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現代魔術師の暇潰し  作者: 元音ヴェル
スポーツマン・シップ(笑)
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ロシア式夏合宿

 天気と彩華は父親に連れられて、山奥でキャンプをする事になった。

 サバイバル技術を教えるらしい。

 各自にナイフを持ち、食べれそうな山菜や野草を集める。

 集めた後で、植物図鑑を見て判別していく。

 次にロープ代わりの蔦を集め、竹や枝を加工して縛る。ロープの結び方にも色々あり、直ぐに解けるモノ、荷重を分散させるモノとある。

 石を加工して尖らせ、枝葉を削ぎ落とした棒に着ければ、投げ槍となる。

 父親は最初こそ教えていたが、手本を見せれば二人とも、慣れた手つきで寝床や壁を作り出し、簡易シェルターを作った。なので、早々に見守る事にしたのだ。


「一週間はこもる予定。夜は犬が出るゾ」


「野犬か。奥羽軍団かな?」


「抜〇牙は、くらいたくないわね」


 昼間に山菜の下ごしらえをして、軽くつまみ、水辺で飲み水をくんで煮沸する。ついでに身体を洗う。

 夕方になると火を消す。点けたままだと襲われるから。

 ケモノは火を恐れると言うが、正確には煙を嫌うので過信は禁物だ。


「クマも出るヨ」


「アオ〇シラ狩らなきゃ」


「ドシャのボス個体じゃないの?」


「クマは群れないからね。ボクシング・マンガのように、額を狙うしかない」


「毛皮と脂肪、筋肉でクマは硬い。頭蓋骨も硬いし、脳は小さいらしいから、猟銃で撃っても頭蓋骨で滑ったり、貫通しても脳ミソから外れるとか」


「よく知ってるネ」


「お父さん、ようつべとかに、北海道の猟銃のアレコレが、ゆっくり動画としてあるの」


 跳弾するからどこで撃ってもダメって、裁判官は判決を出した。北海道はゴールデン・カ〇イとかで有名になったし、百姓〇族でもクマの怖さを書いているのだが。

 やはり姉畑センセが腹上死したのが悔やまれる。生きていればクマとヤらないかでクソミソなパロディになって、北海道のクマが調子に乗る事も無かったんや。


 跳弾といえば、前総理大臣暗殺の調書もかなりヤバい。

 跳弾の軌道の再現性とかムリなのに、そんな調書を検察や裁判所に出すのかと思うレベルだ。

 跳弾で狙ったところに当てる? それこそ魔法を使わないとムリなのだが。

 警察は拳銃で威嚇射撃をする。スチール・コアという鉄の弾丸が税金で作られているのだが、鉛と比較して跳弾しやすい弾だ。

 地面に撃って跳弾して、建物や加害者がケガをする。あるいは、警察官本人がケガをする事もある。

 跳弾とは射手すら傷つける現象なのだ。


 再現性の無い、証拠にならないモノを検察官と裁判官が、証拠として信じてしまえば、弁護士がどう頑張っても覆せない。

 警察を監視する公安委員会がムダに頑張ったせいで北海道だけでなく、日本中の猟友会が駆除から手を引く。

 公安委員会は、警察官と自衛隊の仕事を増やして、どうしたいのだろうか。


「……そろそろ寝なさイ。お父さんが警戒するから、三時間交代で見張りをシヨー」


「分かった。寝るわ」


 その場で寝る彩華。の〇太かな? いや、死んでる……。コイツ、仮死状態になってやがる! ウーフェ〇か! いや、言い直すと、ごひか!


「シェルターで寝なさイ。息子よ、運んで」


「はーい。彩華、戻ってこい。脱力してると持ちにくいんだからね」


 人間は運びにくい。犬猫のように抱えて運ぶには大きいし、荷物や米のように肩に担ぐには、地面から持ち上げる必要もある。ハッキリ言って腰にくるのだ。

 今回は丸太に座った状態なので、まだ担ぎ上げやすいが、地面に寝ていたら回復体位にして、側臥位から仰向けに回転させつつ上体を起こし、相手の膝を曲げて腕を引き、脇に自分の首を当て、屈伸させるように倒しながら、脇腹を滑らせつつ相手の上体をよじらせ腹を肩へ当て、自分が後ろへ倒れ込む重心移動を使って一気に担ぐ。

