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底辺作家の戯言シリーズ

負け犬作家の戯言 ~ガチャ課金システム~

作者: 釣り人

 全く小説と関係ない話ですいません。ですが、ソーシャルゲーム化する作品もあるということでここはひとつ許してください。

 今回のテーマはガチャ課金です。

 パズドラから始まり、モンスト、白猫、最近ではFGOが猛威を振るっています。モンストの売り上げは2018年の話だと、なんと一千億円越え。末恐ろしいです。このような売り上げをどこから作り上げているのか、そう【ガチャ】です。






 【ガチャ】この響きを聞くだけで後ろ暗い思いをする人も多数いるかもしれません。こいつは我々の財布から金をむしり取っていく悪魔のような存在です。

 ですが、考えたことがあるでしょうか。


「何でこんなに課金しているのか」


ということに。

 この原因を知るにはまず、ソーシャルゲームとコンシューマーゲームの違いを知る必要があります。

 コンシューマーゲームは基本的に買い切りなので、買ってくれないことには始まりません。ですので、ゲーム性や音楽、キャラクター、画質などに物凄くこだわります。


 対してソーシャルゲームは無料なので、ゲーム性や遊びやすさも勿論大事ですが、一番大切なものは『どれだけ課金額を増やせるのか』ということです。

 ですので、メンテナンスが少し遅れても、何か不具合が起こっても基本的に運営の反応は鈍いです。

 ガチャに課金さえしてくればいいのですから、システム面のことは余り気にしないのかもしれません。(もし違っていたらすいません)

 また、


「ガチャ素材配っとけばいいだろ」


的な雰囲気もあることは否めません。

 用は、課金額が減らない限り、運営のまともな対応を期待できない。これがソーシャルゲームとコンシューマーゲームの違いです。



 ですが、一攫千金の夢があることも事実です。

 コンシューマーゲームも売り上げが凄いこともありますが、ソーシャルゲームは次元が違います。

 ソーシャルゲームは買い切り型ではないので、


「買ったからこれでずっと遊べる!」


ではなく


「また新しいキャラが出たから課金しよう」


となります。

 その結果、継続して資金を集めることが出来るようになるのです。

 その例としてパズドラを上げましょう。

 パズドラは2012から配信を開始し、六年目に差し掛かっています。

 普通のコンシューマーゲームならそろそろ続編が出てもおかしくない期間ですが、まだパズドラはしぶとく生き残っており、売り上げもまだまだ約五百億円あります。凄いですね

 なぜこれだけの期間の間継続的に売り上げを叩き出しているのか。その理由を説明していきます。






 【ガチャ】は多くのソーシャルゲームの売り上げの柱となっています。その為先ほど言った通り、『どれだけ課金額を増やせるのか』というところに会社は全力を捧げています。

 例えば、『強いキャラを出す』。これは麻薬みたいなものです。当然売り上げは伸びますが、この薬を過度に投与するとインフレが起き、長期的に見て売り上げは下がります。

 白猫プロジェクトがいい例ですね。


 その次に、『魅力的なキャラを出す』。これはFGOやアイマスなどが実践しています。同じキャラでも、水着、ハロウィンと服を変えるだけで、課金額はうなぎのぼりです。この策の欠点は魅力が無かったら売れないことですが……


 最後に、期間限定キャラを大量に出す。これはどのゲームでもやっていることです。


「期間限定だから今のうちにひかないと!」


という人間の心理を利用する方法です。これはかなり効果があります。


 ですが、これらはガチャ課金が多いことの理由の一部です。本当の原因は、【コンコルド効果】と【ギャンブル中毒】にあります。






 まず【コンコルド効果】です。これは人間の普遍的な心理で、勿体ないという思いから来ています。

名前の由来となった超音速旅客機コンコルドは、開発を続けていく内に今すぐ辞めたほうが赤字は少なくなることが判明します。

 ですが、もったいないという理由で開発は続けられました。結果完成したものの旅客機は売れず、大赤字になりました。

 これはガチャに課金し続ける心理と全く同じといえます。

 前述の文章に当てはめてみると、ガチャに課金し続けていく内に、今すぐ辞めたほうが損失は少なくなることが判明します。

 ですが、勿体ないという理由で課金は続けられました。結局当てられたものの、すぐにキャラを使わなくなり、大きな損失となりました。


 どうですか? 身に覚えはありませんか?


