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34/69

加護

「GUOOOOO!」


雄叫びを上げながら、立ち向かってくるメイたちへと行動を開始する。

『蒼炎』のスキルを持つ頭から魂をも燃やし尽くす蒼い炎が放たれる。

当たるのは危険だと皆理解しているからか、回避行動をとり、アルフがアポカリプスの上を取る。

気のせいだろうか、アルフも一回り大きくなっていて、目が紅く光ってる様に見えるのだが。


【個体名:アルフの進化は確認されていました。個体名:ノワールと共になっていたため、目立たなかったと言うのがありますが】


アルフぇ……ちなみに。


【種族は『吸血コウモリ』から『紅瞳蝙蝠レッドアイバッド』へと進化しています。おめでとうございます。こちらの種族は『希少種』ですよ。ちなみに『Dランク』の魔物です】


う~ん!? 『希少種』って、俺のテイムモンスターたちはおかしな方向にでも向き始めているんじゃないかな!?


俺がそんなことを考えているとは知らないアルフはいつものスキル『超音波』……ではなく、地面にヒビが入るほどの音波をアポカリプスに浴びせ始める。

流石のアポカリプスも、その音波には苦しんでいる様子を見せ始める。


あの音波は。


【スキル『超音波』がエクストラスキル『怪音波』へのレベルアップを確認しました。これにより『超音波』以上の音波による錯乱と物理的ダメージを与えることが可能となっております】


相変わらず先読みするね……ヘルプさんは。

いや、別に助かるから問題ではないんだけどさ。


【お褒めに預かり、嬉しい限りです】


本当、思考が機械っぽいのから人間っぽくなってきたよなぁ。

なんて考えていると、アルフの『怪音波』で苦しんでいるアポカリプス目掛けてノワールが走り出す。

口を開き、アポカリプスの七つの頭の内の一つの首に力強く噛みつく。

牙が首に食い込むことによって、悲鳴の様な雄叫びを上げる頭。


「GUOOOOO!?」

「グルルルル……!」


そのまま噛み千切らんと顎に力を入れ始めるノワール。

だが、それをさせまいと熊の前足でノワールの体を掴み、爪を立てて突き刺す。


「グルッ……!」


その痛みに少し唸り声を上げながらも、顎に力を入れているのを緩めないノワールを見て、一つの頭が攻撃を移り出す。

開かれた口から見えるのは黄色い土……まるで腐ったかの様な。

もしかしたら、アレがユニークスキルかもしれない。


【解析完了しました。アレはユニークスキル『腐敗土』です。触れたものを全て腐敗させる力です】

「マジかよ……! ノワール! 離れろ!」

「!」


俺の声に反応し、ノワールは噛みつくのをやめて離れるために動こうとするが、熊の手で体を掴まれているために逃げ出せないでいる。

その間に腐ったかの様な土をブレスとして吐き出すための準備を整えていく一つの頭。


「このままじゃ、ノワールが……! メイ!」

「任せて! 『疾風迅雷』!」


緑色の魔法陣が展開され、メイの足に風が集まり出し、雷が迸り出した瞬間、轟ッ! という音と共にその場から姿を消す。

赤火竜レッドドラゴン』の時にも使った、メイが唯一使える超高速移動魔法。

これならいくらアポカリプスと言えども、視認できるはずが。


「GAAAA!」

「え? きゃあ!?」


一つの頭が超高速で接近していたメイへと反応し、しかも見えているかの様に頭突きを放ったのだ。

当然、メイの中では一番の高速移動型の身体強化魔法であり、それに自信を持っていたであろうメイは、まさか反応されるとは思っていなかったらしく、頭突きの直撃を受けて吹き飛ばされ、壁へとめり込んでしまう。

しかも、メイを吹き飛ばした頭は口を開くと、何かを放つ準備をしているのが見て取れる。

恐らく、視認できないことから風のブレスか何か……!

後、俺の勘だが……アレを防ぐのはダメだと感じる!


【あちらも解析できました。ユニークスキル『暴虐嵐』です。相手の防御、耐性スキル全てを無視して、破壊の限りを尽くす嵐の力です】

「『属性耐性』も意味ないってことかよ! メイ! かわせ!」

「うぐっ……!」


メイは頭突きのダメージが大きいのか、体を何とか動かして壁から抜けるも、そのまま地面に倒れて立ち上がりにくそうにしている。

メフィストフェレスとの戦闘の後に続いてのアポカリプスとの戦闘。

疲弊とダメージが積み重なっているのは確かだし、あの時のカウンターでの頭突き。

それも『疾風迅雷』で強化しての超高速移動中でのカウンターだ。

ダメージは相当にでかいに決まっている。

どうする……このままじゃ、メイもノワールも。

閃光フラッシュ』で一瞬でも目くらましができるか……?

