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5.大和真也のコバルト文庫以外のもの

 ですが。


・スターゲイザーシリーズ

・蜜柑山奇譚シリーズ

・その他短編


 とありまして。 

 どっちのシリーズも未完です。はい。

 挿絵にはもう恵まれまくり。

 スターゲイザーはめるへんめーかー氏だし、密柑山はたがみよしひさ氏だよ!

 ただな、正直密柑山は読んでいない。

 ぱらっと開いて興味が持てなかったという。

 現代日本の伝奇系だったせいもあるかな。

 ちと守備範囲外だった。


 なのでもうスターゲイザーシリーズについてと短編の中で知ってるものに関して。


 で、「スターゲイザー」。

 いやもう明らかに杉真理の3rdアルバム「STARGAZER」から取ってるわけですよ。

 これはもうあとがきで書いてあったざんすよ。

 最初はスターゲイザーだけど途中からスターダストレビューになった、とか。

 上記のごとく未完!

 しかもみき書房の倒産により、書き下ろし系4冊完結の予定の4だけが出なかったという!

 いやーそういう大人の事情的に残念系の話だったんだよ。

 装幀はパステルカラー、卵色→ピンク→薄緑で、並べると非常に可愛い。

 二作目から唐突に紙質と活字が変わって、すっきりしたという。


 そんでこの話はやっぱり「ひっかかりがあったから何度も読み返した」のだな。


 ドラゴンが出てくるし主人公は当初は「風の国」で皆一緒に育てられ、進路として「塔」で勉強する様になる…… あたり、FTっぽい。

 おそらく当初は作者もその感じで作ってたとは思うんですが!


 1巻/風吹く夜はラグタイム。

 世界は「偉大なるガリー」が作った階層状で、皆「上の国」に行きたいと思って勉強してる。

 そのガリーには「聖なるギャヴィ」という妹がいて、「塔」の元締め。

 何かこの二人はたまーに出てくるんですが、人に乗り移ったり、何かしらの能力を持った「十人衆」を持っているあたり。

 子供が育つところと、農場と商業都市と研究都市と「塔」が進路。

 本当の親は知らない。

 というかおそらく試験管系。

 冒頭の話は主人公「マー」の「卒業間近」状態。

 まああれだ。地球へ…… の教育ステーション状態。

 マーはできれば研究都市に行きたいけど自分の後見人が裕福ではない農民ってことで、無理だろーなー、と思ってる。

 のだけど、何故か「塔」からお誘いが。

 実は彼は「ギャヴィの息子」らしいということで。

 この「息子」というのがどういうものなのかは結局あかされず。

 ただ、「ガリーは本名を全て把握していることで皆手中においている、だが彼にだけは本名がないから支配から外れた存在」だったらしい。

 何だかんだでガールフレンドのキリー(ふわふわ系美少女。ダンスが得意。どうも肉体関係もあったらしい)とお別れして塔へ行くことにして、そこで勉強とか風の観測とか。

 この世界では風が光を運んでくるから、とか何とか。

 んでその塔のある地に少女が落っこちてくると。文字通りに。

 名前は真名を持った「夏菜」。

 当初は記憶がなかったけど、実は十人衆「歌うたい」の娘だったけどガリーに反抗して落とされた、という。

 で、同様に実は「器用な手」のジュニアだったキリーの親友サナ(「僕」一人称で美容師。商業都市に行くまで意図的に成績を中の上にしていた)が別口で呼び出され、光の目詰まりになってるドラゴンを皆さんと一緒に何とかしまして、という。

 そんでその後マーは「青の国」へ勉強しに。

 夏菜はサナと一緒に商業都市で暮らすことに。

 なおその時点でサナはキリーをおさんどんのために、ということで同居。

 ちなみにサナはキリーのことが好きだった、というんですが。

 この本には短編が一作。

 「太鼓たたき」の弟子「鐘ならし」がガヴィと出会って話するおはなし。


 2巻/風が奏でるメヌエット

 この話の主人公はまあ、正直言ってサナだな。

 商業都市に住んでいた彼女達だけど、サナが研究都市に行くとか、夏菜が暗躍するとか、塔の先輩ガヴィ(名前が似てて!)の話。

 サナはキリーと商業都市で美容師として暮らしているんだけど、ガヴィに研究都市に行って欲しいと依頼され。

(ちなみにここでホットプレートに焼き肉、という飯テロの部分もある。ご飯も炊いている。何故だ。お前等何処の人間だ。ちなみに豆腐ステーキもしている。こういうとこがだな)

 この商業都市で、キリーに入手したぬいぐるみは世界のエネルギーを秘めた意思を持ったもの(←結局何なんだ)だったり。

 そんでサナは研究都市に行って新たなガリーのプロジェクトに参加することになるんだな。

 で、その計画の発案者ステラが、その研究都市のヌシ化している学生を「自然分娩で産んで」いる「二つ下の階層から来た」「実験に失敗した個体はタンパク源にすればいい」考え持ちだったり。

