかわすか、キャッチされてしまう。

 投げ返されるボールの威力や回転数が違いすぎて、一年生にしては体格がいいクラスメイトが宙を舞う。三メートルほど放物線を描くも、そのクラスメイトに打撲痕すらなかった。


 直接的な暴力として、なりふり構わず殴るヤツもいたが、開いていた窓から階下の地面に落ちてしまう。

 二階の渡り廊下の窓より、自分から飛び込んだ形である。

 接触というか、指先がかすってすらいないし、周りにいた二年生や五年生の目撃者もいる。

 なんなら、天気と彩華は気づいていたが、知らないフリをしていたので、その児童に呼び掛けられた事すら知らない。と、先生達の事情聴取に答える。

 ちなみに飛び降りた児童は、両腕を骨折しただけですんだらしい。ふーん。


 ここまでやっても彩華と天気は相変わらずだ。


 次にクラスメイト達は結託して、彩華に対する悪い噂をあちこちに流す。

 根も葉もない噂だ。

 父親が外人だから、マフィアをやってる。母親は変なアルバイトをしているとか。

 血の繋がりが無い天気と一緒に住んでるのは、人質にして天気の親から金をもらうためだとか。


 上級生にも噂を流して、クラス以外でも孤立させようとする。

 面白がった三年生や四年生が、彩華の自宅付近の壁に、スプレーでイタズラしたりもした。


 次の日には、久野家にしたスプレーのイタズラは消えており、二軒隣のイタズラは残っていた。

 イタズラした児童は停学処分ですんだ。


 久野家に石を投げつける五年生もいたが、窓は割れなかった。

 窓ガラスに当たっても、石はそのまま反射して、はす向かいの家に飛んでいく。

 前地区長の窓ガラスが割られ、五年生は停学処分、親はご近所の年寄りから責められる。

 しばらくして転校したらしい。


 彩華がハーフである事をからかう二年生や、色白や赤毛に嫉妬する上級生の児童も出てきた。

 また、二年生や三年生の児童から、女子トイレでバケツの水をぶっかけられたりもした。

 彩華と天気が同じ家に住んでいる事をからかう児童もいれば、その子の親が天気の親をなじったり、彩華の親を悪く言う事もあったりする。


 異変に気付いた天気は、女子トイレに侵入し水浸しの彩華に、もって来たタオルと替えの衣服を手渡す。

 女子トイレに男子が入った事で一騒動あったが、教育委員会や警察に連絡して二人とも転校したので、その後は分からない。



 その時は水も滴るいい女として、鼻で笑って出て行こうとするも、女子トイレの中に男子である天気がダイナミック・エントリーしてきた。

 かと思ったら、引き返してしまう。唖然としていると、着替えとタオルを持って再び駆けてきた。


「風邪ひくなよ。早く着替えてね」


「……クソお世話になりました。……ありがと」


 土下座まではしなかったが、騒動の後、家で母親からアドバイスを貰う。


「そうだったのか、イイ子だね。マー、恩に感じてるんだろうけど。お隣さんからはお金貰ってるからなー」


「彩華、逃がすな。射止めろ。……まずは家事を手伝ってみましょう?」


「風呂に入ってる天気の、着替えとかを用意しろって事?」


「うーん。それは五十点。風呂に入る前に準備して、一緒に入って身体を洗う。とかしないと」


「お母さん、彩華に何教えてるんだい?」


「お父さんは黙ってて」


 風呂には一緒に入る事が多い。その方が節水と節電になるから。あと、七歳児だと異性としてのアレコレはまだ関係無い。


 例えば、銭湯の男湯に女児と一緒に入る父親とかがいる。女湯に二年生や三年生の男子を連れていく母親とかもいる。

 とてつもなくどうでもいい話として、ショタとロリの胸や乳首に違いがない。というラーメン卿もいる。

 言いたい事は分からんでもないが、理解したら犯罪者予備軍にされそうでちょっと怖い。

 ロリやショタはノータッチが鉄則。

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