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現代魔術師の暇潰し  作者: 元音ヴェル
スポーツマン・シップ(笑)
29/141

膜チェック

 ある日、彩華はシズル、リノ、お母さんとリビングで麻雀をしていた。

 賭けるのは衣服、ヘアゴムやカチューシャ、上着、下着、ズボンやスカート、靴下の五回で全裸になる事。つまり、脱衣麻雀だ。

 珍しく天気とは別行動、というか、天気はイカサマ・チェック要員として立ち会う。


「超簡単なローカル・ルールの、数字は何でもいいから緑一色で揃える、字牌と白い牌で揃える、丸の牌で揃えるとかでロンとする。良いかな? イカサマしたら衣服を脱いでもらうからね」


「オッケーよ」


「頑張ってみます」


「弟君に良いところ見せるから!」


「お母さん、あんまり運がないから、ちょっと心配~」


 動物の〇医者さんとかでやっている、ある意味運が絡むルールの麻雀対決だ。アレは健全な対決だったが、久野家はイロモノな対決となる。

 最初に全裸になった人が負けだ。


「彩華、イカサマはダメだからね?」


「分かってるって。……一回だけ、やるだけだから」


「フリじゃねーし」


 しばらくして、お母さんが二回、シズルが三回、リノが四回、彩華が四回脱いだ。


「なんで皆、下着を脱ぐために上着とズボンを脱いだあとに、また上着を着るの? お義母さんは分かるけど、彩華達はスカートを脱ぐ必要ってあるのかな? あと、恥じらいをもって」


「ご主人様、恥じらいはあるわ。恥ずかしいのを我慢して、下着からわざわざ脱いでるだけよ」


「そ、そうです」


「弟君、お姉ちゃんを見てドキドキした?」


「彩華のにはドキドキしたよ」


 彩華はちょっとだけ、ウマぴょいした仲なのにとか思ったが、でも裸というか、ストリップでも興奮してくれるのは嬉しい。なのでやや顔を赤らめる。


 更にしばらくして。


「あ、イカサマ」


「む……手元が狂ったわね」


「はい、彩華ちゃんの負けよ」


「いや、今のワザと……」


「あ、この局面でするんだ」


 彩華は最後のヘアゴムを取り外し、ほぼ全裸から完全な全裸になった。

 ……こち亀のネクタイのみ着けた刑事なみの状態だが、大の男と違い、ロリの全裸なので犯罪臭がスゴい。

 とはいえ家の中で、お母さん以外は小学生なので、まぁ、羞恥心が麻痺しているだけだろう。


「彩華抜きでーー」


「ーーまだヤるわよ」


「……何を賭けるのかな?」


「処女かどうかを賭けるわ!」


 天気は彩華の手を引いて、麻雀卓から少し離れる。


「あの、それは僕はどうすればいいの?」


「ネタバレすると、膜を治した」


「お、おう……。復帰してどうぞ」


 雀卓に帰って、再び麻雀を始める彩華達。


「…………負け、た?」


「ロン以外は脱衣なんだから、負ける確率というか、回数的に一回だけ参加してもしょうがないでしょ」


「コンコルド効果かもね」


「次は勝てるって思ってたら、負ける確率の方が高いのでは?」


義妹(メイド)ちゃん、損切りは重要だぞっ!」


 好き勝手言われつつ、彩華は処女であると主張する。

 しかし、お義母さんは疑っている。

 リノとシズルは恥じらいで顔が紅潮する。


「娘を疑いたくはないけど、処女ではないでしょ」


「ご主人様、処女かどうか確認してよ」


「なんで?!」


「お母さんに確認させても信じないだろうし、かといってリノやシズル義姉ちゃんは、自分のと見比べても分からないじゃん?」


 うっかりで膜を破るのはお義母さんも避けたいのか。シズルやリノに奪われるのも癪だと。

 これがセカンド・ヴァージンだと分からない以上、天気の発言か行動で証明する事となる。


「一緒にトイレで確認するか、ご主人様が私の処女を買ってくれても良い。好きな方を選んでよ」


「そういう、自分を大事にしない賭けはしないって、三年生の脱衣麻雀の時に約束したじゃん!」


 天気は怪しまれない程度の範囲で、彩華が処女であるように匂わせるべく、会話に乗っかる。


「二人で風呂にも入るんだから、そういう茶番はいいわ。早く貫くか、膜を確認するか決めなさい。下さなかった決断より、下した決断が重要。優柔不断は草食となるんだから。お母さん、天気君の漢気が見てみたいわ~。それでも男の子なのかな~?」


 お義母さん、めっちゃ煽るね。


「後学として、そう、逃げ上手のような感じのイチャイチャが見てみたいです」


 逃げ上手はそんなにイチャイチャしてたっけ?


「義妹ちゃんの卒業に立ち会うなんて、お姉ちゃんはちょっと複雑だけど……良かったね弟君! おめでとうメイドちゃん!」


 気が早い姉だなぁ。今まで彩華が処女だったと思ってるのか。偽物とはいえ、アンタ達も卒業したんだけど? いや、実際には手を出してないからセーフなんだけどさ。


「こんな状況だから難しいようなら、先押さえしておくのも一つの手よ」


 お義母さんは何、どっちの方が良いの? 貫通した方がいいんじゃないの?

 そういうのも含めて決断を下せって事?


「彩華、ちょっとこっちに」


「はーい」

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