俺がそうこう考えている間に二つの頭の攻撃準備は完了してしまう。


「「GAA!」」

「ッ! メイ! ノワール!」


二つの頭から腐敗の土と見えない風のブレスが放たれて、それに叫ぶと同時に隣を一つの影???ムルムルさんが前へと躍り出るかの様に飛び出し、メイとノワールの方へ手を向けると一人と一匹の元に黒い魔法陣が出現する。


「……『影』の特性はすり抜けるだけじゃないっていうの教えてあげる。『飲み込む影シャドウホール』」


その瞬間、黒い魔法陣から姿を現した二つの黒い―――影の壁が姿を現し、二つの攻撃が直撃すると影の壁はそれを飲み込まんとどんどん吸い取って行く。


「おぉ……!」


思わずその光景に驚嘆きょうたんして、関心した様な声を上げながらも、ムルムルさんへと視線を向ける。

そのムルムルさんの表情に余裕はなく、苦虫を噛み潰したかの様な少し苦しそうな表情をしている。


「ムルムルさん……?」

「……吸収しきれなくて長くは持たない……! 一応、実体を持たせてる影だから、すり抜けるのとは訳が違うから……!」

「! アルフ! 『怪音波』だ! スイム達、スライム組は魔法で攻撃してくれ! ただし、近寄る様な魔法は使うな!」

「キキッ!」

「わかったみゅ!」


アルフは再びアポカリプスの上を取る様に高く飛び、スライム組は相手の元に魔法陣を展開する。

だが、アポカリプスの頭の一つがアルフへと向けられたと同時に目が一瞬光る。

その瞬間、アルフの元で爆発が起こる。


「アルフッ!?」

「キキ……」


いきなりのことで声を荒げ、アルフの名前を叫ぶと、煙の中からボロボロになったアルフが落ちてくる。

俺はすぐさま走り出し、アルフが地面に激突する前に飛び込んで何とかキャッチする。

キャッチしたアルフへと視線を向けて、安否を確認する。


「アルフ、大丈夫か!?」

「キィ……」

【弱ってはいますが、生きています。本能で致命傷は避けたと考えるべきでしょう】

「そうか。よかった……」


だが、アルフはもう戦えない。

俺はアルフを抱えたままスイム達へと視線を向けると次は光る目がスイム達へと向けられており、大爆発を起こす。


「スイム! ルーフス! ウィリデ! フラウム!」


一番厄介なのは『蒼炎』でも、『腐敗土』でも、『暴虐嵐』でも、ましてや『破壊の咆哮』でもない。

あの謎の光る目による爆発だ。

俺は無事を祈りながらスイム達がいた場所へと目を向けると、そこには無傷で立っているスイムがいた。


「スイム……! よかった……アレ? ルーフス達は!?」


まさか、やられて……!?


「大丈夫みゅ。三匹とも」


スイムが呟くとスイムの着ている服から分離するかの様に姿を現す無傷のルーフス達。

どうして……と不思議に思っていると『強化エンチャント』でついている『同化』を思い出す。


「まさか……」

「そうみゅ。『同化』を利用してルーフス達を服と同化させて、後はスイムの『液体の体リキッドボディ』でかわしたみゅ!」

【スライムだからこそ、できる芸当ですね。普通の生物なら『同化』を利用しても無理なんですが】

「なるほど」


そこまで考えれるなんて……さすがというべきか、賢くなったな、と感心してしまう。

それよりも。


【あのスキルの解析はできていません。何の力が働いて、爆発を引き起こしているのかわかっていないので】


ヘルプさんでも解析が難しいスキルか……。

残りの頭二つは俺の考えが正しければ『水』と『回復』のスキルを持つ頭と考えてもいいかもしれない。


そして、アポカリプスはスイムに自慢のスキルがかわされたのが気に入らないのか、唸り声を上げながら、一つの頭がスイム達へと向けられ、口から血の様に紅い水弾が連続で放たれる。

スイムはトライデントを取り出し、それを切り払おうとする。

だが、その前に何かに気付いたのか、スイムは近くにいたルーフス達を掴むと遠くへと投げ飛ばし、それによって回避が遅れたスイムは紅い水弾の直撃をくらってしまう。


「うみゅっ!?」

「スイム!?」


スイムの短い悲鳴に反応する。

トライデントで切り払おうとしたハズのスイムが切り払うのではなく、ルーフス達を投げ飛ばして逃がすと言う行動をとった。

恐らく、水という特性を持つスイムだからこそ、何かに気付いた危険性。

舞い上がった砂煙が消えるとそこには苦しそうに身悶えるスイムがいたのだ。


「うみゅ……! みゅっ……!」

「スイム!」


俺はすぐさまスイムの元へ駆け出そうとした時、誰かに肩を掴まれて止められる。

振り返るとムルムルさんであり、首を横に振っている。


「なんで止めるんですか!?」

「……言っちゃダメ。あの紅い水は……『呪い』が付与されている危険な水。しかも、あの呪詛の強さ……『聖騎士』とかの様な聖なる職でもない限り、人間なんて触れただけでも即死するよ。アレはスイムが魔人だからこそ耐えきれてること。ううん、あの様子で耐えきれてるは酷いかな……。耐えれてしまってるって言った方がいいのかも」

「なっ……!?」


あの紅い水が呪いの付与された危険な水……?

