始動
side???
「魔神の使者の順位が上がりましたか。剣神、破神、魔神の使者はスタートが遅かったですからね、力を溜めてたんでしょうか?」
「まぁ、そうじゃろうな。お主は何とか王子になったものの、剣神や破神の使者と直接やり合う力はないじゃろうから、できれば会わない方がよいじゃろう。魔神の使者はともかくな」
「魔神の使者なら勝てますかね? 向こうはスキルポイントがあるんですよ?」
「あれはそこまで強力なスキルではないぞ。レベルは上がりづらいし、強力なスキルはポイントが高くなるからのう。直接戦えば勝てるじゃろうよ」
「戦闘向きではないと? 魔法はかなり厄介だと思いますが」
「なーに、魔法しか使えないんじゃ、他の使者の足元にも及ばんよ。スキルポイントで魔法以外の力を付けたとしてもステータスがそもそも魔法向きじゃから関係ないわ。お主は王神にどうやって勝つかだけを考えておればよいわ」
「そうですね、分かりました。魔神の使者が4位になったところで、私には到底及ばないですし、私のランクはSSですから負けることはないということですね?」
「そう言っておるじゃろう。戦闘で1番厄介なのは破神じゃ。奴にさえ出会わなければ、剣神、獣神、龍神は何とかなるわい。賢神らしく、頭を使うが良い」
「分かりました。賢神の使者として知恵と策略でこの戦争に勝利を」
ーー
sideクリシュ
俺が生まれてから14年が経った。
順位は4位まで上げ、今のランキングは
1位王神
2位賢神
3位破神
4位魔神
5位剣神
6位獣神
7位龍神
となっている。
王神と賢神の差は広がり続ける一方で、何をしたらそこまで差が開くのか分からないとリリーは言っていたが、俺は大体予想がついている。
王神は国をいくつも飲み込んでいると見るべきだ。
実際そういう情報が出回っている。
ある大陸の国が他の国に戦争を仕掛けて飲み込んでいると。
また、龍神の使者は何をやっているのか、貢献ポイントが全く伸びていないらしい。
何かを狙っているのか? 要注意だ。
俺がここまで順位を上げたのはSSSランクになったからだ。
使者以外では到達が難しいSSSランクになってやった。
SSランクから上げるのは条件が違い、SSSランクの魔物を100体も狩らなければならない。
辺境レベルじゃないとそんなランクの魔物は現れないし、辺境でもそんなに出ない。
ならなぜ俺はここまでランクを上げられたのかと言うと、辺境の果てに辿り着いたからだ。
辺境の果てにはSランク以上の魔物しか現れないダンジョンが存在していた。
ダンジョンはラビリスの神秘と呼ばれていて、中には魔物が蠢いているのだが、外には決して出ない。
中に居る魔物を閉じ込める役割を果たしているらしい。なぜそのようなものが存在しているのかは謎だ。
ともかく俺たちはダンジョンを発見し、そこで魔物狩りをし続けた結果、SSSランクに到達したのだ。
ダンジョンまでは転移で行けるが、ダンジョン内は転移ができず、マッピング機能が無ければ死んでいたと思うことが、何回もあった。
俺だけSSSランクになるのは申し訳なかったので、アリスや零華もSSSランクになってもらった。
きっと、使者以外では初のSSSランクだろう。名誉なことだ。
ステータスは
クリシュ=レンメール
lv 230
ランクSSS
称号 【嘘泣きマスター】
【刀聖】
【魔を極めし者】
【頂きに至る者】
HP 52000
MP 64000
筋力 32000
体力 21000
敏捷力 49000
魔力 76000
魔法防御力 50500
知力 24000
運 5
スキル
『全属性魔法ⅩⅩ』『無属性魔法ⅩⅤ』『無詠唱』『剣技ⅩⅤ』『身体強化ⅩⅤ』『魔力操作ⅩⅧ』『俊足ⅩⅤ』『魔力上昇ⅩⅩ』『MP消費半減』『刀技ⅩⅩ』『気配察知ⅩⅤ』『危機察知Ⅻ』『MP増加ⅩⅧ』
ユニークスキル
『スキルポイント』『魔神の加護』『剣神の加護』『メニュースキル』『ユニーク魔法』『限界突破』
ユニーク魔法は、その名の通り俺オリジナルの魔法を使うことができる魔法だ。
前の実験で定まった形の魔法ではなく、自由に魔法を使えないかと試行錯誤していた結果、このユニークスキルが貢献ポイントに追加されていた。
貢献ポイントで交換できるのってどういう基準で選ばれているのか知りたくなったよ。
限界突破はスキルレベルの限界を突破するスキルだ。
スキルレベルはⅩまでしかないのが基本なのにその概念を取っ払う壊れスキル。
もちろん貢献ポイントだ。
これに関してはかなり高かった。SSSランクになってようやく交換できた。
スキルは熟練度でレベルが上がるので、これを手に入れた時は、熟練度上げをするために村周辺から森の半ばまでに居る雑魚魔物を狩り尽くした。
とにかくスキルレベルを上げたくてそれを1カ月ほど続けてここまでのレベルにしたのだ。
そのせいというか、おかげというか、村は辺境にあるのに、魔物が出ない安全な地域として有名になり、いつの間にか発展してきた。