 ただそれを地の文で言ってから、キャラに驚かせるという手法が何というか。で、その息子ミトクも「最近知って」というあっさりぶり。

 サナは一応それにつきあいつつ、何か探ってみる感じなんだけど、具体的に何をしているのか謎。

 一応この話の区切りとしては、サナとガヴィが一応くっつくことが一つ。

 と言うか、「お前らいつそんな雰囲気に?」と唐突感が否めないんだな。

 だって1巻でサナはキリーのことが好きだった、という百合要素があった上でこれかい、と。

 まあ研究都市でもどうもミトクもサナに惹かれている様な要素もあったんで、何か、男子の立場にあった女子が~というのを書きたかったのかいな、と。

 あと、皆が育ったとこの校長なひと(ミトクの遺伝子的父親でもある)が死ぬ寸前、ガリーに取り憑かれてしまうだよな。

 そんで夏菜と話して「十人衆ジュニアが裏で手を組みだしてる」宣戦布告をするとか。

 おまけ短編は確かガヴィがケーキを作る話。作りながらサナとかマーとかのことを考えている、という。


 3巻/聞かせて君のブルースを

 これはマーが行った青の国の話が中心。

 飛行機を飛ばす話+この世界の構造(実は移民用コロニー型宇宙船団でした!)が語られるという。

 ここではマーよりはその友人…… 名前忘れた…… 守護天使ポムタムトジィという存在にギャヴィから任命される彼と、マーに今一つ失望してふらふらしていた夏菜の話でもあるという。

 あとMS(マッド・サイエンティスト。十人衆の一人だけど別格。ふたなりと言われてる)の口から、高エネルギー体との接触がガリーとギャヴィの神化とか、そこにもう一人連れてこられたのがMSなのでジュニアが居ない、とかそういう話をする訳だな。

 だからおはなしとしては「この世界の人間の高所恐怖症は何か関係あるのか?」とか、飛行機(絵的には複葉機だったかな)を飛ばそう的な。

 てなことやっているうちに、最終的にパスワードを入れたら「脱出艇」切り離しスイッチを入ってしまって、という。

 そこで彼と夏菜が一緒に~というとこで終わってるからなー。

 ちなみにこれに入ってる短編はマーの憧れのひとだった…… 名前が出てこない…… 彼女のルームメイトが妊娠してしまってー、通常学園都市を卒業する時に不妊になる様に処置されるという彼等の常識からかけ離れた出来事に驚くんだけど、と。

 でまあその妊娠し彼女は消される訳ですがね。


 で。

 いやこれあと1冊で終わるんかい? という!


 面白かったんですよ?

 ただ!

 ただ!

 めるへんめーかー氏の絵だしSFだしドラゴン出てくる世界なのに、食い物がもろ日本なのよ……

 いや、学校の課程にピアノとダンスが何故かあるってのもどうよ、ではあるし。

 まあ1巻でイングリッシュマフィンを「ぶっこぶっこ」するのはいい。絵に合ってる。

 だが2巻!

 米を炊くとか焼き肉とか玉ねぎを炒めた上に水切りした豆腐って!

 世界観どこー! になってしまうんですね!

 絵と内容と世界構成力って難しいですねえ(空目)。

 いや、めるへんめーかー氏とSFと言えば、野阿梓氏の「眼狩都市」コミカライズというとっても美しいものもあるし!

 な、だけになー。

 何かせめて、和食はよせ、と言いたくなるんですよー。


 んで。

 正直伏線とか色々絶対あと一冊では回収できないですよこの話。

 おそらく書きながら話考えていったんではないか、と推測。

 で、当初はファンタジーのはずだったのが気がついたらSFになってしまった、という感じかとも推測。

 だから本当にコロニーであるのか、というのは当初から考えていたのか? という疑問も湧いてしまうんですよ。

 風呂敷広げまくって、畳むのに苦労しそうなところで出版社が倒産してしまったという悲劇のシリーズなんですね。

まあだからこそ、復刊ドットコムとかでもこのシリーズの方が挙げられている訳ですがね。


 さてそれ以外の話ですが。

 ワタシが記憶にあるコバルトの読み切りでは「あまね姫」というのがあるんですね。

 主人公は大学生の青年。

 「あまね姫」とタイトルつけた少女の絵を描いたけど、それを神体の様に崇める暴走族がいるとか何とか、……結局はそれは作り話だよー、というオチなんだけど。

 コバルト本誌にはどうかな内容でしたな。


 「魔法の鍵」というコバルト文庫のアンソロジーに参加した「竜の封印」。

 ……すいません持ってたんですが、先述の様に剣と魔法とドラゴンの世界は()

 この表紙がやっぱりめるへんめーかー氏でした。

 

 あと初期作の「ビッグ・ボム」。

 これはまあ初期特有のガチガチゴリゴリのSF。

 やっぱり内容が頭に入ってこない……

 んですが、ともかくまだ家にあるはずかなと。

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