人間なんかが触れれば即死レベルの呪詛があるほどの……。


【解析完了しました。アレはユニークスキル『紅怨水こうおんすい』です。先ほど説明された通り、強力な呪詛……というよりも怨念が込められております。それが強力な『呪い』となっている模様です。これこそ『邪悪王』と呼ばれるアンラマンユだからこそ、生み出せるスキルだと言っても過言ではないほどのです】


それをアポカリプスの一つの頭に持たせるって……本当に人間とかを滅ぼすつもりだったのだとわかる。

だが、いくら危険だからとはいえ、苦しむスイムをほっとくわけには……。


「スイム!」


メイが翼を広げて現れ、よろめきながらもなんとかスイムを掴み上げる。

その際にスイムに付着していた紅い水がメイの体に付着し、メイの顔色が一瞬で青くなるも、歯を食いしばりながらその場を離れて、こちらへとやってきて二人一緒に倒れこむ。

スイムは未だに苦しそうに再び身悶え始め、メイも息苦しそうにしながらも、何とか立ち上がり、アポカリプスの方へと足を引きずりながらも、向かおうとしており、俺は肩を掴んで止める。


「メイ、何しようとしてるんだよ! お前、アレに触れて、呪いに……!」

「それが……どうしたの? 早くルフェを助けてあげないと……。後、どれくらいあるかわからないけど、きっと苦しんでる」

「だからって……! お前がそんな状態なのを見て、行かせるハズないだろ!?」


俺はメイの両肩を掴み、こちらへと向かせる。

俺の力でこうも簡単に振り向かせることができた。

それはつまり、メイの体に今、あまり力が入っていない証拠だ。


「だから……何? ルフェを助けないと……。私の友達は必ず私が……」

「助けたいのはわかるけど、このままじゃお前が!」

「……二人とも、前!」

「GAAAA!」

「「ッ!」」


ムルムルさんの悲鳴の様な叫びと共に聞こえてきたのはアポカリプスの雄叫び、そしてその方向を見るとこちらに迫りくる紅い水弾があった。

俺は無意識の内にメイを抱きしめ、庇う様に『紅怨水』へと背中を向ける。


「ユージ!?」

「ッ……!」


メイの驚きの叫びと同時に頭に響くヘルプさんの危険警報。

いくら魔人だから、死にはしないと言っても、苦しむ姿は見たくない。

だからこそ、死ぬかもしれないと言われても……!


「ユージ、離れて! このままじゃ、ユージが!」


メイの悲痛の叫びが聞こえるが、無視をする。

ムルムルさんも何か叫んでいるが、迫りくる紅い水弾の音で聞き取れない。

あぁ……俺の人生、ここで終わったかも……。


「ウォォォォォン!」


ノワールの雄叫びが聞こえたと同時に紅い水弾が何かに当たる音が聞こえた。

当たる音……と言っても、俺に当たったわけではない。

恐る恐る振り返ってみると、俺とメイの盾になるかの様に立っているノワールがいたのだ。

しかも、その身には紅い水弾が付着しているのが伺える。


「ノワール!? お前……!」


このままじゃ、ノワールまで……!

そう思ったが、なんとノワールは何事もなかったかの様にこちらへと振り返り、頬を舐めてくるのだ。

え……なんで?


【解析完了しました。ノワールは『獄炎魔狼ガルム』となったことにより、ユニークスキル『地獄の番人』を所得したのを確認しました。これにより、『呪い』『怨念』などと言った負の力を無効化し、不死殺しを可能とするようになりました】

「地獄より来た魔狼だから、呪いは効かないってか……! カッコいいじゃんか、ノワール!」

「ウォォォォォン!」


俺の賞賛に答えるかの様に嬉しそうに遠吠えをするノワール。

そして、ムルムルさんが俺の方へと近づいてくるとチョップをかまされる。


「あ痛っ!?」

「……まったく、危険なことをする。ノワールがああいうの効かないからこそ助かったけど……一歩間違えれば、君は死んでいたんだよ? いや、死にはしないか。どちらにしろ、無事だっただろうけど」

「え? それって……」

「……君の体、見ればわかるよ」

「え?」


ムルムルさんに言われて、俺は自身の体を確認すると、メイを抱き寄せた際に、メイに付着していた『紅怨水』が俺の体に付着していたのだ。

それなのに、俺には何ともないのは何故……? と不思議に考えているとだ。


【答えは『次元倉庫アイテムボックス』にあります】


え? マジで?

