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The world without the star. 星の無い世界。

作者: 璃世

リストカットの話です。

痛々しい描写は多分無いと思うけど、

共感するのは難しいかもしれません。

「リスカかよ」と思った人は止めた方が良いです。

君はいつか帰ってくる?

帰ってくることは無い。

けど帰ってくることを信じてる。


君は僕を許してくれる?

きっと優しい君のこと、甘く笑って、絶対に許してやらないって言ってくれる。

けど、分からない。


君は僕を、好きでいてくれる?

それは誰にも分からない。

けどできるならお願い。



だってもう君は、

・・・・・・・・・居ないんだ。


だから、

死にたくなった。

閻魔サマが君と同じ世界に送ってくれるか、

それが一番の問題かな。

天国?

地獄?

どっち?

あぁ、僕は罪深いから、きっと地獄。

君が地獄に居るんならそこが良い。

居ないのならば、むしろ。


生きたい。

死んでも、死ななくても君が居ないなら。

僕の罪深きを償って、生きたい。

できるなら、もいっかい『此処』に君を寄越してくれる?

おぎゃあと泣いて、また生まれて来てくれる?


生まれたとき泣いてるのって、どっちなんだろう。

それは、喜んでるの?

「生まれてこれたぜ、ハッピーラッキーついてる自分♪」

って、泣いて喜んでるってことなの?


もしかしたら、悲しんでるの?

「こんな世界生まれたくなかったのに、アンラッキーついてねぇ自分。」

って、泣いて悲しんでるの?


じゃあ、僕はどっち?

生まれてきたことには喜び、

今君の居ない世界の一員であることに悲しみ、

死んでるみたく、生きてるんだよ。

「可哀想。」

とか思われたくねー。

それは『失くしちまった僕』に対しての浅はかな同情。

同情なんて傷口に染みて、邪魔なだけ。

同情が欲しいんじゃないの。

愛、

が欲しいの。

変わりないヤツじゃなくて良い。

ちょくちょく変化してくれて良い。

揺るぎ無い愛なんて恐ろしいから。

僕を包んでくれる、ただひとつで十分、

愛が欲しい。


心がひりひりしてんの。

傷が痛いんじゃないんだ。

この傷は、僕がえぐったんだから。

傷なんて、ほんとは全然痛くないんだよ?

・・・ほんのちょっと、目から水が出てくるけど。

それは哀しいからであって。

傷が痛いなんて、じゃあ悲しみが浅いんじゃないの?

「可哀想。」

とか思いたくねー。

そんなの逃げじゃねぇか。

って、刃を自分に向けておいて、言えないけれど。

可哀想なんて思ったら、一気に思い出が崩れてってしまう。

だから、選んだ。

さぁ、『痛み』に逃げようか?

さぁ、『同情』に逃げようか?

どっちが良い?

そこを僕はあえて、痛みを選んだ。


刃を押し当てた手首。

ぷつりと肉が切れる。

紅いのが滴り落ち。

ソレをまた赤い口ですくう。

鉄の味。

白くなる肌。

目から落ちてくる、透明なの。


君はきっと、今の僕を見て泣くんだろう。

銀色から始まって、赤や紅、白と、透明な涙。

「なんでそんな痛いことをするの?」

そう言うに違いない。

けどね。

君の居ない世界はいわば、・・・そうだな、星の無い世界なんだ。

君は大好きな星のことを諦めないといけないの。

この痛いことは、僕の気休め。

君の居ない世界で生きてきた証拠。

だから許して。どうか受け止めて。


・・・・あぁそうだ。

君が還って来てくれたら。

こんなのすぐ止めるよ。

むしろ、



死んでもいいよ。


「それじゃあ意味が無いでしょうが。」


君が居たらきっと、こう言ってくれるだろうね。

けど居ないから。


僕は今日も、痛みに頼る。


・・・ごめん。



最近は心が不安定なんで小さく切ってしまいました。

リスカとまではいかないまでも、

切ったことには変わり無く、傷がたくさんになって来た・・・・。

だから変わりに、書こうと思ったんです。

痛いのほんとは、嫌いだから。

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