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シリスティーナ


さて、この1年の経緯を説明しよう。というかどうしてこうなってしまったのかだな。


元々街ぐらいに発展させようとは思っていたが、俺たちのネームバリューが凄すぎて、予想以上に人が流れてきてしまった。また、公共のトイレが設置してあって、空気が綺麗で臭くないこの村を気に入った人たちが、俺が作って元村人が管理している、デカイ安宿に泊まっていって、そのまま住み着くし、軍を編成するために呼び込みを行なったら、応募人数が4桁超えちゃうし……。

まぁそんなこんなで、どんどん人が増えてきたら商人達も黙ってはおらず、俺やアリスが作った武具を彼らに卸すようにしたら、行商人だった人たちがこの村に店を出すようになった。


極め付けは冒険者なんだが、俺が村の近くにCランク迷宮を発見したって公表したら、すごい勢いで流れ込んできた。まぁ迷宮は宝の山だから分からないでもないんだけど、フリーデンにはとてつもない武具が売っているという噂が流れてたらしくて、丁度良いタイミングだと、みんな居を構えたのだ。


正直、冒険者が多いと治安が悪くなるから、あんまり来て欲しくなかったのだが、軍の人たちには治安維持のために巡回してもらっているので、そこまでフリーデンの治安は悪くない。というか、暴れたら俺がブチ切れるって発表したら、すんごい治安が良くなった。すごいなSSSランク。この村には4人もいるんだけどね。


「クリシュ様、お父様からお手紙が届いておりますわ」


イリスは前まで国王のことを、父上って呼んでたけどこの呼び方が地らしい。


「国王から? 何の用だろうな」


「さぁ? フリーデンが発展しすぎて、反乱を起こすんじゃないか心配しているんじゃありませんか?」


「何をバカな……まぁ反乱を起こしても勝てる気しかしないんだけどね」


「まぁ、SSSランクが4人にSSランクが1人、Sランクが6人にAランクが10人以上居ますからね……」


ちなみにイリスのランクはSSランクだ。彼女のユニークスキルは強力だが、彼女自身も相当に強いんだよな……格闘家として。


イリス=バンベス

lv 172

ランクSS

称号【クリシュの婚約者】

【レベリングの鬼】


HP 34000

MP 4000

筋力 29000

体力 27000

敏捷力 28000

魔力 3500

魔法防御 2900

知力 7000

運 30


スキル『光魔法Ⅹ』『闘技Ⅹ』『身体強化Ⅹ』『俊足Ⅹ』『危機察知Ⅹ』『気配察知Ⅹ』『回避Ⅹ』『付与魔法Ⅹ』『カウンターⅩ』『魔力制御Ⅹ』『治癒魔法Ⅹ』『MP消費半減』『無詠唱』


ユニークスキル『闘神』


このユニークスキルを見て、「いるの!? 闘神!? 」ってリリーにソッコー聞いたよ。で、答えが「YES」だったことにも驚いた。


この大陸に住む姫さまで、魔法系よりも身体系の方がステータスが高いって、相当異質だと思うんだけどなぁ。


でも彼女がいると戦闘が物凄く安定するんだよな。前衛がイリスと零華、中衛が俺、後衛がアリスとシーナ。シーナは魔法系のステータスが高いのに身体強化を上げてるのが気になっていたが、彼女は竜化でドラゴンになれるので、上げているそうだ。まぁ、均等に上げてってもらっても上昇値が半端ないのでそのままやってもらおう。あ、運のステータスが低いのが可哀想だったから『豪運』でプラマイ0にしてあげた。俺に拾ってもらって良かったぁぁって泣いてたな。どんだけ苦労したんだ……。


「何て書いてありましたの?」


「ん、食事のお誘いだよ。都合が合えばパーティメンバー全員で来てくれってさ、多分シーナに会いたいんだろうな」


「あぁ、英雄ですからね……私もなれますかね?」


「んー、多分そろそろだと思うぞ? レベル200くらいがボーダーラインだと思う」


「そうですか……私が200を超えたらお食事会をしましょう。私だけSSランクなのは嫌ですわ!」


「いや、SSランクも相当だぞ? ちょっと前まではこの大陸に3人しか居なかったんだからな?」


「満足なんてできないですわ! クリシュ様にはいづれ新しく国を作ってもらって、王様になっていただき、クリシュ様を王としたSSSランク集団を作って、私は四天王の1人となるのですわ!」


「いやいや! 姫さまがそんなこと言っちゃマズイだろうが!」


俺がイリスといつも通りのやり取りをしていると、執務室のドアがノックされ、ミオが入ってきた。


「ご主人様、お話中申し訳ございません。ドラント様がお見えになっております。何でも、支店をフリーデンに作りたいそうですが、お断りしますか? それともお会いになりますか?」


ミオはSランクだ。アリスの次に強いメイドだな。もうすぐSSランクらしいし……Sランクじゃ貴族になれるんだが、ウチの使用人達は誰も出て行こうとしないんだよな。


「ドラント? 誰だっけそれ」


「お忘れですか? 私達をご主人様にお売りになった、奴隷商人です」


「あー、あれかぁ、腹の中が真っ黒すぎて二度と会いたくなかったやつね……支店なんか出されたら、多分ロクなことにならないから追い返してくれ。あと、この領地に奴隷の存在は認められないって公文出したのに、知らないのかあいつは?」


