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2−6

 なんか神殿にある水晶玉にリエちゃんが手を載せたら、台からちょっと太めのレシートみたいな紙が出てきた。なんかうっすらと魔力に似てるんだけど違う感じの力が宿ってる。なんていうか神聖な感じ?

 みんなは感じないのかなぁ?

「その次に、シルヴァン、お主もだぞ」

 あわわ。神殿長さま!

「オン(はい)」

「ピコーン。目の前の人間と友誼を結びますか?服従しますか?降参しますか?無視しますか?」

 ちゃんと話聞いてましたから!嘘です、ごめんなさい、聞いてません!降参です!

「ピコーン。目の前の人に降参しました。言うことはよく聞きましょう」

「な!?わしにまでテイムスキルが生えたではないか!?」

「ヴァレーリオ様ずるい!」

「アル坊は黙っとれ!ほれ、アマーリエ、お主のスキル解析書じゃ。読んでみろ」 

「いつも思うんですけどこの魔道具不思議ですよね~?」

「これは、創造神様から贈られる魔道具だからの」

 ええっ!?それ、魔道具じゃなくて、神機じゃないの?マジかー。すげー、神様いるんだ。え?ヒマジンて?もしかして暇()

「そうだけど」

 マジかー!?え、ヒマジン?……ありがたみ?

「人ならいざ知らず、今は魔狼なくせに、神様にありがたみを求めるの?」

(勝手に深層心理まで読まないで!あった方がいいじゃん、欠片でも!有り難いからこそ、感謝も湧くってもんじゃん!なんでそう、しょっ中来るの!?)

 呼んでもないのに来るなんて、私のガラスのハートに悪いでしょ!

「暇だから」

 ないわー。

「ほっとけ。ほれ、シルヴァン次」

 え、あ。

「オン(ただいま)」

 よいしょ、ペタっとな。わー、紙でてきた。真っ白だ?えー、神殿長さま、私にもちゃんと見せてー。

「ほれ、アマーリエ読めるか?」

「え、魔力通せばいいんですよね?」

「ああ」

「……通らないんですが」

「はぁ、やはりおかしなことになっておるか。お主、自分の解析紙のテイムの項目、きちんと読んでみろ」

「え、あ、はい。……友誼???」

 ええ、リエちゃんとは友誼を結びました。それ以外は降参ですけどね!自分より強い人に、喧嘩なんて売りませんよ?叩き売りされても買いませんしね!マジで!

 みんな変な顔してますけど、私、下克上したいとか思ってませんし!呼ばれたら行きますよ!呼んだだけーでも問題ありません!撫でてさえくれるなら!

 ちゃんと話も通じてますから、ダメなことはダメってわかるもん。

 助けなきゃいけない人がいたら、できるだけ頑張るもん!無理なら、南の魔女さまんとこに行けば、絶対どうにかしてくれるはず!魔女さま優しいから!

 リエちゃんやおじちゃんたちもだけど、南の魔女さまのいうことも、ちゃんと聞くよ!

「お~い、皆で何をしておるんじゃ?」

「お、噂をしたら影!」

 あ、かっちょいいおじいちゃんと可愛いおばあちゃん来た!

 で、誰が一番怖いかって?そりゃ、見た目可愛いおばあちゃんな東の魔女さまに決まってるじゃん!

 あのね、この中で魔力は南の魔女さまが一番多いよ?でもね、南の魔女さまは、だからこそ自分の中の膨大な力そのものを恐れてる部分を感じるの。

 だから、すっごく自制心が強いと思うの、シブメンおじちゃんのことは別としても。いや、あれでも一応、シブメンおじちゃんの許容範囲内で収まるように、恋心は自制してんのかな?引導渡されたら嫌だろうし。

 ん?なんか話ずれた。

 でもね、リエちゃんが魔法使う人たちを魔法馬鹿って言うけど、東の魔女さまのは始める前に止めるひとがいないと確実に、あら?で自爆する、そういう怖さなの!

 ブレーキのない車に乗るようなもんなの!だから、魔法の実験をやる時は、絶対、東の魔女さまから目を離さないでよね!私は逃げるけど!

「ふむ、この人数なら食堂が良かろうな」

「東の魔女さま!シルヴァンのお腹撫でるのそのぐらいで!」

 は!?ついお腹撫でられるままに、伸びてたよ!

「シルヴァン。さあ、行きましょうか」

「オン!(はーい!)」

 なんか、知らない間に人増えてるー。親娘かなぁ?眉毛似てるー。スンスン。なんか薬のような青っぽいような匂いがする?魔力の匂いじゃないな。うーん、もうちょっと魔力と魔力以外を意識したほうがいいのかな?

