表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みいつけた・・・  作者: 無気力
7/15

第六話 空白の時間

俺は震える手で部屋に鍵をかけて仕事に向かった・・・




いつもと同じ駅に入り、いつもと同じ電車に乗る・・・


俺は次の駅で降りて会社に向かった!



今日もまた得意先の挨拶回りだ、何もやる気がおきない・・・


公園で時間を潰し外回りを終えて会社に帰って来た!


成果はゼロだ!


もうどうでもいい・・・


俺は時間を見て5時になると即座にタイムカードを押して会社を出た・・・


俺には花枝さんがいるんだよな・・・


ボーとした足どりで向かったのはビルの二階の病院だった・・


あれ?俺は何故こんな所に来てしまったんだろう・・・


そんな事を考えていると、看護婦さんが話掛けて来た!


【看護婦】「不和さん、いつもこの時間にくるんですね・・」


看護婦はクスクス笑って行ってしまった!


いつも・・・何を言ってるんだ?俺は今日初めて来たんだぞ・・・


そんな事を考えていると看護婦さんが呼んで来た!


【看護婦】「不和さん、診察室にどうぞ」


俺は看護婦に言われるままに診察室に入った・・・


そこには少し年配の眼鏡を掛けた細身な体型の医者が椅子に座って待っていた!


【医者】「不和さん、今日も治療を始めましょうか・・・」


部屋が突然暗くなり・・・


何処からかクラシックの曲がながれてきた!


【医者】「あなたはあの時のトラウマで記憶を失っているんです・・・」


記憶を失っている・・俺が?


【医者】「大丈夫ですよ、記憶と言うものは完全に消去出来るものではありません・・・

きっと普段の生活の中で思い出す時がありますから・・」


俺はそのまま眠ってしまった・・・




俺は今日もコンビニに寄った・・・


ピポポン・・ピポポン・・


【店員】「いらっしゃいませ」


俺は近所のコンビニに寄った。


雑誌を手に取りしばらく見た後、サキイカとビールをレジに持って行った・・


【店員】「サキイカが一点、ビールが一点、サキイカにお箸はお付けしますか?」


【京介】「いるわけないだろ!」


【店員】「ひっ!ごめんなさい・・・」


【店員】「全部で450円になります・・・・」


俺はそれらを買うとコンビニから出た。


ピポポン・・ピポポン・・


【店員】「ありがとうございました・・・・」


あの店員の女の子につい怒鳴ってしまった・・・どうしちまったんだ!俺は!


俺は足早にアパートに帰った!



カンカンカンカンカン!


アパートの階段を駆け上がり、部屋の前に着いた!



ガチャガチャ・・・ガチャ!


部屋の鍵を開けて部屋に入る!


バタン!


ガサガサ・・・


買ってきたサキイカとビールを袋から出すとパソコンの電源を入れてイスに座わった!


ピシュ!


まずビールを開けて飲む!


【京介】「はあ・・・・」


そして、サキイカを噛みながらいつもの出会い系の掲示板サイトに行き花枝さんを探した・・


俺は2チャットの申し込みを送った・・・


ピロリン!


OKの返事が帰って来た。


【京介】「何でいつも会社から家まで帰るだけなのに何時間も掛かってしまうんだろ・・」


さっそく部屋に入るとさっそく俺から話してみた。


京介:こんばんわ


【京介】「俺どこかおかしいのかな?」


花枝:こんばんわ♡


【京介】「花枝さんは今日も元気だな・・・」


京介:何だか・・元気が出なくて・・・


【京介】「会社からの道のりはどう考えても30分・・・コンビニに寄っても一時間・・だけど今の時刻・・・午前一時」


花枝:大変!風邪でもひかれたんですか?


【京介】「空白の六時間・・・」


京介:いえ、違います・・・



【京介】「明日精神病院に行ってみるかな?」


花枝:今日はもうやめた方がいいみたいですね・・・


【京介】「ごめんね・・花枝さん」


京介:すみません



花枝:何を言ってるんですか!私の事より京介さんの身体の方が心配です!


【京介】「本当にいい、彼女だな・・・」


京介:ありがとう・・花枝?


【京介】「これだけは言いたい!」


花枝:ん?何ですか


【京介】「本当にありがとう」


京介:愛してるよ


【京介】「花枝さん何て返すかな?」


花枝:わたしも京介さんを愛しています


【京介】「これで良いだろう」


京介:じゃあ


俺はパソコンの時計を見た、


午前2時55分・・・・


今日は俺から終わったな・・


俺はベッドに入って眠った・・・・


俺は気付かなかった!


横芝が来ていない事に・・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