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戦争代理人 神の使者で異世界へ  作者: ドラロー
1章 幼少期〜少年期
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アリスの魔改造と初めての魔物

 

 昨日は随分と豪華なパーティしてもらったな。

 家族の誕生日にしか出ないオークジェネラルのステーキやコカトリスの唐揚げなどのメイン料理はほんとに絶品だ。


 ランクが高い魔物の肉は美味い。

 オークジェネラルやコカトリスはBとCランクなので高級な素材と言えるだろう。


 俺の勝利記念でこんなに豪華なパーティをしてくれるのはありがたいことだ。


 まぁ俺とアリス以外の人たちは最初みんなでワインを飲みながら「まさかクリシュがなぁ……」だの「心配だわ……」だの「こんなにも成長が……」だの言いながらしんみりとしていたが、最終的には


「レインが弱くなったからクリシュが勝っちゃったんじゃないの?」


 というエルの言葉をきっかけに色々と怒った大人たちが外に出て大暴れしていた。


 まぁロウを使役し始めたエルが圧勝していたがな。


 その日の夜、俺とアリスは俺の部屋でちょっとした話し合いをしていた。


「クリシュ様、やっぱり私諦めきれないです。これ以上クリシュ様に置いていかれたくないんです……護衛にもならないメイドはいらない子です。だから私も魔物狩りに連れて行って下さい!!」


「いやアリスは全然いらない子じゃないでしょ。俺にはアリスは必要だ。だけど護衛である必要はないでしょ?身の回りのことはアリスがいなきゃ何もできないわけだしさ」


 そう言いつつも俺はアリスの戦闘能力に期待していた。


 アリスのスキルには1つ面白いものっていうかまぁ、すごく役立ちそうなものがあるのだ。


「でも私は……私の全てをクリシュ様に使って欲しいんです。だから、戦闘でも役に立ちたいです。お願いします」


 うーん、彼女がここまで言うのなら俺が拒み続けると逆にとんでもない事件でも巻き起こしそうな予感がするな。


 よし、決めた


「分かった。アリスがそこまで言うなら魔物狩りを手伝ってもらうよ。けど、それには条件がある」


「わかりました!!」


 おいおい即答かよ


「う、うん、条件って言うのはね、パーティ申請を受け入れて欲しいんだ」


「パーティ申請ですか? ごめんなさい、ちょっとよく分からないです」


 まぁ知らなくて当然だ。


 冒険者としてパーティを組むことはあるけど実際にメニュースキルを使ったパーティを組むことなんてないからな。


 冒険者のパーティっていうのは一緒に行動して魔物を倒し、倒した魔物の素材をパーティで山分けするだけだ。


 経験値はラストアタックを決めた者にしか入らないのでレベルにバラつきが出るし、回復魔法を専門にしている者はレベルは中々上がらないのだ。


 しかし、メニュースキルでパーティを組むと、魔物を倒した時、経験値がダメージ量によって入るし、俺ではなく、パーティメンバーが魔物を倒しても貢献ポイントも手に入るという、スペシャル仕様になっている。


「うん、俺のユニークスキルでね、パーティ申請ができるんだ。俺のスキルでパーティを組むと経験値もちゃんと入るし、俺からはいつでもアリスの居場所とかステータス情報を確認できるんだよ。アリスが俺に見られてもいいのなら……」