俺は奴隷制は必要はことだと分かってはいる。しかし率先して取り入れるつもりはないし、この領地は仕事がかなりあるので、奴隷に落ちることはほぼない。だからフリーデンでは奴隷の存在を認めておらず、奴隷落ちとなった者は俺が購入して、零華に見てもらい白だったら軍に入隊、黒だったら、王都で奴隷商人たちにまとめて売っている。


「承知致しました。懇切丁寧に説明して追い出してきます」


「まぁ、お手柔らかに頼むね」


「お任せくださいませ。では、失礼いたしました」


丁寧にお辞儀してミオは執務室から出て行った。


「それにしても……」


イリスが俺の机の上に腰掛けながら話し掛けてくる。彼女はこの机に座るのがお気に入りらしい。最初はお行儀悪いって注意していたが、直そうとしないので諦めた。


「どうした?」


「賢神の使者は中々現れませんわね。シーナさんの話を聞く限り、すぐにでも現れるのではないかと思っていたのですけれど……」


「うーん、そうだなぁ、俺たちの戦力をどこかで聞きつけて逃げたのかもよ?」


そう、現在俺たちを狙ってると思われるのは、賢神の使者ただ1人だ。

他の使者はリリーが傍受した限り、真っ当に貢献ポイントを稼いでるらしい。

なぜ俺たちが賢神の使者に狙われているかというと、話は1年前に遡る。


ーー


sideシーナ


クリシュ殿に今後の予定を聞かされた後、私に話が振られた。


「そんじゃシーナの話を聞こうか。なぜこの大陸にいるのか、なぜ戦争に負けてそんなに喜んでいるのかを中心に頼む」


「ふむ、心得た。まずは私が転生する前のことから話そう」


私はシリスティーナとして転生する前は、『竜王』と呼ばれる存在だった。

ドラゴンというモンスターは総じてランクが高い。

その中でもドラゴンの王である私はSSSランクでレベルも全モンスターの中で最高峰であったと思う。(モンスターにもランクと同じくレベルが存在する)

私の上に立つドラゴンなんていないと思っていた。しかし、奴は急に現れたのだ。いや、現れたというよりも私が知らなかっただけで、存在はしていたのだな。龍神と呼ばれる男は……


ドラゴンというモンスターは、成竜になると『人化』『竜化』というスキルを身に付ける。見た目が竜族の人間になるのだ。


「私も竜族だからな、クリシュ殿たちは竜族を見たことがないだろう? ほら、ここにツノが生えてるんだ。私は髪で隠れるほど小さいだろう? レベルが高い竜族はツノの大きさを自在に変えられるんだ」


「ホントだ、へぇ、綺麗なツノだな」


「!! お、おっほん! つ、続きを話すぞ!」


「ん? どうしたのかしら? そんなに慌てて」


「な、何でもない!」


話が逸れてしまったが、龍神は急に私たちが住む地域にやって、『人化ができるメスのドラゴンを差し出せ。断るのならば、貴様らを全滅してくれよう』と言い出したのだ。


私たちドラゴンは決して仲間を見捨てることはないからな。もちろん断ったさ。そこから先は絶望を味わっただけだった。


竜王である私の攻撃なぞ一切通じず、次々とメスを無力化してさらっていかれた。

……そして


『お前、竜王か? チクチク攻撃しやがって、うざったいんだよな。あ、いいこと考えたぞ。とりあえず一旦死ね』


簡単に死んだよ私は。竜王たる私が一撃で死んだんだ。悔しさや悲しみは無く、驚いたという感情しかなかった。


「そうして私は龍神の使者になったんだ。転生者は元々ドラゴンでも構わないんだとさ。私に関しては初期ステータスが竜王をレベル1にした時と同じくらいだから、かなり有利に戦争を勝ち進めるはずだった」


「はずということは違ったんだな?」


「現に負けてるものね。【不幸少女】と関係があるのかしら?」


「その通りだ。私は龍神の使者なんてやりたくなかったんだ。なぜ私を殺したやつのために戦わなくてはならないのか。私は他の使者と争うつもりなんてなかったんだ。殺したいのは龍神ただ1人だからな」


「それはそうですわね」


「では、それが龍神にバレてしまったのですか?」


「簡単に言うとそうだな。私は魂だけの存在になっても、龍神をどうにか殺せないかと試行錯誤したのだがダメだった。それが龍神にバレて、【不幸少女】を付けられたんだ。さらには、リタイアすることはできず、他の使者に殺されたらドラゴンのメスは全て龍神のものにすると言われた」


「うわぁ、自分で不利にしといて負けを許さないとか、鬼畜ね」


「まぁ、持ち前のステータスでどうにかなっていたのだがな、不幸ってのはとてつもなくてな。調べて分かったんだが、運が0より下の人間なんかほぼいないらしいのだ。私は-50もあるからな、色々あったぞ。魔物狩りに行っても1体も見つからなかったり、家に帰ってきたら盗賊に全部盗まれたことが10回もあったり、そもそも両親に捨てられてるからな私は……」


「も、もう大丈夫だ!! 俺が後で豪運つけてやるからな!」


「そ、そうですよ! 私たちは見捨てたりしませんからね!」


「あ、あんたはもう仲間だから! 不幸なんかじゃないからね!」


「き、きっとこれからは幸せが待っておりますわ!」


「……ありがとうみんな。私は幸せものだったのだな……今までは不幸だったわけだが、後の問題は賢神の使者に求婚されたことだな」



「「「「は?」」」」


ストックが減ってきたので、もしかしたら毎日更新ができなくなるかもしれないです! ……できる限りは毎日続けていきたいです!

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