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いっしょに  作者: 力丸
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交際

一緒に仕事をし始めたまゆとの交際までの半紙です。

まゆとの仕事が始まった。


まゆは本当に良く働く、朝昼夜と時間を見つけてはおいしい食事を作ってくれた。


夜も22時を過ぎると夜勤パートの人も帰宅してしまうので朝まではまゆと二人きりだった。


僕はそれがうれしくて仕事中だというのにビールを飲みまゆにもすすめた。


「まゆちゃんも飲めよ」「仕事中だよ」でもまゆの顔は怒ってなかった。


「いいから誰にもわからないよ」「んーじゃーちょっと」


お酒を飲むまゆは色っぽかった、二人でいろんな話をした過去の恋愛今現在の恋愛。


まゆは今の彼氏の話をあまりしたがらない、でも段々まゆに惹かれてる僕はまゆの事を出来る限り知りたい。まゆは話をはぐらかす。「いいじゃんその話は」「教えてよー」こういう会話の繰り返しが仕事をするたび繰り返された。


いつの頃からまゆと交際している男への嫉妬心が生まれるようになってきた、まゆと喧嘩ばかり仕事もしてない、まゆから借金もある。・・「あの男からまゆを奪えないか」


ない知恵を絞っては見たが思い浮かばない、日に日に嫉妬心が強くなる・・

まゆを奪いたい振り向かせたい・・気持ちがどんどんつよくなる。


そして抑えられなくなり告白することにした。


夜会社でまゆとふたりきりの時いつものようにアルコールを飲んでた。緊張のあまりペースと本数が増える、「どうしたの?飲みすぎだよ」「・・・」言葉が出てこない、ますます本数が増える。


「もう寝ようよ明日もは早いんだよー」まゆが少し心配して顔を覗き込むように言ってくる。


その時


抱きしめてた、まゆの髪の毛はここちよい匂いがした。


「どうしたのー」まゆは笑ってる、酔っていると思ってるみたいだ。


「なんでろくでもない男と別れないんだ」「・・・」


「仕事もしてないんだろう、借金もあるんだろう」


「いいじゃないほっといて」まゆが怒った、でももう僕は気持ちを抑える事が出来なかった。


「ほっとけないよ」「なんで?」「好きだからだ」「・・・」「・・・」沈黙が少しあってまゆが口を開いた


「酔ってるでしょ」「酔ってないよ」「まゆが入社してきた時から気になってた」


酒が入ってるせいか舌が良く回る。


「彼氏がいるから・・」「別れろよ」「別れられない」「なんで?今の彼氏のこと本当に好きなの?」


「・・・」沈黙の後まゆが静かに言った


「私だめだよ・・」


「なんで」


「私と付き合ったら後悔する」


「するわけない付き合ってもないのにどうして苦労するの?」


「わかるから」


「何が?」


「・・・」


何か言えないような事があるんだとわかった


「言いたくない事は言わなくていいよ、でも全部受け入れるから」


「ほんと・・」


すごく小さい声だった。


「ああ」


ちょっと得意げに言ってみた。


「じゃーこんどデートしようね」まゆがにっこりとして言った。


「やったーこれでまゆは彼女だ」


勝手にそう思い込んだ、まゆが抱えてる闇などこれっぽっちも知らないくせに



まゆのこの後今付き合ってる男と別れるために周りを巻き込みながら奮闘する。


後にこの事が原因で精神が不安定になる。


そんな事をしらない僕はまゆと交際出来ることの喜びでいっぱいだった。



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