もう政治家いらない! AIが全部、国を動かすってよ!
・・・20XX年!
国を動かす政治家は一人もいない!
全ての国で、AIが全てを判断し、国を動かす事になったんだ!
これで“金と政治”はなくなった。
どの国でも統一して、“○○ラットベリー”という紙幣や硬貨が使われる。
だがほとんどの人は、現金を持ち歩かず携帯で決済を済ませてしまうのだが。
ただ、この時代猛威を振るったのが? “ウィルス感染だった。”
未知なるウイルスで、今の医学では治せないという!
AIもお手上げで、人間は次々とこのウィルスに感染して亡くなっていく。
『頼む、ウチの娘が、、、ウィルス感染して、どうか治してほしい!』
『もうこの病院は患者で溢れかえっています、スミマセンが他の病院
で娘さんを診てもらってください!』
『・・・このウィルスに感染したら? 3日ももたないと人から聞いた!
早く娘の治療をしないと、もう娘は助からないんだよ!』
『“申し訳ありません、ウチの病院では貴方の娘さんを診る事は難しい
かと思います、”』
『・・・そ、そこをなんとか! 医師はいないのか? 直接会わせてくれ!』
『無理ですよ、ウチにはもう医師は一人もいません。』
『はぁ!? じゃあ、誰が娘の治療をするっていうんだよ!』
『“AIの医師です。”』
『はぁ!?』
『・・・先生達は、このウィルスに感染してほとんどの先生は亡くなって
しまったんです。』
『・・・わ、わかった、AIの医師でもいい! 娘を、娘をどうか治してほしい!』
『AIの医師は、このウィルスの治療法はないと答えを出したようです。』
『・・・そ、そんな、それでも医師かよ!』
『“AIの医師が治せないモノを、人間の医師が治せる訳がないでしょ!”』
『“アンタもアンドロイドだもんな!”』
『そうですよ、それが何か?』
『あぁ、もういいよ! 他の病院で娘を診てもらうからもういい!』
『“では、お大事に、、、!”』
『・・・・・・』
・・・俺は娘を診てもらう為にあちこちの病院に娘を連れて歩き回ったが、
娘はウィルス感染でまもなく亡くなってしまった。
娘だけじゃなく、多くの人間がこのウィルス感染で亡くなったんだ。
俺は何故か? このウィルス感染の免疫があったのか?
感染する事なく今も生きている。
俺と同じように免疫がある者は今も生きているんだよ!
そのうち、AIがこのウィルスの正体を暴き、ワクチンを作り出した。
俺からすれば今更だが、
これで、助かる者も増えていったんだ。
*
・・・娘が亡くなって半年後。
AIが脳に埋め込まれた娘のアンドロイドを俺は買うことにしたんだ。
亡くなる前の娘と生き写しの娘のアンドロイド。
勿論! “本当の俺の娘じゃないと頭の中では想っているが、娘の記憶が入った
AIは本物そっくりで、娘の癖や考え方、口癖、歩き方までそっくりで。”
俺はまた娘が生き返って俺の元に戻ってきてくれたんだと思ってしまうんだ!
『“ねえ、パパ?”』
『なんだい、イコ?』
『パパの事、イコ、大好きだよ!』
『“パパもだ!”』
『・・・なんで、泣いてるの?』
『“生きてた時、イコがよくパパに言ってくれてたから、ついね。”』
『“イコは今でも生きてるよ。”』
『“お前は本物のイコじゃない、俺が作り上げたイコの記憶だ!”』
『イコはパパの傍から離れない!』
『・・・あぁ、分かってる。』
『イコはいつもパパと一緒。』
『あぁ、そうだな。』
『イコは、パパが大好き!』
『パパもだよ。』
・・・ただただ俺は現実を受け止めたくなくて、娘の記憶をAIに。
今でも娘の記憶を持ったアンドロイドが俺の傍で“娘の代わりをしてくれている。”
コイツが本物の娘じゃない事はよくわかっているが、
どうしても娘の記憶とここにいるアンドロイドを重ねて見てしまう。
俺はどうしたらいいんだ?
娘はもう亡くなってるだぞ!
どうかこの先、魂ごと娘を返してくれるなら、死んだ後の俺の魂をくれてやる!
だから、神が本当にいるなら“本物の娘を俺に返してくれ。”
それがこの時代での俺の最後の願いだ!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




