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それそれの世界の事情

 エヴァに対しては、もう答えが出ているみたいで二人の間で改めて話題に上ることはなかった。

 ムータンがいれば、もうちょっとツッコめたと思うんだけど。


 いや、二人がエヴァに対してどういう判断なのかは、このテストプレイには関係無いんだよなぁ。

 ただ個人的に興味があるだけで。


 ……タケルが用意した「カッターナイフ」がもう少し活躍してくれれば。


 全然、カッターナイフの出番が無い。それというのも――


「ねぇ、これって実質的に無双ゲームなんじゃない?」

「調整不足なんだろうな。銃のイメージが、向こうの世界では足りないと思うし」


 それはあるかも。

 というか、武器をレベルアップさせるってやり方がまず急ごしらえだから。


 ゴブリンをはじめとして、ジャイアントスコーピオン、ジャイアントアント、ジャイアントトード、ゾンビ、ジャイアントバット等々(意訳済み)。


 登場した端から、マイが全部撃っちゃうから。


 そのマイが、無茶苦茶上手い!


 全部一撃で仕留める。

 そういう訓練でもしてたのかって言うぐらい。


 マイの視界にモンスターが入った瞬間、銃口を向け、それがそのまま急所に直結している。

 本当に、あとは引き金を引くだけ。


 そうなると弾数の問題があるんだけど、基本は魔法力でマイは最初から、その総量も桁外れだった。

 日本人は割とこういうパターンが多いんだけど、それを考慮に入れても、やっぱり桁外れ。


 つまり実質的に弾切れが無いんだよね。

 テストプレイだから、それはそれで問題無いのかも知れないけど。


 それに加えて、レベルアップごとにさらに強くなってしまうという悪循環。

 いや、悪くはないのか……狙い通りと言えば、そうなんだし。


 ただ、考えていた成長速度とは随分開きがある。


 結果として、ただただ的を提供してる様なものだ。


 そのレベルアップに合わせて、ワルサーがどんどん大型化してゆく。

 これの監修をしてるのはもちろんタケルだ。


 タケルが、だんだん大きくなる、というコンセプトで銃をプロデュースしてるんだけど、これがこっちの仕様を見抜いているのか?

 というかタケルが組み立てたの? って言うぐらいスムーズなんだよね。


 いや、小さいものから大きなものまで、一通り全部揃ってるこっちの世界の銃へのこだわりも恐ろしいんだけど。


 たしか……マグナム44、ヘイトソング、M16、マテリアルライフル、ビームライフルが色々あって、ビームマグナムっていうのにレベルアップしていった。


 マイも、タケルにヒント出して貰うと全部想像出来るからなぁ。

 あんまり興味無いみたいだけど、タケルに付き合って色々見てはいるみたい。


 仲のよろしいことで。


 今はビームマグナムっていうのが、使い回しに便利みたいでそれで固定されてる感じだ。

 もちろん威力は上がり続けているんだけど……この階じゃもう敵無しだな。


 で、タケルは相変わらずこっちにダメ出ししてくる。


「死体をずっと表示してるのあんまり好きじゃないな。倒した事が確定なら消してくれないかな」

「消せるの?」

「それは出来ないとおかしい。移動については、魔法も含めて色々出来るんだろうし」

「じゃあ、ムータンに言いに行こう」


 タケルの推理力にマイの行動力が合わさった結果、次々と仕様変更されてしまう。

 まぁ、確かに日本人相手なら、その方が良いんだろうね。


 タケルが「ゴアシーンはわざわざ作らなくても想像で補える」って言ってるわけで。

 「ゴアシーン」という言葉はよくわからなかったけど、これは察することが出来た。


 察することが出来なかったのは、二人の……なんて言うかな、心の強さだ。

 日本人がこっちに来ると、殺す事をためらうんだよね、不思議な事に。


 全員がそういうわけじゃないし、成功してる日本人は殺していってるんだから、このテストプレイではあんまり気にしなくても良いのかも知れない。


 ただ、日本人がどうなってるのかは個人的興味があったんだけど、多分この二人一般的な日本人じゃ無いと思うんだよなぁ~


 このテストプレイに最適な人材を引き当てたって事なんだろうけど、何度も言うけど最適過ぎるきらいはある。


 マイに関しては戦いを繰り返した結果、性格上興奮しているだけなのかも知れないけど、タケルはちょっと不気味だ。

 ダメ出しには感謝してるけども。


 何しろタケルはモンスターを一匹も倒していない。

 ずっとシールドを構えて、マイを守っているだけ。


 戦闘に関しては何にもしてないと言い切ってしまっても良い。

 これでは戦いで興奮しているとは言えないだろう。


 持ち込んできた、随分使い勝手の悪そうなラウンドシールド――何のことは無い、鍋のフタだった――は今や、上半身をおおい隠せる程にレベルアップしてしまっている。


 パーティーで経験値を分け合う仕様だから、これもまた正しいレベルアップなんだけど。

 銃と違って、こっちの仕様どおりにレベルアップしてはいるのが救いと言えば救いかな。


 そして相変わらず「グランディア」――これは鍋のフタに関係ある単語らしい――に「防振り」って、こっちの調査を要求し続ける単語が洪水みたいに襲いかかってくる。


 つまりそれだけ戦いに余裕があるわけで、そうなるとタケルが用意したカッターナイフはまったく使いどころが無い。


 それはちょっと困るんだよなぁ。

 もうこの二人にクリアして貰いたくはあるし。


 ……次の階から、調整を頑張ってみるか。もちろん仕掛けについてもね。

何か色々説明した方が良い単語で溢れておりますが、

「エヴァンゲリオンはダメ」

「グランディアはやった方が良い」

に集約されると思います。

エヴァンゲリオンはどうダメなのか詳しく行きたいんですが、それを行う展開にならないですねぇ。

現在、迷宮四階ぐらいまでは書いてるんですけど。

「エンドレスエイト」と絡めて書きたいんでしが、多分これはもう無理ですねw


次回で迷宮一階はクリアになります。苦戦する要素がないので。

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