 おおー、神殿の中って、窓のない石の壁と廊下だから、薄暗いし寒いなぁ。微かに光源があるみたいだけど、ろうそくじゃないし?魔法の灯かなぁ、よくわかんない。

 結構、奥に行くんだ。わー、これ食堂なんだ、大きいテーブルいっぱい!丸椅子もいっぱい!なんか、色々ヤバげな話が聞こえるけど、私はなるべく関わらなぞー。カレーの話がはじまったけど、まあ、ウコンて生薬だもんね。

 色々決めないとダメっぽそう。

 うーん、真面目なお話、私は暇。

 そうだ!この間に、みんなの魔力の匂いを嗅ぎ分けて、魔力察知をあげるぞ!

 ではー、リエちゃんから!邪魔しないようにこっそり、スンスン。パンの匂いやぁ。ってこれは魔力じゃない!普段のリエちゃんの香りだし!

 嗅ぎ分け!魔力察知!スンスン!んー?魔素とは違った甘い匂い?えーと焼き菓子のバターとか砂糖とかが焼けたときの甘ーい匂い!うおー、パウンドケーキとかクッキー食べたい!リエちゃんに余裕ができたら念話しよーっと。

 お次はー。えっと、かっちょいいおじいちゃん……は、後でー。後ろの護衛の強面のおじちゃんにガン飛ばされた。何にもしないし!ちょっと、スンスンするだけじゃん!けち!

 反対側のアーロンさんー。

「ん?シルヴァン、話とるから静かにの」

 うん!わかってるー。ちょっと、アーロンさんの魔力が知りたいだけー。スンスン。なんだろー?お香?沈香ってやつかな?

 つぎはー、アルギスさん!いやいや、撫でなくていいのよー、お話聞いててー。スンスン。オリーブっぽいな。南の魔女さまは魔力量が多いからかなぁ?意識すると魔力の香りが濃いや。すごくわかりやすー、バラの花だ。シブメンおじちゃんはメンソール?ミントにタバコの葉まじりだ。でっかいおじちゃん、檜の匂いだ。美魔女のおねさんは沈丁花!ちっちゃ可愛い女の子はリンゴだ。優男のおにーさんはくるみー。虎耳のお姉さんはー。

 ん?唐揚げの匂い!?あ!リエちゃん、私も、もう一個!

「んぐ、んっ!旨い!隠行がついた!シルヴァン!今から鬼ごっこだ。どちらが上手く隠形を使いこなせるか勝負だ!」

「オン!(はい!)」

 え?なんかわからんけど、鬼ごっこですね!で、私、いつもどおり、逃げればいいんですね!?いきます!

 うおー、神殿広いぞ!なんか扉もいっぱいある!?あ、開かない?別の部屋に隠れるのはダメッと。

「シルヴァン、どこだっ!?」

 えー!?なんか中庭でたし!

「コケー!」

「外か!?」

 うおー!?鶏が放し飼いになってるじゃん!?きゃー、あいつら襲ってきやがった!?やめてー、つつかないで、蹴らないで!

「「「「「ココココッ!」」」」」

 あそこの藪の下!フォー、通り抜けられたぁ。えっと、えっと、ここどこ?どっちに逃げたら食堂に戻れるんだろ?

「うわぁ!?鶏!?丸々太ってて、美味しそうだな!ヴァレーリオ様に、分けてもらえるか聞いてみよう」

「「「「コケー!?」」」」

「ぬ?シルヴァン?」

 い、今のうち。ドキドキバクバク。そーっと、そーっと。音聞いて!匂い嗅いで!大丈夫、こっちに逃げてー。こそこそ。みんなの匂い?食堂はーこっち!今だ!行け!私ー。

「オンオンオン!(逃げ切ったぞー!)」

 リエちゃん!私はがんばった!

「あ、シルヴァン!何?あっ、隠行が切れてる」

 ん?

「ダフネ!いきなり鬼ごっこなんか始めるんじゃない!シルヴァンもだ!」

「ハゥ、済まないベルン。つい気になってしまったんだ」

「キュゥ」

 シブメンおじちゃん、ごめんなさい!