 荒っぽいが、お姫様抱っことか両手が塞がるので論外だし、真後ろに抱っこするのは難しい。

 介護とかでベッドから車椅子に、寝ていた利用者をトランスファー移乗するのとは訳が違うのだ。


「ご主人様、一緒に寝よ?」


「サバイバル訓練だから、今日はダメ」


「追っ手を足止めする前に、男女でウマぴょいするシーンが、マンガとかであるじゃん?」


「だいぶ古いマンガにはあるよね。死にかけの恋人とヤるとか」


「そうそう。つまり、如何に素早く事をすませるかも、サバイバル訓練だと思う訳よ」


「まだ早い、早すぎるって。初潮も精通もしてないんだから」


「それは精通させろってフリ?」


「何で!?」


 原始生殖細胞は急激に成長する事もある。言ってしまえば、休眠している遺伝子袋を無理やり活性化させる事も可能だ。

 男の子は九歳や十歳で精通する事もあるし、七歳の女の子が妊娠した事例もイギリスにはあるとか。

 つまり、七歳の男の子が精通する事もあるのだ。性的興奮とか刺激とかあれば。

 性癖がとんでもない事になりそうだし、性欲もヤバいだろうけど。


「……彩華、もう少し成長してから、そういうのはしようね。僕は逃げないからさ」


「ロリには興奮しないって? 中学生ぐらいになってもそれ言える?」


「彩華の成長次第かな。スレンダーな彩華に欲情する事はあるかもね」


「……スレンダーではなく、四肢欠損とかでも?」


「手足もげても魔法で治すよ。抱けって言われたら抱くけど、治すのは絶対だから」


「私以外は?」


「彩華だけしか好きになれない。彩華が僕から離れるんなら止めないけど。その時は自殺するから」


「お、おぉ。……口にキスして?」


「それも早いから、手の甲にするね」


「天気は私を生殺しにして、一体どうしたいの?」


「時が来たら、メチャクチャにするつもり。覚悟してね。具体的には一週間不眠不休でヤるから」


「い、一週間。……大丈夫? ハードル上げてない?」


「感度を上げる魔法とかあるから、大丈夫だよ」


「……ま、魔法に頼るなんて恥ずかしくないの?」


「ならオモチャも使うよ。廃人になってもお世話してあげるから、安心して子供産んでね」


「う、うん……」


 おっと? これは天気の様子がおかしいぞ。ヤンデレか? と、彩華はひそかに(おのの)く。


(房中術で魔法とかに対抗して、天気を搾精しなくちゃ)


 天気が自分のシェルターに向かったので、彩華はとりあえず寝た。


 三時間後、お父さんが彩華を起こしにやって来たので、起きて見張りを交代する。


(野犬程度、影分身でなんとかなる。クマは、忍術使わないとムリね。中学生とか高校生なら、体術でも相手に出来るだろうけど)


 クマを小学生サイズの合気道で投げるのはムリだ。技が通用するのは、自分の体重の三倍程度が目安となる。

 人間はクマに勝てないから道具を使って狩りをする。狩りゲーにもそう書いてある。


 クマが柔術や空手を使ってきたら、人間は銃を使ってようやく勝てる程度でしかない。

 仮にクマがマシンガンを使ってきたり、接近戦では木刀を使ってきたら、爆撃しないと殺せないだろう。

 クマのチカラで剣術を駆使されたら、剣道三段でも簡単に死ぬ。

 人間以上の反射神経、慮力、毛皮に脂肪となるので、刀を振るっても木刀で受け流される。


(クマ発見! こんばんは、死ね!)


 影分身と位置関係を入れ替え、三角飛びで木々を駆け、鳥忍の空跳蹴と子忍の空圧掌の、合体忍術である空圧跳蹴で、クマの背骨を蹴り折る。


(血抜きして、天気に解体してもらおうっと)


「……交代よ、ご主人様」


「はーい。……クマかぁ」


「解体と収納よろしくー」


「まだ暴れてるんですけど」


「背骨折って、首を切ったから、そのうち死ぬわ」


 やっぱこの()コワイよ。クマを探してでも仕止めるとか、普通しないってば。


 サバイバル訓練中は、クマ肉とイノシシ肉の鍋が絶えなかった。

 ジビエ料理なので血生臭いのは勿論、臭いに野犬が寄って来るので、内臓を投げて追い払い、こっそり別の縄張りに転位させておいたりする。


 ついでにフェミだか、動物愛護団体だか知らんが、クマを解き放て、クマを解放しろとうるさいので、ドングリを植物魔法で発芽させて麓から点々と植樹しておく。

 黙れ! と一喝したいが、ああいうのは自分自身に実害が出ても騒ぐだけで、すぐに忘れるものだ。

 なら、動物愛護団体のみを襲うように、催眠して解き放ってやりたいモノである。食われてしまえばいいのだ。

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