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☆★ リリアと『ソードの伝承』 ★☆  作者: Jupi・mama
第二章 『出会いから、五年ほど過ぎて……』
46/165

46=『ラデン』との最初の出会い (2)

前回の続きです。やや長文です。

     ☆ ★ ☆


 この入り口は宿の正面玄関というよりも裏口になると思う。

 私たちは横入りで泊めてもらえるうようだ。

 彼はそれを考えたのだろうか。

 それとも、紫の編み紐のことを考えてくれたのだろうか。

 彼はいつもこの入り口を利用しているのだろうか。

 ここに着く前の道のりは人通りがまばらだった。

 地元の人間が通るような道だと思う。

 彼は裏道まで精通している人物のようだ。


     ☆ ★ ☆


『ソーシャル、ラデンとはこのような会話の流れになったけど、南の城のことはいうのを止めようと思ったけどね。彼は顔の表情からしても話しぶりからしても、とても誠実な人間に見えたのよ。剣客みたいだしバルソン様みたいに自分の手の者がいるのね。陰ながらこの市場を守っているのね。城との関連性が分からないけど、あちこちの市場に城の息がかかった人がいそうね。そういう気がしたのよ。ここでの経済の成り立ちが理解できないけどね』

『そのようですね。バルソン様を知っているかもしれません。聞いてみてはどうですか』


 ソーシャルにそう言われてしまう。


『私もさっきはそう思ったけど、彼は城には何度も行ったことがありそうね。彼からうまく聞き出したいけど……口が堅そうね』

『そのようですね』

『バルソン様にはブレスは隠すようにとお願いしたけど、彼は考えてなかったのね。存在を忘れるほど前からだったのかしら?』

『分かりません。ゴードン様とは別々の時代に飛ばしました。彼としては違和感がなく、忘れてしまうほど仕事が忙しかったのでしょうね』

『バミスには赤の編み紐があったのよ。変だと思っていたけどね。バミスはすごいのね。本気で戦ったら必ず負けることが分かったよ』

『私を使ったら勝つかもしれませんよ』

『私たちは棒での手合わせだから、いざとなれば可能性が少しはあるかもね』

『リリアでしたら大丈夫です』

『ありがとうございます。ケルトンがバミスを超えることはまだまだ難しいわね』

『それは分かりません』


     ☆ ★ ☆


 私たちはドアの前にいたけど、右手の方から女性が自分の前面で、布を被せたかごのような物をかかえて歩いてきたので、私たちは左側に何気なく移動すると、彼女はこの入り口から中に入る。従業員専用の勝手口なのだろうか。

 

「リリア、ラデンに見せるのですか」

「どうしようかな。見せる見せないどっちを選ぼうか」

「俺はリリアに任せますよ」

「困ったなーっ、向こうの出方を待つかな?」


 私は頼りない間延びのした返事しかできなかったけど、ここまで頑張って話しを進めたし、編み紐のことをもっと詳しく聞きたいと思い、出たとこ勝負で話しを進めていこうとも思う。


「そうですね。リリアの不思議で考えてください。リリアの話し方はすごいです。俺はいつも見習わなくてはいけないと思います」


 ケルトンがそう言ってくれたから、何となく嬉しかったけど、彼は私の会話をいつもそばで聞いているからな。


「話しが止まらないように考え続けたから、ここがドキドキした。ケルトンの手の話しで進められたからよかったのよ。ありがとう。彼はほんとうに左手を使うの?」

 私が心臓の場所を軽く右手で触ってそう尋ねると、

「はい。バルソンもですよ」

「うそっ、そうなんだ。今まで考えたこともなかった。でもケルトンは右手よね」

「はい」

「彼女が右利きだからね。ケルトンは全体的に彼女に似たのね」


 二人でそのような話しをしていると彼が戻ってくる。


「お待たせしました。宿の主人が見つからずに遅くなりましたが、離れの部屋が空いているそうなのでお願いしました。係りの者がすぐ来ますからお待ちください」

「ありがとうございます。助かりました」

「部屋の方で先ほどの話しの続きを聞かせていただいてもよろしいですか」

 彼はすかさずそう尋ねたので、

「分かりました」


 私がそう返事をすると係りの者がやってきたようだ。庭のような場所を横切って進み、この部屋は一連の建物から独立して離れているようだ。


 四畳ほどの広さなのか、ゴードン様の屋敷の客間のようにフローリングになり外で靴を脱いで上がり込み、長方形のちゃぶ台のようなテーブルが置いてあり座布団らしき敷物が四つ、窓の存在はなく殺風景な部屋である。そして……奥にも部屋があるようだ。