「まあまあ、ベルンさん、落ち着いて。ダフネちゃんもシルヴァンも反省してるわよね?」

「もちろんです!」

「オン!(反省!)」

 東の魔女さま、皆様、反省してますー。

「それじゃ、お開きにするか。アッカーマンはいきなり呼び出してすまなんだの」

「いえいえ、新しい薬草の栽培は楽しいですから。それでは先々代様、御前失礼致します」

 薬草園の人たち、バイバイねー。リエちゃん、まだ家に帰らんと?高級宿屋に行くんですか、そうですか。話全然聞いてなかったもんなー。

 リエちゃんが家でなんか補充する間、でっかいおじちゃんに遊んでもらった!久々やー。

 でも、高級宿屋の食堂から厨房に、リエちゃんに一緒について行こうとしたら、今日は食堂で待機になっちゃった。ちぇー、見たかったなー。

「シルヴァン?ほぉら、そんなところで座ってないで、あっちでアルギスさんと待ってなさいなぁ」

 おおぅ、南の魔女さま、ハート型の胸当て付きのフリフリエプロンかわいいね!

「シルヴァン、おいで!」

 はーい。

「「あの?この魔狼は?」」

 なんかニコニコ人当たりがすっごくいいおじちゃんと、眼鏡でなんか電卓 (ないけどさ)がスンゲーに合いそうなおじちゃんが来た。

「ああ、ギルド長と副ギルド長は初めてでしたか」

「この子は、パン屋のアマーリエのところに住む魔狼で、シルヴァンといいます。とても良いこなんですよ」

「オン!(こんちゃ!)」

 おじちゃん達、よろしくねー。

「「はあ」」

 そんなに、目を丸くしてみなくってもー。普通の銀狼よー。

「シルヴァン。商業ギルド長のロイド殿に、副ギルド長のベーレント殿じゃ。アマーリエが世話になると思うから、そなたもよく覚えておくんじゃぞ」

 かっちょいいおじいちゃん、わかりましたー。こっちの人当たりがすっごく良いおじちゃんが商業ギルド長のロイドさん。電卓の似合いそうな方が副ギルド長でベーレントさんね。

 うおー、覚えられるかなぁ?

「え?ベーレントさんて、窓口の人じゃなかったのか?」

「ああ、ベルン殿、人手がそんなにいませんので、兼務しておりますよ」

「なるほど」

「なんというか、人懐っこい魔狼ですな」

「どこぞで、人の手で育てられていたのでしょうか?」

 え、ギルドのおじちゃん達、何?なんか怖い目で私みてる?

「いや、それはない。リエが、街道で拾っただけだ。魔狼を育てるなんて聞いたことない」

「魔物を飼育するのは、無理ですよ。そもそも、なんらかの獣が、何かの拍子に魔力溜まりに嵌って魔物になるというのが確定しましたもの」

「東の魔女様、魔力溜まりと魔物の件は確定なんですな。はあ、残念。どこかで魔物が飼育できるのかとちょっと期待してしまいました。テイマーに売れたら、稼げると思いましたのに」

「この子がいろんな意味で変なだけだから。他のテイマーの獣魔とは違うものだと思った方がいいわよ」

「変なんですか?マリエッタさん」

 えー美魔女のおねーさん、そんなに私って、変?

「「「「「「「「「「変」」」」」」」」」」

「「はあ」」

 みんなで声揃えていうことー!?ひどいー。

「ブハハハハ。はぁ、いや、君、ほんと変だからね?自覚してね?」

『暇神!笑いながらでてくんじゃねー』

 わーん、リエちゃーん、みんなひどいー。

「おまたせぇ~。あぁら~?人増えてなぁいぃ~?」

「魔女様、今晩は。面白いことをすると聞きましたので、是非参加させて下さい」

「そりゃぁ、試してくれる人が増えるのはいいんだけどぉ」

「よろしくお願いします」

「んじゃ、実験試食始めるわよぉ」

 あ、南の魔女さま!聞いて!みんなひどいの!

「シルヴァン、アルギスさんのそばで待てよぉ。アンタにもぉ、ちゃんとあげるからぁ」

 はーい!いい子で待ってます!ワクワク。

「はい、シルヴァン。マジッククウェイルのソテーだよ。熱いから気をつけるんだよ」

 アルギスさん!鼻先でチョン。焼きたて!うーん、風魔法でちょと冷ます?えい!いただきまーす!

「「……変ですな」」

 聞こえないー。さあ、次のもおくれ!わーい!ジューシーなお肉、最高!お次は唐揚げ!イエーイ大好き!

 ん?この香りは?もしや?

 入れてー!開けてー!カレー!早くー。

「シルヴァンがものすごく食いついてる気がするんだが」

 食いつきますよ!久しぶりーのカレーなんだもん!食べられるなんて思ってなかったんだもん!もう周りの声なんて聞こえないー!カレー!カレー!ごはん!

