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☆★ リリアと『ソードの伝承』 ★☆  作者: Jupi・mama
第三章 『出会いから、八年ほど過ぎて……』
74/165

74=『シンシア様とリリア』 (2)

前回の続きです。

やや長文です。


 やっぱり要するに、リストン様が王になればいいのね。私たちの教育方針のことを話しているのかしら? リストン様がこの城に入ればコロリと態度が変わるのだろうか。それもあり得る。無理くりにゴードン様の屋敷から連れ去ろうとは考えていないようだ。何だかよけいに分からなくなる。

 

「私のことで申しわけありません」

 私はまた謝ってしまう。


『ソーシャル、どうなってしまったの?』

『分かりません』

『こういう肝心なときに何か言ってよ』

『シンシア様の考え方が少し理解できました』


「マーリストン様は私の子供だけど、リストン様はリリアの子供なのよ。そのことをよく考えてしっかりしなさい。私はリリアの母親にもなるのよね。そうでしょう? 私のことを信じて何か考えなさい。リンリンもコーリンもいるのよ。リリアは皆のことを考えなくてはいけないのよ。しっかりしなさい。これは命令です」


 シンシア様から命令の言葉まで使われ、そう言い切られてしまう。それって私がひとりでやらなきゃいけないの? もうどうなっているのよ。頭の中がぐちゃぐちゃというよりも、ずっと未来にすっ飛んでしまい飛び跳ねているどころではない。


「シンシア様が私の母親ですか」

「考えたらそうなるでしょう。コーミンの母親でもあるのよね」


 彼女がそう言ったから、そのつながりはここでも存在するのだと思ったけど、この時代の家族構成が意味不明だ。

 

「……そうですね。今まで考えたこともありませんでした」

「私もそのことを自分で話して今気づいたわね」

「信じられないですね」

「私も信じられない。今まで誰もそのことは言わなかったからね」

「ほんとうにそうですね」

「そうすると、私の父親は王様ということになりますね。信じられません」

「そうね。そう言われてみたらそうよね」

「参りました。どうなってしまったのでしょうか」

「私の方が参ったわよ。私に三人の孫がいるのね。私は『おばあさま』ですね。信じられないわね。原因はすべてリリアにあります。何とかしなさい』


 彼女からそう言われてしまったけど、何とかしなさい、って言われてもね。今から考えますから、とも言えないよね。


「そういうことを言われても私は困ります」

「私も困ります。王様も困りますよ。リリアが何とかしなさい」


 さっきから彼女は私にはっきりと言い過ぎるほどに言っているのだけど、聞くだけ聞いてまとめるのは後からにしよう思ってしまう。


『ソーシャル、この状況は正しいのよね』

『正しいと思います。私もそこまで考えてもなかったです』

『シンシア様が義母で王様が義父になるのね』

『そうなりますね』

『参ったわね』

『リリアはもう自分の世界に戻れませんね』

『そうね。自分の子供を置いては戻れないわね』


「私は何も閃きません。剣の勝ち抜き戦で私の不思議を使い切ったのかもしれません。気持ちの問題ですけど、マーリストン様にもその力を飛ばしました」

 私があの時の状況を思い出しそう言葉にすると、

「だからマーリストン様も頑張れたのね。原因はすべてリリアにあります。何とかしなさい。私たちもあなたたちが城に入るべき力を出し切りました」


 彼女がまたそう言ったので、この言葉はほんとうのような気がするけど、三人で話し会っているのにどうも腑に落ちない。「ありがとうございます」と私が返事をすると、『一気に話したから疲れたわ』とシンシア様は急にそう言う。


「私は今からゴードンの屋敷に帰ってもいいのですか」

「えっ、こういう時間に西の門は開きませんよ」

「今夜はどこで寝たらいいのですか」

「えっ、そうね。そこまで考えてなかったわね」

「うそっ、そのことを聞くのを忘れていました」

「話すのはいいけど一緒に寝るわけにはいかないわね」

「もちろんです」

 私もそう言い切ってしまう。


「私の布団のいちばん上を貸すからその中に入りなさい」

「えっ、よろしいのですか」

「この部屋には予備のお布団とかないし、今から大きな布を出すから下に敷きなさい。そこの隅に敷いてその上に半分に折って中に入りなさい。そうしたら上と下でちょうどいいわね」