 私たちは背中に背負っていた荷物を降ろし、案内の者が部屋から下がったことソーシャルに確認してもらう。


「ラデン様もこちらにお座りください」

「ありがとうございます。先ほどの話しですが、確認させていただいてもよろしいですか」


 彼は私の前面に座り最初にそう言ったので、やはりブレスのことが気になっているのだ。それとも自分の仕事に早く戻りたいのだろうか。


「その前に、城にどなたかお知り合いはいらっしゃいますか。誰かの配下でここに移動になったのでしょう? それを先に確認したいです」

「はい。ご存じかどうか分かりませんが、バルソン様の配下です」

「うそっ、ほんとうですか」


 私はそう言ってから、隣に座っているケルトンの顔を見ると、彼も私の顔を見て視線が合ってしまう。


「バルソン様をご存じなのですか」

「はい、とだけお答えします」

「お二人の名前を言えばご存じなのですね。私はこのフェスクラップが終わると南の城に報告に行きますので、その時に確認しましょう。先ほどの拿捕した件も報告します」

「私たちはお忍びですから、先ほどのことはバルソン様だけに報告してもらえますか」

「分かりました。あれくらいの小さな問題はいちいち報告しません。日常的に起こりますから、こちらで控えておくだけにします。しかし……バルソン様の話しの切っ掛けとして軽く振れたいです」

「分かりました。話す方も聞く方も大変ですね。私の左手のブレスを見せますので確認してください。でも……このことは三人の秘密ということでよろしいですか」


「……分かりました。バルソン様に報告しないということですね」

「彼は何も知らないことなので、これに関して何かあれば私が伝えます」


「……分かりました」


 ワンテンポずれてそう言ったけど、ことによっては話すかもしれないとも思う。私はテーブルの上で、左手の薄い紫色のリストバンドを外してブレスを見せると、彼の視線は私の左手に集中しているようだ。


「色も形も同じ物ですね。私は探し出すことはできましたが、これから先はどうすればいいのか分かりません。リリア様は何かご存じですか」


 そう言った彼の言葉を聞いて、顔の表情が変わったのは一瞬であり泰然自若(たいぜんじじゃく)のような言動からして、さすが彼の配下の者だとも思う。


「今はこのままで……後一、二年ほどしたら詳しく説明します。それまでお待ちください」


 私は彼の顔をじっとみて見て淡々とそう言ったけど、彼に確認させたけどそれくらいしか言えなくて、リストバンドでまた隠す。彼は私の言葉で何を考えたのだろうか。


「……分かりました。リリア様を信じて待ちましょう」


 納得したごとくそう言ったような気がするけど、彼の視線は私の左手を見ているようだ。彼の考えたことは私には分からないが、彼は目覚めたときに何かほかの言葉も聞いたのかもしれない。


 ケルトンにはバルソン様にブレスを渡したことを話してない。ソーシャルは知っているとしても、このことは二人の秘密だと伝えてある。バルソン様の左手のブレスとラデンの右手のブレスを合わせると、どちらが外れるのだろうか。私の思考はそちらの方に飛んでいた。


「それでは、私は仕事がありますので失礼します」

 彼がそう言って立ち上がったので、

「あの……金貨を両替する場所を教えていただけますか」

 私はそう聞いてみる。


 最初のころはゴードン様に頼んでやってもらっていた。

 彼はその場所を教えてもらったと言っていた。

 私は西の門の市場ではその在りかは知らない。


「分かりました。今から私がご案内しましょう」

 彼がそう言ったので、私たちはこの部屋を出たのだ。


     ☆ ★ ☆


 彼は私たちの立場を少しは理解できたのだろうか、と思いながらも、剣が強いだけでは編み紐は手に入らないとも思い、胡散臭い人間や胡乱者(うろんもの)なんてもってのほかで、謹厳実直(きんげんじっちょく)とか質実剛健(しつじつごうけん)だとか、そのような立場でなくては認められないのだろうか。彼を知ってからそのような気がした。


 バルソン様の配下の者は仲間同士の顔を知っているかどうかは分からないので、私はバミスの名前を出そうかと思ったけど、横のつながりは隠してるいかもしれない、と思い言うのを止めた。


 彼の存在はマーリストン様に対して、バルソン様やバミスと同じような立場になるのだろうか。ラデンに出会ったことは私たちの運命なのだろうか。


 バミスの剣に赤の編み紐がついている事実を知り、私はほんとうに驚いたけど、バミスは私の近くにいすぎて、バルソン様の配下ということだけで、彼の城での位置づけは少ししか考えたことがなかった。


 私の思い違いに気付かせてくれたラデンに感謝し、彼はまだ竹の里には到着してないとは思うが、彼の笑い顔がふと目の前に浮かび、私の大好きな笑顔であった。


     ☆ ★ ☆


 私は彼に金貨を両替する場所に連れていってもらった。


 私が想像していた場所とは違い、おおっぴらな場所かと思っていると、また裏路地の細い道を歩き、裏口みたいなドアをラデンが叩くと、中から体格のいい、どことなく強面(こわおもて)の男がドアを開けたので、私が独りだったらどん引きしそうではあるが、ここも知り合いなのだろうか。