「俺は大切に使っているし、費用対効果はあると思っている」


 そう思っている方は勝ちです。ですが、


「勿体ないことしたな」


とか、


「課金したお金があれば……」


なんて考えた時点で負けです。それは無意識に費用対効果があっていないと感じていることになります。






 次に、【ギャンブル中毒】です。


「俺は中毒じゃないぞ!」


 そう思っている方。本当でしょうか?

 ガチャというのはパチンコやスロットと似ています。景品がお金かキャラかの違いです。

 パチスロ中毒者は、パチスロが嫌いなのに打っている人です。

 普段は、


「もったいねーなー」


とか、


「ゲーム性クソかよ」


と愚痴っているくせして当たりが出れば、脳汁ドバドバで、


「やったー! 当たりだ!」


と、今まで愚痴っていたことや費やしたお金をすぐ忘れてしまいます。

 射幸性によって中毒になっていますね。

 これをガチャに当てはめてみるとこうなります。

 ガチャ中毒者というものは、そのゲームが嫌いなのにガチャを引いている人です。

 普段は、


「もったいねーなー」


とか、


「ゲーム性クソかよ」


とか愚痴っているくせして当たりが出れば、脳汁ドバドバで、


「やったー! 当たりだ!」


と、今まで愚痴っていたことや費やしたお金をすぐ忘れてしまいます。

 射幸性によって中毒になってますね。

 心当たりがある人はギャンブル中毒です。今すぐ病院に行きましょう。


 とまぁ、ソーシャルゲーム業界にこれほど沢山のお金が流れ込んでくるのはコンコルド効果とギャンブル中毒にはまった人達のおかげです。

 今までそういう人たちはパチスロ屋にいましたが、いまはソーシャルゲーム業界に沢山います。

 パチスロ屋の売り上げが下がったとニュースになっていましたが、理由の一つに『ギャンブル中毒者が移動した』とも考えていいでしょう。






 これほどの強い中毒性と会社の努力によってソーシャルゲーム業界は【ガチャ】とともに成長してきたといっても過言ではありません。

 ですが、その神話も終わろうとしています。

 『国が規制を始めた』のです。

 ベルギーではガチャを賭博(ギャンブル)と認定し、強力な規制が始まりました。アメリカ、EU、そして日本でも規制の議論は始まっています。

 ソーシャルゲームの運営は無視しているのかもしれませんが規制の波は必ず日本にもやって来ます。

 そうなると、今の主要なスマホゲームも大方淘汰される未来がやってくるのかもしれません。

 ですが、パチスロもしぶとく残っているので、すぐには無くならないとは思いますが。






 ガチャがダメならどうすればいいでしょうか。筆者が考えるに、無料のガチャとキャラの買い切りを実装すればいいかと思います。

 実際今のソーシャルゲームにもガチャの天井が実装されているものは少なくありません。それを、八万円ほどから、三千円ほどにすれば良いだけです。

 また、アイテム課金は大丈夫なので、キャラクターを無料にして、成長させるアイテムを有料ですぐにゲット! なんていうものもありかと思います。

 筆者は別に、


「ソーシャルゲームなんて滅びてしまえ!」


なんて騒いでいるわけではありません。

 素敵なゲームは沢山ありますし、筆者もプレイしているゲームはあるので、面白さも勿論わかります。

 なので、潰すのではなく、緩やかな体制移行をして、これからもソーシャルゲームは存続してもらいたいと思います。

読んでくださりありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] うーん。ガチャが問題だというなら、法律的にどう問題か? という点に触れて欲しいです。 日本には景品法というものがあります。せめて、これに触れるべきでは。 他の国で規制が入ったからと言って…
2019/02/13 19:56 退会済み
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