「今すぐ!!今すぐ申請して下さい!!」


「お、おう、いいの? 本当に? アリスが居る場所すぐに分かっちゃうんだよ?」


「私がクリシュ様に見られて困るようなものは1つもないです! それにいつでも居場所が分かったら……英雄みたいに困った時助けてくれるんですもんね」


 後半の部分は声が小さくて聞き取れなかったが、嫌じゃないなら便利だし絶対に申請するべきだな。


「分かった。じゃあ申請するね。……多分アリスの前に『パーティ申請されました。受け入れますか?』ってのが出ると思うから◯を選んでくれ」


「はい! やりました!」


「うん、確認できたよ。これでアリスは俺とパーティだ。後もう1つやりたいことあるからちょっと待っててくれ」


「これで私はクリシュ様とパーティ……唯一のクリシュ様のパーティメンバー……」


 なんかアリスが恍惚とした笑みを浮かべているが少し放っておこう。

 今はやるべきことがある。


 現在のアリスのステータスはこんな感じだ


 アリス

 lv 10

 ランク H

 称号 『クリシュの専属メイド』


 HP 600

 MP 120

 筋力 480

 体力 350

 敏捷力 460

 魔力 80

 魔法防御 60

 知力 400

 運 100


 スキル 『敏捷力上昇Ⅲ』『短剣スキルⅢ』『投擲Ⅱ』『礼儀作法Ⅳ』『身体強化Ⅲ』


 ユニークスキル 『ーー』


『クリシュの専属メイド』

 ・クリシュのパーティを組むと自身のステータスが全て50%上昇する


 まず特筆すべきは称号だ。

 多分、アリスが恍惚としているのは俺とパーティを組むことによってこの称号が活かされるからだろう。

 50%上昇はほんとにチートだと思う。

 しかも全ステータスだ。


 あともう1つ。ユニークスキルの部分だ。

 この『ーー』の表記は俺の『……』とは違う。気になったのでリリーに聞いてみたがこれが何と自分で選択できるらしい。


「なぁアリス、ユニークスキルのところが『ーー』ってなってると思うんだけどさ、そこタップできるだろ?」


「そうなんですか? やってみたことないので分からなかったです 」


「やったことなかったのか。とりあえずやってみてくれ。それでスキルが表示されてると思うからその中から好きなやつを選ぶといいよ」


「えぇーっと3つスキルがありますね。けどこれ……うーーん」


「ん? どうしたの?」


「いえ、ここから選ぶとなるとちょっと微妙な気がするんですよね」


 そう言ってアリスが見せてきたのは


『短剣王』

 ・短剣スキルの上位スキル

 ・短剣使いとして必要なスキルを得る

 ・その全てのスキルのレベルをⅤまで引き上げる


『パーフェクトメイド』

 ・メイドとして必要な全てのスキルを得る

 ・その全てのスキルのレベルをⅤまで引き上げる


『猫耳の聖女』

 ・聖女認定に必要な全てのスキルを得る

 ・その全てのスキルのレベルをⅤまで引き上げる


「いやいや、どこが微妙なの?」


 どれを選んでもチートな気がするんだけどなぁ


「どのスキルがクリシュ様の役に立つか分からないんですよ。まぁどう考えても『猫耳聖女』は除外だと思うんですけど」


「まぁそうだな。獣人は魔法系のステータス低いから……」


 いや、待てよ? 俺のスキルを使えばステータス差なんて関係ないんじゃね?


「ですよねー、だからここは戦闘系の『短剣王』を……」


「いや、聖女一択だ」


「え? 何でですか? 私獣人なのであんまり使えないですよ?」


「今の俺に1番必要なスキルだからだよ。それに俺のスキルを使えば何とかなるはずだ」


「クリシュ様の1番……分かりました。『猫耳聖女』にします」


 こうしてアリスは聖女になった。


 で、俺がスキルポイント使ってちょちょいっといじったところ、アリスのステータスはこうなった。


 アリス

 lv 10

 ランク H

 称号 『クリシュの専属メイド』


 HP 600

 MP 120→180

 筋力 480

 体力 350

 敏捷力 460

 魔力 80→320

 魔法防御 60→500

 知力 400

 運 100


 スキル 『敏捷力上昇Ⅲ』『短剣スキルⅢ』『投擲Ⅱ』『礼儀作法Ⅳ』『身体強化Ⅲ』『治癒魔法Ⅴ』『付与魔法Ⅴ』『MP増加Ⅴ』『魔力増加Ⅴ』『無詠唱』『消費魔力軽減Ⅲ』『魔力制御Ⅴ』『聖女の加護』


 ユニークスキル 『猫耳聖女』


 俺が与えたスキルは『無詠唱』『消費魔力軽減Ⅲ』『魔力制御Ⅴ』『聖女の加護』の4つだ。

 聖女の加護だけでスキルポイントを3つ使ってしまったが魔法防御力や魔力の伸びを見ると満足できる数字になっている。


 付与魔法は基本的に掛けた相手のステータスを上昇することができる。

 そして、これのすごいところは掛けた相手がモンスターを倒すとその計算値の20%を自分のものにできる。

 つまり、自分は全く戦わないで計算値を貰えるのだ。

 パワーレベリングし放題のスペシャルなスキルなのである。


「とりあえず、俺は明日から魔物狩りをするけど、アリスは新しいスキルに慣れるために少しの期間特訓しててくれ」


 そういう言うとアリスの猫耳はしゅんとしてしまった。いけないいけない、フォローしないと。


「アリスが初戦闘でダメージ貰ったら困るし慣れてない状態で俺がダメージ貰っても回復できないだろ? アリスが回復魔法のエキスパートになったら俺も安心するしさ! 頼むよ」


 アリスの耳がピンっとなった。


「はい! クリシュ様の回復は任せてください! 私もすぐに合流するので!」


 こうしてアリスの魔改造は完了した。




 さて、現在俺は村の周辺にある森に来ている。

 ここには魔物が多数生息し、奥に行けば行くほど強力な魔物が出現する。

 ちなみにアリスは回復魔法や付与魔法に慣れるために修行中なので置いてきた。


「クリシュ様、魔物の気配をあちらの方に察知しました」


 トールが指を指す方向に目を向けてみても木が生えてるだけだ。


 もちろん、マップを見ればすぐに分かるのだが、マップに頼っても訓練にならないので俺はできるだけ感覚を磨いて察知できるようにしていた。


「多分ゴブリンだと思いますので、剣でバッサリやっちゃって下さい」


 マルティナがちょっと物騒なことを言ってるが、ゴブリンは女性の大敵なのでそんなものだろう。


 ゴブリンは魔物中では弱い方だ。初心者用の魔物みたいなものらしい。

 小型の醜い人形の魔物で、繁殖方法は人間の女性との性行為が主。

 後は自然にどこからか湧いてくるらしい。


「ちょっと緊張するけど、よし、行くか」


 トールが指差した方向に向けて剣を構えていると、醜い奴が2匹出てきた。


 ーいきなり2匹かよ!


 と、心の中で叫びながら1匹目に対し剣を横薙ぎに振りつつ、もう1匹に向かってウィンドカッターを放つ。


 なんと2匹とも綺麗に上下に別れた。


 ーえ? ゴブリン弱すぎない?

17時ごろ投稿に変更いたします

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