 ラデンが私たちと中まで一緒に入ってくれ、彼がその男に両替したい旨を伝えると、その男は何も話さず違うドアから出ていった。


 私たちはそこにある椅子に座って待っていると、しばらくするとその男は右手に布袋を提げて戻ってきたので、重くなるかもしれないと思いながらも、ラデンがそばにいたので、思いきって三枚の金貨を銀の粒に替えようと思う。


「金貨三枚を銀の粒に取り替えていただきますか」

 私はそう言いながら、袋から取りだした三枚の金貨を彼の前に置く。


「分かりました」


 そう言った彼の声は、顔に見合わずハイトーンだったから、私はおったまげてラデンの顔を見ると、彼はにやにやと笑っていた。


 その彼は何ごともなく淡々と銀の粒を取りだし、小分けされた塊を数えているようで、私はその中の銀の粒を一つ使い、銅の粒を百個取り替えたので、袋の中がとても重くなった。


 ケルトンが一枚の金貨を銀に取り替え、彼が両替するとは思いも寄らなかったけど、今日はお互いに初めて取り替えたのだが、意外な場所と意外な彼の前でね。


 彼の存在はこの市場においては、私の時代の言葉でいうと『市長』みたいな代表者の存在なのだろうか。


 彼はここで何か問題が起これば、即座に自分の名前を出していいと言ってくれたのでお礼を言い、私たちは表の通りまで連れていってもらい、今度は市場の見学することにした。


 考えると私たちはお昼を食べてなくて、銅を三十粒支払い串刺しになって焼かれた、名も知らぬやや大きな魚を二匹買って歩きながら食べると、塩味がほどよく効いておいしかった。

 

 この場所は、私の時代の言葉でいうとお祭りにある『屋台』みたいなカートがたくさん並べられた一角で、色んな物が西の門の市場みたいに売られていた。


 私は西の門の市場をケルトンと一緒に歩いたことはないので、ケルトンと歩きながら色んな物を見て楽しくて、彼も色んな物を手にして眺めているようだ。


「ケルトン、彼女に何か買ってあげたら喜ぶと思わない」

「えっ、何を買うの?」

「それは自分で考えてよ」

「リリアは何が欲しいの?」

「えっ、私にも何か買ってくれるの?」

「同じ物を買ったらいいかなーと思いました」

「えっ、それって考える必要がないということなの?」

「そういうことではないです。同じ物を持っていてもいいと思います」

「分かった。そういう考え方もあるわね。ごめんね」

「いえ、ここに入りませんか」

「いいわよ」


 私がそう言って一緒に入ると、この店は色んな布が売られている。 ケルトンが人に何か買うということは、バミスと一緒のときには知らないけど、今までほとんどさせたことがないような気がするので、私は彼の後ろを静かに歩いている。


「リリア、これを腰紐に結んだら飾りにならない? さっき巻き付けている人を見ました」

「えっ、そうなの、素敵ね。ケルトンが買ってくれるの?」

「はい。どれがいいですか」

「私が好きそうな色をケルトンが自分で選んでよ。何か買うときは相手のことをよく考えてね。自分で選ばなきゃだめだよ」

「分かりました。リリアは草色の緑が好きですね。俺の服はこの色が多かったです」

「えっ、そういうことを考えたの?」

「はい。紫色も好きですね。リリアの服の色です。前に話していたけど、彼女は黄色が好きですよ。リリアと同じで紫も好きです。バルソンは黒だと言っていました。バミスには聞いたことがないです」


 彼はバミスの名前も使ったけど、彼にも何か買うつもりなのだろうか。


「私はこの服にあった紫色がいいかな」

 ヒントを一ついうと、何やら考えているようでいろいろ見ている。


「リリアにはこれで、彼女にはこれにします」

 彼はそう言って、薄い紫色と濃い黄色の単色の布を手にしている。


「両方とも素敵ね。彼女も喜ぶと思う。私はすぐ付けるからね」

「ありがとうございます。リリアも何か自分で買いますか」

「私もケルトンに買ってあげるわよ。これにする」

 濃緑の中に白の細いラインが入った格子模様の布を選ぶ。


「ありがとうございます」

「ゴードン様とバミスとホーリーにも買っていこうかな?」

 私はそう言って探すことにした。


 バミスには紺色の生地に白と赤のラインが入った布を選び、ゴードン様には竹の色をイメージして、黄緑をベースにした黄色と白のラインが交互に入っている布を選び、ホーリーには単色の明るい紺色の布を手にとった。


「俺は二人だけにします。バルソンには買わないのですか」

「それはケルトンが買ってあげてよ。立場的に一生大事にすると思うよ。私も彼女もね」

「ありがとうございます。バルソンにはこれにします」


 彼が選んだのは、黒の生地の中に黄色の幅広のラインと細いラインが交互に組み合わせてあった布だ。


「素敵ね。二つの色が入っているのもいいわね。戻ったら私が届けるからね」


 ケルトンは初めて自分のお金で買い物をした。

 彼も市場の人々の暮らしを考えられるようになったのかしら?

