婚約破棄モノが難しすぎる件take3
※本作はフィクションです。実在の法律・人物・団体とは一切関係ありません。
「…ということで、公爵よ。
私皇太子の名のもとに、あれこれ数々の罪状で公爵位を剥奪する。
そしてその娘である公爵令嬢。お前とは婚約破棄だ!」
「くっ、なんてこと!
流石take3ともなると展開が早いわ!」
「今までも雑だったがな…それにしても嵌められた。万事休すか…。」
「そして、此度公爵の悪事を暴いた、ここにいる男爵に公爵の爵位と領地を与え、この男爵令嬢を私の婚約者に迎えよう!」
「クククっ、ありがたき幸せ…」
「あざす」
「これで私の権勢は盤石だ!!フハハハハッ!!」
「ぐぬぬ、神はいないのか…。」
「お父様…。」
「フハハハハ、フハハハハハハッハハハ」
ヒュバッ!!
「うぉっ危なっ!!な、なんだ!!…紙の…扇子?」
***『この世に悪の栄えたためしは無い』***
「!!、何奴!?」
「え?男爵?突然どうしたのその口調?」
スパアァァァン!!
「え?紙のドア?何あれ?何時からあったの?ねぇ?」
「王太子、お主の悪事、たとえ天が見逃しても俺の目は欺けんぞ。」
「え?だれ?君だれ?」
「愚か者…余の顔を見忘れたか!」
「知らねぇよ!誰だよっ!?
それにお前のいるトコそこっ。なんなのねぇその侘び寂び的な庭。何時誰が作ったの?ねぇ。」
「う、上様……」
「え?男爵、アレ知ってるの!?てか、この展開についていけてるの?なんで?」
「王太子よ…
その方、そこに居る男爵と結託し悪事を重ねた挙句、公爵にその罪を全てなすりつけようとした事、全て露見しておる。
その所業万死に値する…潔くこの場で腹を切れぃ!」
「いやいやいやいやいや、切らないよ?痛い痛い。なにその儀式。」
「ぬぬぬなぬぬ…この期に及んでは是非もなし!
上様、歯向かいますぞ…!
皆の者っ、出会え出会ぇぇい!!上様の名を騙る不届き者じゃ!斬って捨てえぇいい!!!」
スパパパパーーーーン!!!!!
「男爵ぅ〜〜〜〜
紙のドアたくさん〜〜〜〜
なんだコレ〜〜〜〜」
♪ジャーンジャーンジャーン、ジャンジャンジャン
ジャンジャンジャンジャーンジャーンジャーン、ジャガジャッ!!!♪
「ちょっと楽団?何してんのねぇ変な音楽で盛り上げないで!
多分俺、かなりっ!命のっ!危機っ!」
ザシュ ギャー
ザシュ グェー
ザシュ ヤラレター
「強い強い強い強い!!!
なんなのアレすごい強い!
あといつの間にか手下みたいなの二人増えてる し。それに…」
アレ←峰打ち
アレの手下←ガチ斬り
「…だし。
殺意高いヤバい。誰かー、俺を守ってぇー!」
•
•
•
「マジか…あれだけ居た近衛が全滅…。」
「ぐううぅ、もはやこれまで。殿下お先に御免!!」グサー
「男爵…お前もマジか…」
「成敗!!」
「え、何?俺ホントに死んじゃうの?
こんな訳のわからん形で死にたくない〜〜〜」
ザシュザシュ!うわー!!
……チーン。
ナレーション
「後日、王太子は病死と発表され、王国はなんやかんやで姿を消した。」
「最後まで雑だったな!」「お父様…。」
【後日】
「爺よ、異世界とやらに天領が一億石ほど増えたぞ。」
「なんで!?」