やりたかったことの1つが、いつの間にか終わっていて、少し残念だが喜ばしいことだ。
だが、発展してきて問題が少しずつ出てきた。
例えば、領主であるレインの家には毎日のように行商人がやって来るようになり、零華が迂闊に歩けなくなった。
いつもフードを被ってもらってるが、風などで簡単に取れてしまうので考えなければならない。
後、やってきた冒険者が、村の住民に暴力を振るうことがある。
俺たちやマルティナたちが見つけ次第、即無力化しているが、全ての横暴を見つけることはできないので、歯がゆい思いをしている。
これに関しては、マルティナとトールが自警団を発足して、取り締まると言っていたので、そっちに任せようとは思っているが……
まぁ、様々な問題は起きているが、レインやエルは村が大きく発展して嬉しそうにしているので、良しとしよう。
「さて、2人とも、俺たちは自分の身は自分で守れるくらい強くなったと思う。だからそろそろ動き出そうと思うんだが、どうかな?」
そう、今や2人ともランクSSSの冒険者だ。使者以外に勝てるやつなんていないし、俺の予想では破神以外でこのランクの使者は居ないとみてる。だから、貢献ポイントを稼ぐためにも動き出したい。
「反対する余地なんてありません。私はクリシュ様に付いていくだけです」
まぁアリスはそう言うと思ったよ。
アリスは16歳になり、体も成長していて、女性らしくなってきた。
マルティナに似ているので、可愛いというより美人だ。
アリスはレベルに関しては俺より上なので、使者を相手にしても倒せるんじゃないのだろうか。
アリス
lv 260
ランクSSS
称号 【クリシュの専属メイド】
【レベリングの鬼】
【魔の森を闊歩する者】
【頂きに至る者】
HP 28000
MP 41000
筋力 19500
体力 17600
敏捷力 26000
魔力 39600
魔法防御 24300
知力 10400
運 180
スキル 『敏捷上昇Ⅹ』『短剣Ⅹ』『投擲Ⅹ』『礼儀作法Ⅹ』『身体強化Ⅹ』『治癒魔法Ⅹ』『付与魔法Ⅹ』『MP増加Ⅹ』『魔力増加Ⅹ』『無詠唱』『MP消費半減』『魔力制御Ⅹ』『聖女の加護』『鍛治Ⅹ』『調合Ⅹ』『気配察知Ⅹ』『危機察知Ⅹ』『錬成Ⅹ』『鑑定』『強運』『闘技Ⅹ』『忍び足Ⅹ』『気配遮断Ⅹ』『家事Ⅹ』
ユニークスキル 『猫耳聖女』
「あんたがしたいようにすれば良いのよ、私は相棒のすることに文句なんて言わないから」
零華は面倒臭そうに言うが、根はかなり優しい奴だということが、この数年で分かった。
パワーレベリングした影響で、アリスと同じ称号を得て、俺たちと同じくらいの水準までレベルを上げている。
最初の頃は、ステータスが急に上がりすぎて体を上手く使えていなかったが、段々と対応できるようになっていった。
零華
lv235
ランクSSS
称号 【魔王】
【クリシュの相棒】
【レベリングの鬼】
【頂きに至る者】
HP ∞
MP 58000
筋力 14000
体力 32000
敏捷力 15000
魔力 26000
魔法防御 29400
知力 9400
運 15
スキル 『全属性魔法Ⅹ』『無詠唱』『身体強化Ⅹ』『魔力制御Ⅹ』『魔力上昇Ⅹ』『MP消費半減』『威嚇Ⅹ』『剣技Ⅹ』『体力強化Ⅹ』『付与魔法Ⅹ』『威圧Ⅹ』『盾術Ⅹ』『カウンターⅩ』『回復魔法Ⅹ』
ユニークスキル『魔眼』『複製』『破壊不能』『擬人化』
零華も俺よりレベルが高いので、かなり悔しい。レベリングの鬼が欲しい。
ステータス自体も俺より高いのがいくつかあり、破壊不能と相まって我がパーティ最強の盾だ。
俺も自分にスキルポイントを使えば、一気にステータスを上げられる部分はいくつかあるが、現時点でそこまで困っていないので温存している。
リリーはスキルポイントの使い方をもう少し考え直して欲しいと言っていたが、ここまで高レベルのパーティは見たことがないとも言っていたので、俺は間違った使い方をしてるとは思わない。
アリスと零華が2人で俺と戦えば、俺が負けるので、我がパーティは純粋に使者2人分以上の戦力がある。
他の使者に遅れを取ることはないだろう。
なのでーー
「とりあえず、冒険者ギルドでSSSランクを証明して、全員爵位を貰う。零華はこの腕輪をつけてくれないか?」
「爵位は嬉しいけど、何この腕輪?」
「貢献ポイントで手に入れたんだ。超高レベルで、他人からの認識を変えることができる腕輪だ。それで髪の色を誤魔化して欲しい。パーティメンバーには効かないけどな」
「ちょ!? 貢献ポイントをこんなのに使っちゃったの!?」
「……? 零華のために使ったんだから別に変なことに使ってないぞ? それとも嫌だったか?」
「!! 嫌じゃないわよ!! でも貢献ポイントは使う前に一言伝えて欲しいわ!」
「分かったよ。アリスと零華には伝えるようにする。さて、まずは冒険者ギルドに行くぞ」
「はい!」「りょーかい」