「はい。ありがとうございます」


 私はそう返事をしたけど、いったい全体どうなってしまったのよ、と私は言いたい。何が何だか分からない上に、寝ようとしても寝むれない……。


     ☆ ★ ☆ (40)


「リリア、眠ったの?」

 どれくらい横になっていたのか、彼女がぼそりと呟いたような声が聞こえる。


「眠れません。今日のことが頭の中で氾濫しています」


 私はそう言ったけど、氾濫どころの騒ぎじゃない。脳みその中がめちゃくちゃな思考で、ページがめくられているように断片的ではあるが、今日の出来事だけではなく、過去の記憶も走馬燈のように巡っていた。

 

「上の布団がないとすっきりし過ぎてよけいに眠れないのよ」


 彼女は布団の中からそう言ったみたいだけど、私だってこういう格好で寝るなんて、場所が場所だけにまったく落ち着かない。


「申しわけありません。お返しします」

「そうね。お互いに眠れないから、最初のようにこの中で何か話しましょうか」

 シンシア様がそう提案してくれたから、『はい』と返事をしてしまう。


 私が起き上がり布団を持ち上げると、さっきと同じように上から下がっていた蚊屋をシンシア様が捲り上げてくれ、彼女のベッドの上にその布団をいったん置いてから、下に敷いた布を畳んで椅子の上に置く。


「この方が落ち着くわね。話して眠くなれば寝ちゃいなさい。セミル様と王様とも話したからリリアは疲れていると思うからね」


 彼女がそう言ってくれたけど、今朝から子供たちと別れ戦い抜いて、私の体はもう限界なんですけど、でも、頭の中はぴんぴんなのよね。


「はい。セミル様と二人で夕食をいただきました。そばの者たちは隣の部屋で一緒に食べ、ルーシーもマーヤも楽しかったみたいです。シャーニンとシャイールとシャミールは姉妹なのですか」

「だから仲良しなのよ。シャーニンは三つ上だからね。シャイールの方が一つ上でいちばん下がシャミールね」

「ルーシーとマーシーみたいですね。マーヤがたくさん話していたとルーシーが言っていました。パージュもローランもセミル様の元に付けてよかったです。少しでも私のことを知っていますから、セミル様がマーヤは初めて見たと言っていました」

「リリアには負けてしまったけどマーヤも剣客なのよ。何かれば、マーシーをシャーニンのところに行かせていたからね。ルーシーも話しが聞けてよかったわね」

 シンシア様が彼女たちの立ち位置をそう説明してくれる。


 二人の連絡はマーシーがしていたのか。そうすると二人は顔なじみなのだ。私が思ったよりはお互いに仲良しだったりしてね。バルソン様の考えた男の編み紐みたいに、女同士でも何かあるのかもしれないな。


「何だか大変な状況なのですね。マーリストン様は自分の部屋に行かれたのですか」


『ソーシャル、私はシンシア様の布団の中に一緒にいるけど、これは内緒にしてね。シューマンはどうしたかマーリストン様にきいてくれる?』

『分かりました』


「彼もたぶん眠れないわね。城の中はいろいろ大変なのよ。今日は色んなことが一気に訪れてしまい、私はこの日を待ち望んでいたけどもう終わってしまった。明日はどんな一日になるのかしらね」