 ドア、開いた!パトリックさん!カレー!

「あ、こら、シルヴァン。いい子だからちょっとどいてくれないか?運んでもらうから」

「オン!」

「よし、いい子だな。君たち、運んでくれ」

「「はい!」」

「あ、その子にはこっちの深皿の方をあげてくれ」

「は、はい。えっと、ここに置きますよ?」

「オン!(はい!)」

 大丈夫!お兄さんは食わないから!おお!ご飯いっぱい入ってるー!カレー!カレー!早く早く!

「シルヴァンどっちにする?」

 リエちゃん!二種類あるの!どれどれ〜?クンクン。こっちはリンゴ入ってる?甘口かな?こっちはもっと辛い感じの匂いがするな。うーん、両方!ハーフ&ハーフでお願いします!

「いいよ、半分半分でかけるね」

「オン!(やった!)」

「え?シルヴァンも食べるのか?大丈夫なのか?」

「オンオン!(モーマンタイ!)」

 リエちゃん、いい?いい?

「先に食べていいよ……」

 いただきます!これ!これだよ!日本のカレー!インドからイギリス経由で魔改造!私が死ぬ頃には、イギリスにまた逆輸入されて人気が出てたけど!はうー、もう二度と食べられないと思ってたのに!リエちゃん、もうどこまでもついていきます!私は、今、最高に幸せだー!



 なんか、呼び出しくらちゃいました。神殿長さま、ちょっと力強すぎー。もうちょっと優しくー。

 うーん、茶葉のいい香りがするー。

「はい?知恵者?」

 かっちょいいおじいちゃん、何それ?え、リエちゃんて、転生者っていうやつ?もしかして、私とっしょ?

 ご飯もカレーも唐揚げも、前世で食べたのとあんまり差がなかったのって?

 あ、じいちゃん達、じゃれあい始めちゃた。

「あの、それで次の話ってなんですか?」

「「シルヴァンじゃ」だ」

 私ですか?

「シルヴァンのスキル解析を見ておらんだろうが」

「あ、そうでした。これ、どうしたら?」

「わしに貸してみろ」

「はい」

「シルヴァン、わしがみるぞ?」

「キュゥ(はーい)」

 私も見たいんですけどー。

「……【銀狼:風魔法を操ることに長けた魔狼。回復魔法持ちの特殊進化系。異界の知識を持ち、人懐こい】だと!?」

「え?」

「はぁ!?」

 そんなに見つめちゃいやー。

『シルヴァン、カレー知ってた?』

 うん。

『唐揚げも知ってるよね?』

 うんうん。

『日本人でいいのかな?』

 うん。

『猫型ロボットはのぶよさん?』

『のぶよさんとわさびちゃん!』

『世代差はあるのかー』

『ルパンのジャケットはピンク!』

『わたしは緑のジャケットのファーストシリーズからだよ』

『おお!それからね……』

『シルヴァン!』

『リエちゃん!』

 ハグ!

 はうー、リエちゃん、間違いなくおんなじ世界の日本人だ!並行世界じゃない!たまにそういうのあったりするからね!異世界転生!

「「何して居るんじゃ?」だ?」

「色々通じ合うところがありまして……」

「オン!(ね!)」

「それでシルヴァンはちゃんと言うことも聞くんじゃの?」

「人と変わらないと思ってください。嫌なことをされたら嫌がります」

「あい解った」

「村の衆が慣れるまでは、シルヴァンは必ず誰かに付いておるか、そばに誰もおれぬ時はパン屋で待機だぞ」

「オン!(了解!)」

「くれぐれも一匹で行動せんようにの」

「オン!(はい!)」

「ちゃんとわかって居るようじゃの。それでは二人共帰ってよし」

「はい」

「よし、嬢ちゃん。途中まで一緒にもどろうか」

「はい」

 帰るぞー!

「では、行くか?ジョル、良い夢を」

「ああ、そなたもな」

「大隠居様、おやすみなさい」

「オンオン!(おやすみなさい!)」

 わー、もうお月様あんな所に!

「アマーリエも、シルヴァンも、困ったことや相談があったら、遠慮なく神殿に来るんだぞ。いいな?」

「はい、神殿長さま」

「オンオン!(頼りにしてます!)」

「わしも、パンを買いに行くからな」

「ありがとうございます!」

「では、またな!おやすみ」

「おやすみなさい」

「オンオン!(おやすみなさい!)」

 ふう。今日も一日楽しかった!



もう三月か……。

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