 彼の視線が市場の人々にも届くようになったのだろうか。

 明日の夜もここに泊めてもらおう。

 私もバミスに買えてよかった。

 他にも何かあれば買ってあげよう。


 今からケルトンの行きたい場所に行かせようと思い、彼は今まで自ら進んで買い物はしたことがない、というよりも、私がさせたことがなかったのだ。


 ケルトンはいつも私の後ろや横を歩いていたけど、今回はいい機会だと思いう。バミスと一緒のときは買い物の話しなど聞いたことがないので、男の立場では買い物とかしないような気がするけどな。


「ケルトン、自分の欲しい物も買ってもいいのよ。今から好きな店に入っていいからね。今日は私が後ろを着いていくからね」

「えっ、俺がリリアの後ろを着いていきますよ。リリアが好きな物を買ってください」

「私はいつでも買いに行けるから、今日は何でも自由に好きに行動しなさい。今まで何も自由にさせなかったみたいだからね。私も気づかなかったのよ。明日の夜もここに泊まろう。ここでは今まで以上に好きにしていいからね」

「さっきはリリアにこれを買ってあげようと思って、今度は何を見たらいいのか分かりません。俺は欲しい物とかないです」

「分かった。私は髪飾りとか何も持ってないから、ケルトンが何か選んでくれる?」

「はい。彼女も髪に着けています。髪に刺すやつです。それでいいですか」

「私は髪を上げてないから……ここの所に結ぶのがいいかな?」

 私はそう言って、髪を結わいてある部分を示す。


「分かりました。今度はそれを探します!」


 彼は次の目標が決まり喜んでいるようなハイテンションの返事をしてくれたので、私は嬉しい。


「カリーンにも何か買ってあげたら? 喜ぶと思うよ。誰かに何かを買ってあげようと思えば、それを探せばいいからね」

「分かりました」

「いろいろ見ていると、その中で自分の欲しい物もあるかもしれないし、今日は何を買ってもいいからね。他にも何があるかたくさん見てよ。今のケルトンは見ることも大事なことなのよ」

「分かりました。ここでは自由に見てもいいのですね!」


 今回も気合いの入った声が聞けたけど、今まで自由であっても狭まった自由であり、今回は私とデートしているような雰囲気ではないよな。


「そうよ。ここでは気兼ねせずに自由なのよ。明日も一日中見ていいからね」

「ありがとうございます」

「でも粒の入った袋はいつも気にしてないと、人がぶつかったりして取られる場合があるから気をつけてね。それだけは注意してよ」


「……なるほど」

「さっき捕まえた連中よ。よく覚えておいて」

「はい。ぶつかって取るのですね」

「そうよ。色んな手口があるからそれも覚えなきゃね。私もよく分からないけどさ」


「……なるほど」

「前にナイフと袋は別々に提げることを話したけど覚えている?」

「はい。でも……今まで少ししか使ったことがないです」

「分かりました。今度からは自分で欲しい物は自分で買ってね」


 私はケルトンの後をずっと歩き、彼は色んな店を覗き、シンシア様と私の髪飾りを選んでくれたけど、彼女には名も知らぬ蝶と、裏には花が彫刻されたかんざしタイプを探しだし、刺す部分もすべて鹿の角で作られているそうで、こちらは銀が三十粒だった。


 彼が私に選んだのは鹿の角で作られた楕円の中に、名も知らぬ鳥が羽根を広げて彫刻された物で、左右に穴がありそこに紐を通して髪に結ぶような物であり、その彫刻が中心に来るように紐を調節でき、この楕円の中の彫刻が何種類かあり、買うときに悩んだみたいだ。


 紐は何種類もあり、紫と草色と黄色の紐を三本選んでくれ、これらすべてで銀を二十粒出し、これは私たちの一生の宝になると思う。彼は市場の人をよく観察できたと教えてくれたので、私がそのことに気付くのが遅すぎたのだ、と反省をした。


 彼を色んな市場に連れていこう、と思いながらも、もう自分のことは自分で考えられるし自分を守ることもできるだろうし、人混みを避けるような生活はもうお終いにしようかな。それは私自身にも言えるけど、社会勉強をさせた方がいい、と考え直したのだ。


今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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