「私もこの日を待ち望んでいましたが、もう終わってしまいました。明日からどうすればいいのか閃きません。明日はゴードンの屋敷に戻れるのかしら?」

 私が独り言のように小さな声で呟く。


「リリアがゴードン様の屋敷に行きたいなら、いつでも行っていいと王様から許可をいただいたからね。いつでも行きなさい。私が許可を出せばいいことになっているのよ」

「えっ、ほんとうによろしいのですか」

 私が驚いて彼女の方に向き直りそう言うと、

「マーランド様はセミル様と私には弱い立場なのよ。王様としてはいちばん強い立場ですけどね。私がそうしてくれと頼みました」

「すごいですね。信じられません。でも、何だか意味が理解できるような気がします」


 私は王様と話してもセミル様と話しても、何だかそういう気がして、家臣の前では立場も対面もあるだろうが、個人的に話しをすれば何だか普通の年上のおじさんのような気がする。私がここの上下関係をほとんど知らないからそう感じるのだろうか。


 性格の問題もあるとは思うけど、私がバミス様みたいに根っからの城人間ではないからだろうな。あの部屋もこの寝室も、王族としての心のより所で逃げ場所を作ってあるのだ。


「リリアは二人で話してマーランド様を好きになったのかしらね?」

「えっ、そういうことはありません。王様ですから……」


「……ひとりの男として考えたらどうかしら?」

「えっ、シンシア様からそのような言葉を聞くとは信じられません」


 私はほんとうにそう思うが、彼に対するポイントが少し高くなったことは自覚する。それよりも彼女の言葉に焦ってしまう。


「最初に私もそう思ったけどね。何度も話していると考えが変わるわよ」

「えっ、信じられません」

「私がリリアの不思議を信じられないことに比べると、王様は人間ですからね」

「えっ、信じられません」

「リリアにも信じられないことがあるのね。私は安心しました」

「えっ、考えられないと言った方がいいのですか」

「バルソンみたいにね」

「えっ、なぜここでバルソン様の名前が出てくるのですか」

「バルソンが私に話したからね」

「えっ、何を話したのですか」

「そういうことまで言わなくてはいけないの?」

「バルソン様とは何もないですよ。間違いなくお断りしました」


 私はそう言ってしまい、まずいよ……断ったの言葉を使えば何か言われたと思われるじゃないの、何て私はぶきっちょなのだろうか。


「リリアは話しが上手なのね。今までもずっとそう思っていたけどね」


 彼女は笑みを浮かべて言ったような気がしたけど、何を考えてそう言ったのだろうか。正直だと言いたいのだろうか。私の幼稚な嘘を見抜かれてしまったのだろうか。


「シンシア様は私の母親の立場になりますよね。私は両親がいませんから嬉しいです。リストン様が産まれて私の母親と父親ができました」

 私は慌てて言葉を変えてしまう。


 私の体が横を向いたり正面を向いたりと、いつもより冷静さを失っているようだ。彼女の言葉は私の急所を突いてくるのよね。私の方が年下だし、やっぱりシンシア様は大人だ。


「そうね……そうなのよね。マーリストン様とリリアの親になってしまったのね。こういう話しをしている場合じゃないわね。私はおばあ様です。それも一気に三人なのよ。マーランド様はそのことに気づいているのかしら?」


 彼女も話題を変えてくれたからよかったけど、何だか血の気の引いた場面で、子供だましのような会話だと思ってしまう。


「分かりません。今度お会いしたら話してみます」

「私も今度お会いしたら聞いてみるわね。そう思うと、セミル様とは一対二で側室組が勝ちになるのかしらね?」

 彼女は何を考えてそう言ったのかは知らないけど。こういう言葉を使ったから驚く。


「シンシア様からそういう言葉を聞くとは、正室と側室は引き分けになったと思います」

 私は何を考えてその言葉が出たのだろうか。もう訳が分かりません。


「リリアの考えの方が正しいわね。私たち三人は対等になったのね。リリアは一気に立場ができました。リストン様のお陰ね。三人で守らなくてはね」

「はい。ありがとうございます」

「何だかよけいに目が冴えたわ。今日は少し大きな声で話しても安心だわね」


 彼女が首だけ私の方に傾けた顔は、苦笑いをしているように見えたけど、そう言ってくれたから、何だかホッとして嬉しい。


「もうシンシア様とここでお話しするのも最後ですね。今まで楽しかったです」

「色んなことがあったけど私も楽しかったわよ。そう思えるようにリリアがしてくれたのね。リリアにはマーリストン様とバルソンのことでお世話になったから、感謝以外の言葉はない」

