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雨粒は弾丸

作者: 蝎鳥

雪国が終わりの季節の終わりを迎える。北の国は終わりの季節が永いのだ。先ず紅葉狩りをしようと思えば山は白い御冠を被る。青白い虫を見付けると雀達は赤いナナカマドの実を食べる。熊が冬眠に入り雪起こしが喧しく鳴り響く。

雪国の真っ白は軽い。でも量は多いから結果的に重い事に成る。陽が落ちるのも早いから遊んでも直ぐに帰らなければならない。最強に丸い雪玉の作り方は今でも覚えている。最初に掌の熱で雪を丸くし、次々にその真っ白を追加していく。そして友人に自慢をするのだ。


滑るなら

滑って歩け

氷道


気温が上がって真っ白は水と成る。水と成って真っ白の間から黒いコンクリートが見える。そして夜に成って水は氷と化ける。そこからが強敵で、とても滑り易く成ってしまっているのだ。氷だけならば滑る事は殆ど無い。しかし、水を被ると隙間が生じてグリップが利かなくなる。そうして絶え間無く被害者が現れる。何時もなら十分で歩いていた道程を二十分掛けた。氷が相手では靴は刺さらず踏ん張りも利かない。もう死ぬのみ。

其処な自動車よ。死なば諸共。ダイトゥギャザー!と騒がしかったのは朝迄で昼にはシャーベット状をしていた。夕刻には又不安定に成ると予想。泥跳ねを気にしながら大方の事を済ませた故。

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