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かたるにおちる、とりとめなし  作者: 大水戸りる
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ハロウィン

「とりっくおあとりーとだ!お菓子をよこせ!」

いつものようにあみあが飛びついてくる。

「はいはい」


ぽい、とのど飴を一つ雑に放り投げる。

「わーい!じゃなくて!」

一瞬喜んだがすぐに怒りだす。表情豊かだなぁ、とみてて思う。


「これ!カラオケつれてく気でしょ!」

「バレたか」

「バレるよ!いいけど!」

怒ってるのか喜んでるのかどっちだ。


「あー!みなみーん、カラオケ行くのー?」

不意に声をかけられる。

藤井夕菜。転校生の私にも初日からがんがん話しかけてきたクラスメイトだ。

……少し言動に危ない部分があるが。

「行くなら私もいこっかなー」

「ゆーちゃんもいくのー?じゃあひー君も行くのかな?」

あみあはあだ名をつけたがる。

ゆーちゃんは夕奈、ひーくんは緋色……片野緋色の事だ。

緋色は否定しているが二人は恋仲のように見える。

「当然!」

「さっき―もつれてって―、それならゆー君もついてくよねー」

「そうだねぇ、誘ってくるよ!」

駆けだしていく夕奈。いや待て待て、まだ昼休みだぞ。

「歌うのを今のうちに決めよう、うーん、うーん」

あみあはすでに選曲に入っている。皆行動が早すぎないか……。


「みなちゃー、曲縛り久々にやるー?」

「あー……アリだなぁ」

曲縛り……テーマを決めてそれに合わせて歌う、とか、しりとり形式にするとか。

前の曲に似た雰囲気、歌詞の一部が似てる歌を歌う、とか、色々だ。


「ハロウィン縛りとか!」

しばらく考えて出たアミアルの縛りがそれだった。

「なんだそれ」

「ハロウィンっぽいなら何でもあり?」

「難しくないか……?」


「かぼちゃの歌とかないかなー」

ポチポチと色々とスマホで検索しているあみあ。

「あるか……?」

マシュマロの歌とかあるし探せばあるだろうが。

「魔女系でもいいなら……あぁ、それなら結構あるな」

いくつかリストアップしていく。が。


「いやでも……さすがに難しいだろ、これ」

そういうとあみあは不敵な笑みを浮かべ。

「じゃあソングオアトリート!歌わないならお菓子よこせ!」

「結局もっとお菓子欲しいだけだろお前」

ハロウィンに間に合わせようとしてホントにオチのない雑談になってしまったり。

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