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みいつけた・・・  作者: 無気力
12/15

第十一話 葉山の弟

木の引戸が開いて、男が出てきた。


見た目は黒い短髪に眼鏡を掛けていて顔は童顔、目は虚ろな感じだ。見た目では二十歳くらいの年齢だろう。


格好はグレーのトレーナーに青いデニムパンツ。


【男】「何ですか!」


男は不機嫌そうに俺に話し掛けて来た!


それはそうだろ!こんな山奥の村に夜分訪ねてくるんだからな。


【京介】「夜分遅くにすみません、東京から来ました不和京介と申します」


【男】「東京から?・・・で、何の用ですか?」


【京介】「葉山恭平さんの事でお伺いしたい事がございまして」


【男】「兄の事で?」


弟さんの表情があきらかに変わった!


【京介】「僕は葉山さんの患者だったものです」


【弟】「どうぞ入ってください」


【京介】「はい」


俺は弟さんに招き入れられ玄関で靴を脱ぎ、家に上がった。


まさに日本の古民家という感じだ。


廊下を歩いて居間に着いた。


【弟】「どうぞお座りください」


【京介】「はい」


俺は居間のコタツに入った。


脚が伸ばせて椅子みたいな造りだ。


堀ごたつか・・・


ボーン、ボーン、ボーン・・・


柱時計が鳴り出した。


弟さんがお茶を持ってきてくれた。


【弟】「どうぞ」


【京介】「ありがとう御座います」


俺はお茶をすすった。


俺は隣の仏間に置いてある仏壇が気になっていた。


写真が置いてあり、一人は老人の女の人、もう一人は・・・葉山恭平だ。


【弟】「あ、あの写真ですか?」


弟さんが仏壇を見ていた俺に聞いてきた。


【京介】「ええ、あの写真は」


【弟】「兄です」


【京介】「じゃあその隣は?」


【弟】「母です」


【京介】「お母さんですか・・・」


【弟】「兄とは病院で知り合ったんですか?」


【京介】「はい・・・」


まさか殺されかけたなんて言えないもんな・・・


【弟】「昔は本当に凄かったんですよ、兄は」


【京介】「そうらしいですね。かなり色んな治療法を開発したとか」


【弟】「よくご存じですね!」


【京介】「いえ、恭平さんが話していたので」


【弟】「そうですか・・・」


【京介】「・・・・・」


【弟】「・・・・・・・」


どうやって切り出そうか?


貴方も兄と同じ治療法がやれるのですか?と。


【弟】「あ、お茶また入れて来ますね」


【京介】「あ、すみません」


弟さんが台所にお茶を入れに行った。









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