表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

私のナイトは……(1/1)

「ツグミー! そろそろ家を出ないと遅刻よー!」


 階下からママの声が聞こえます。ツグミは作業の手を止め「はーい」と返事しました。


 ツグミは机の上に広げていたビーズ入れやソーイングセットを片付けます。最後に、先ほど修復が終わったばかりのクマのぬいぐるみの胸にハート型の赤いビーズをつけました。


「これで完成だね、テディ」


 二つに割れていた勲章は接着剤でつなぎ止められています。上手くくっつくか心配でしたが、ぴったりはまってツグミはほっとしていました。


 ツグミはテディを棚の上に飾ります。その横には先にできあがっていた三体のぬいぐるみが置いてありました。モチーフはそれぞれフクロウと牛と馬となっており、どの動物の胸にも光り輝く勲章が取り付けられています。


「勇敢なサー・テディ。賢いサー・オウル。力持ちのサー・ブル。俊足のサー・ホース……」


 ツグミはナイトたちの名を呼びました。


「行ってきます、私だけの四銃士」


 ツグミはドアを閉める直前に、皆が主からの呼びかけに応じて微笑んだのを見た気がしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] クイズ、真剣に考えましたが、すべてに敗北しました。 面白さが随所にちりばめられ、ストーリーもテンポよく進んで、長さを少しも感じさせませんでした。 最後は敵のビーストも応援したくなる展開。 …
[気になる点] キーワードは「冬童話2023」ですよ〜。 [一言] ツグミちゃん格好良かったです。 緊迫感があり、ワクワクしながら読み進めました!
2023/01/12 08:51 退会済み
管理
[良い点] ツグミが学校に行かずにぬいぐるみをつくるところはごく現実的だったのに、いつの間にか「サー・テディ」 がナイトらしく戦い、ビーストを倒すために二人が協力していく展開へと引き込まれていました。…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