俺はヘルプさんに言われて、自身のポケットを使って『次元倉庫アイテムボックス』に接続する。

中を探っていると、何か温かい光……いや、風を感じて取り出してみると、それはあの時エリーナから貰った『風の護石』が光輝き、心地よい風を出していたのだ。

しかも、『次元倉庫アイテムボックス』から出したと同時に『風の護石』から吹いていた風は意思を持つかの様に俺の体へと吹き始め、体に付着していた『紅怨水』を消し去ったのだ。

俺はそれに驚くことしかできない。

だって、これは旅に風の加護があります様にとエリーナがくれた。


「……それって、『風精の森』にいるエルフの長の一族だけが持つ護石。どうして君が」

「え?」


ムルムルさんの言葉を聞いて、俺は反応する。


「それって、どういう……」

「……君が持っているその護石は『風精の森』に住むエルフの長の一族が代々受け継いでいるお守りみたいなもの。でも、なるほど。君がそれを持っている理由はわからないけど、それがあれば、あの強力な『呪い』を無効化できているのも頷ける」

「この護石のおかげで……?」

「……うん、それはアンラマンユがいた時代に作られた古い物。『風精の森』に住んでいたかつてのエルフたちがアンラマンユの呪いを打ち払うために作った癒しの風を宿した護石だと聞いたことがある。勇者の仲間にその一人がいたと聞いたことがあるしね」


それを聞いた俺は不思議そうに護石を見ていると、手の甲の契約の紋章が光り始め、護石の風がそこへと吹き始めると、メイとスイムの体に付着していた『紅怨水』が消え始めたのだ。

それによって先ほどまで苦しがってたのが嘘かの様に、スイムは何事もなかったかの様に立ち上がる。

スイム自身も驚いて、自身の体を不思議そうに見ていたが、治ったのだと判断すると、俺たちの方を見て笑顔で近づいてくる。


「うみゅ! 治ったみゅ!」

「私も……。凄いね、ユージ! その護石の力を分けてくれたの!?」

「え? いや、俺は何も……」


していないと言う前にムルムルさんが紋章がある手を掴むと、興味深そうに紋章を見つめてくる。


「えっと、ムルムルさん?」

「……私は研究家というわけではないけど、魔族としては、この力興味深いね。『魔物使いモンスターテイマー』は何人か見てきたけど、自身に起きた加護を他に分け与えることができるなんて聞いたことがない。恐らく、原因はコレだよね? 少し違う紋章だ、とは思っていたけど、どういうものなんだろ? 君から感じる『魔王』の様な気配と関係しているのかな? それとも、コレもユニークスキルか何かで……」

「あの、ムルムルさん……?」

「それとも……。あ、ゴメン」


俺の声で正気に戻ったのか、ムルムルさんが掴んでいた手を放すと頭を下げてくる。


「……研究家でもないのに、まるでこんな。いくら魔族だから興味を持ったと言っても、ちょっと怖かったよね。フェネクスみたいなことしてゴメン」

「いえ、別に大丈夫です。まぁ、諜報員なら、未知の情報を知りたがるのも当たり前かと」

「……そういってくれると助かる。さっきの私は冷静さを欠いていた」


ムルムルさんの平謝りに俺は苦笑いを浮かべるしかなかった。


「キキッ!」

「アルフ! お前、治療してもらったのか」

「スイムがやったよ」


褒めて褒めてと言わんばかりにない胸を張るスイム。

褒めるにしても、それは後回しだ。

俺はアポカリプスへと視線を向けると、こちらのやられていたメンバーが復帰しているのが面白くないのか、十四の目でこちらを睨みつけてくる。

俺はゆっくりと一度深呼吸をしてから、メイへと目を向ける。

視線に気づいたメイはこちらに顔を向けると、笑顔で頷いてみせる。


「メイ、次こそはいけるな?」

「勿論だよ、ユージ。貴方の一番の魔物である私を信じてないの?」

「それ自分でいうか」

「自分で言ってるんじゃないよ。だって、ユージの考えが顔に出ていて、丸わかりなんだもん」

「あ……そうですか」


自信満々に言う理由もわかる気がするな。

メイは俺たちよりも一歩前へと出ると、ゆっくりと目を閉じる。


「纏え、『月夜ノ衣ツクヨミ』」


契約の紋章が光り輝いたかと思うと、足元から溢れ出した闇がメイを包み込む。

その闇が散布するとあの時のくノ一の様な衣装に身を包んだメイが姿を現す。


「さぁ、リベンジマッチだよ。今度こそ、負けないから」


ゆっくりと短刀を抜き放ち、刃先をアポカリプスへと向けながら、メイは言い放った。

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