「いえ、バルソン様にはバミス様のことでお世話になりました」


 お互いに感謝の言葉を使い言い合いをしてしまったけど、私たちは皆の協力がなければここまで来ることができなかった。不可能を可能にしてくれた人たちに、感謝の言葉を贈りたいと願う。


「ゴードン様にもお世話になったけど、ミーネとコーミンのこともあるし、どう考えてもリリアの存在がいちばんよね。私はそう思っているからね。話しは変わるけど、バミスのことはどうするつもりなの?」

 彼女はまた話題を変えたけど、私も眠れないけど彼女も眠れないのだ。


「マーリストン様には話しましたが、私はバミス様の子供がほしいです」

 私は考えていたことを、変化球ではなくてストレートに言葉にしてしまう。


「えっ?」

 シンシア様は私の方に体全体を向け、やや大きな声でそう言ったから、今までの中でいちばん驚いたみたいな気がする。


「バミス様はとても真面目な方ですから、私以外は考えられないような気がします。私たちが城に入り落ち着けば、リストン様がここに入る前に、私は彼の子供をゴードンの屋敷で産むことをマーリストン様に話しました。その後に、彼が私を側室にしてもいいと思うなら、私は側室になりますと話しました。私は彼の子供は女の子を望んでいます。バミス様のそばにいて一緒に過ごしてもらいたいです。そしてコーミンを正室にしたいなら、私の不思議を使ってでも必ずそうすると約束しました」


「……あなたたちはそういうことまで話し合ったの?」


 シンシア様はいったん体を戻していたけど、私の方を向いてそう言う。私は正面を見ていて彼女の顔を見ないようにしていたので、この話しはしない方がよかったのだろうか。


「はい。バルソン様はご存じかどうか知りませんが、コーミンはゴードン様の孫ではなくて子供です。私は彼の年齢的なことを考え、娘と孫だと話した方がいいと思いお願いしました。三人とも理解してもらえました」

「うそっ、知らなかった。バルソンからも聞いてないわよ」


 シンシア様は足を伸ばしていたけど、私が気づくと正座みたいな座り方をしている。


「申しわけありません。私はマーリストン様のことを考えてお願いしました」

「確かにそう考えてもいい年齢だとは思うけど信じられないわね」

「コーミンが正室になるときはこのまま通してもよろしいですか」

 私はそう言ったけど、その時は私も彼女の方を向いて正座をする。


「……ゴードン様の家族であることは確かだから、正室になっても誰も反対はできないと思うけど、私は驚いたわよ」

「コーミンの立場はこの城の正室になれると思いますか」

 私がそう聞いたときにはシンシア様の正面を向く。


「それは大丈夫だと思います。増して、王様に剣を教えていた方です。外されたとしても赤の編み紐だったからね。この城とゆかりのある方です」

 彼女がそう言ったくれたから、

「シンシア様もバルソン様も助けていただけますよね。よろしくお願いします」


 私はそう言い切ってこの場でお辞儀をしていたので、ここに来て八年近く経ったというのに、私は根っからの日本人だと思ってしまう。


「マーランド様にも私から話します。マーリストン様がそうしたいと話せば考えてくれると思います。私たちもそういう気がすると話したのよ」

「私はそのことも伝えました。私が側室になりリストン様を守りたいことも話しました。でもバミス様のことは言えませんでした」

 私がそう説明すると、

「分かりました。バミスのことは私に任せておきなさい。この場合はあなたたちの親とは言えないかもしれないけど、彼はリストン様の教育係りになるのだから、私たちとは切り離して考えられない。リリアがそう望むのならそうしなさい。私は反対しません」

