表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

白痴

作者: 秋葉竹


 


蜃気楼

という名で呼ばれていた色街に

夜の虹が架かって照れていた

だれかのおはこが耳障りな雑音に聴こえ


ふと過去の

醜聞まみれの人生を想い出させる

夜のうわさばかりがまるで

SNSのように拡散する街


なぜこんな風になってしまったか

この硬いほおにこれから

やさしい風の奏でる微笑みは

いつまで待っても吹きはしないか


そんな簡単に語るなと教えられた

絶望という言葉の意味を問う

おき捨てられたおとといの

流木みたいな悲しみをどうすればいいのか


いったいどうすればいいのか

造られたしあわせがガラクタにみえる街

優雅に羽ばたく白鳥たちが闊歩する夜

彼女のことを《最果て夢》と呼んではダメか


朝になればカラスが出て

蜃気楼の夜の虹のなれの果てを啄むだろう

僕は誓おうきみよ、白痴のきみの瞳を守る

折れることない意志でありつづける







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
好きです!!冷気あふれる町の最中で、それでも守りたいものがあるという、強い意志を感じました!!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