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気まぐれ戦忌憚  作者: 赤紫
3/3

仲間

次の日。襲われたことを話したら、黒音も襲われたとのことだった。敵については、何もわかってはいないが……



「それで今日はどうするのよ?」

「とりあえず、ばらばらに動くのは危険だな」

「そうね」

「あとは、使えそうなやつを探すか」

「そうね。でもあてはあるの?」

「ない」

「はっきりというのね」

「ないからな」

「あの、一人心当たりが」

「なら、そこに行くか」

黒音の知り合いなら、獣耳かもしれないしな。さあいこう! すぐいこう!

「さあ、いきましょう」



「恒さん、いませんか?」

「黒音。よくきたな」

男か、それならいらないな。

「恒さん、えーと」

「その前に、後ろ二人は誰だい」

こっちに話が向いたようだ。

「俺は、佐曽利 舞人」

「月影 沙希よ」

「俺は騎希 恒だ」


それから、互いに持ってる情報の交換をした。

わかったことをまとめると、彼もこのゲームの参加者で[皇帝]。化け狐族の一人。一度敵に襲われたが、なんとか撃退したらしい。


「というわけで、同盟に参加してもらえるかしら?」

個人的には、男はいらないんだが。弱くないならいいか。

「いいよ。俺も仲間がほしいと思ってたところだからな」

「同盟成立ですね」

どうやら同盟は成立したらしい。ただ、男が入るとハーレムじゃなくなっちゃうんだよな。

「とりあえず、今日はここに泊っていくといい。今から戻るんじゃ、夜の森を抜けなきゃいけないしな」

「そうしますね」

まさかの野宿か。まあいいけど。



「消しておいてくれたかの」

「例の二人は消しておきました、狐姫様」

「流石じゃの、やはりお主は優秀じゃ」

「今は、奴らの同盟に参加させてもらいました」

「ほんに優秀じゃの」

「始末しますか?」

「よい、まだ生かしておけ」

「わかりました」

「それから、何かが近づいてきておる」

「なにか?」

「気を付けるがよい」



「ターゲットは四人。二人で大丈夫?」

「大丈夫ですよ」

「ああ、任せてくだせぇ」

「なら、任せるわよ」



そして夜が明けた。

「起きてください、敵襲です」

敵襲か、面倒なことになったな。

「舞人はここにいて、黒音と恒さんは敵の対処をお願いします」

なぜか沙希が仕切ってる。最適な選択だとは思うが。


「二人しか来ないのね」

「なめられたもんでさぁ」

「作戦ですよ」

「そういうことだ」

「一人一殺でいきますよ」

「了解でさぁ」



「最初から殺す気でいきますね」

「化け猫なんかに負けませんよ」

猫が襲い掛かる。それをあしらう少女。二人の少女が舞い踊る。

「強いじゃない、化け猫」

「黒音よ」

「私は、岬 美咲。[女帝]よ」

「聞いてないです」

「聞いてなくてもいいのよ」

話してる間も攻防は続いてる。

「もう十分よ、戻りなさい」

どこからか声がしたと思ったら、目の前にいた敵は消えた。[証]を残して。



「さっさと終わらせてやらぁ」

「こっちのセリフだ」

互いに剣を構えた。

「あんたも剣士か、奇遇だなぁ」

「剣士じゃない。剣も使えるだけだ」

剣と剣がぶつかり合う。

「狐火」

「なっ」

恒の放った火が敵を焼く。

「剣だけともいってない」

「俺の……負け…でさぁ……」



「終わりました」

「こっちもだ」

どちらも勝利したようだ。さすがというべきか。

「なら、帰りましょう?」

「そうだな」

しかし、戦闘をしたせいか、ついた時には夜になっていた。


そして、眠りについた。

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