「ありがとうございます。私はバミス様のことがいちばん好きですから、よろしくお願いします」

「この言葉は何度も聞くけど……これはリリアの本心なのね」

「はい。私はバミス様と最初に出会いました。すべてはマーリストン様とバミス様の出会いから始まったのです。鹿肉のフィーサスの店から始まりました」


「……そうよね。あれからもう八年も経ったのね。リリアはいくつになったの?」

「はい、今度の六月で二十九歳です。私は自分のことを思い出しました。シンシア様が最初に十八歳にしなさいと言いましたけど、実際は二十一歳でした」


「……そう言えば……最初の頃にそういう話しをしたわね。でもたいして変わらないわよ。自分の歳は言えないけど私よりは若いということよ。セミル様は私より三歳年上です。バルソンは四歳年上でマーランド様は五歳年上なのよ」


 シンシア様はそうやって説明してくれたけど、今まで彼らの歳まで知らなくて、そういうつながりになっていたのだ、と私は初めて知ることができた。


「……この私が……皆様の中に入ってもよろしいですか」

「当然のことよ。マーリストン様の命を助けて王子様も授かったのよ。私たちが認めているから誰も文句は言えない。そういうことは心配しなくていいから、リリアはリストン様を王にすることだけを考えなさい」


「……はい。そのことをマーリストン様とよく話し合って考えてみます」

「私は少し眠くなったから……このままリリアもここで寝ちゃいなさい」

「えっ、よろしいのですか」

「私が右側を向くので、リリアは左側を向いて寝ればいいから」

 彼女がそう言ってくれたから、私の思考はややぼんやりとしてくる。


「最初と最後にこのお布団の中でお話しができて、最後の最後は一緒に眠るなんて、これは私たちの不思議ですね。誰もそういうことは信じません。でも、子供たちが大きくなれば話してあげたいです」

「私の不思議でもあるわね。私もいつか孫たちに話しましょう」


 シンシア様も賛成してくれたような雰囲気でそう言ってくれたけど、彼女の頭の中も睡魔が襲ってきたような声の響きだと思う。


「これからはシンシア様を目指して頑張りますから、ほんとうによろしくお願いします」

「リリア、今度から二人で一緒に頑張ろうね。おやすみ」


 彼女がそう言ったから、私はその言葉に驚き『おやすみなさい』と言ってしまった。


     ☆ ★ ☆


『ソーシャル、この話しの流れはどうなったの?』

『リリアがマーリストン様に話した言葉を使いましたね。三人は親子なのですよ。私はそう思います』


 ソーシャルが親子の言葉を使ってくれたので、親子の言葉を頭の中で何度か繰り返したけど、何だか納得のいく言葉だ、と思ってしまう。


『……いつの間にか親子になってしまったのね。ところでシューマンはどうなったの?』

『リリアと同じでマーリストン様のそばで眠っていると聞きました』

『そう、よかった。シューマンはずっとマーリストンのそばにいることになるわね』

『そのようですね。マーリストン様が自分で望んで王様が決めたことですから』


 彼女がそう言ったから、彼があそこまで勝ち進んだからなし得たことで、家臣というよりも友達として、ずっとそばにいてほしいと思う。


『ラデンやルーシーみたいにシューマンにブレスはもらえるの?』

『申しわけありませんが、それは無理です』

 ソーシャルは理由も言わずに、あっさりと断られてしまう。


『分かりました。おやすみなさい』


     ☆ ★ ☆


 ソーシャルとの話しも終わってしまい、シンシア様が隣に寝ていると思うと、眠いけどなかなか寝付かれなかった。


 ラデン様は元々ブレスをしていたけど、ルーシーとの意味は理解できる。なぜシューマンにブレスはくれないのだろうか。シューマンと私との接点がないからだろうか。それともマーリストン様とシューマンの接点がないからだろうか。たくさんのブレスを出したら危険なのだろうか。


 右手のブレスだけでは会話のみだと思うけど、ソーシャルがブレスを出してくれる理由が何かあるはずだ。


今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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