第一話 悲しみ・・
「ママ、起きて!」
私は娘に起こされた。時計を見ると7:40分だった。
急いで起きると、黄昏の光が私の目を差し込んだ。
いつもとは、変わらない朝だ。
「ママ、もう行くよ!朝ご飯は?」
「あっ・・・・」
「・・作り忘れた分けないよね?」
「冗談よ」
「ったく・・・もう行くね」
「じゃぁ、お忘れ物ないようにね」
「さようなら」
「いってらっしゃい」
しばらくすると、家の前に黄色いバスが止まった。
娘の小学校まで8kmほどある。
行く途中に通称、王様橋といわれるものがある。
距離は2km。自転車では通れない。この橋は、この国一番の大きさを誇るものだ。
この大きさには、総理大臣も驚いたらしい。
しばらくて私はポストに入っている朝刊を取り、リビングでテレビをつけた。
最近の出来事を知るためにニュースは欠かせない。
「今日のニュースです。今日・・・・がありました」
庭には小鳥がかわいく鳴いていた。
「ピッピ」
小鳥が飛んでいった。
しばらくすると
「ピンポンパーポン」
大きな音量でその音が聞こえた。
私は急いで振り返った。
「ただいまのニュースです。皆さん落ち着いてください。
たったいま我が国ポルスにレントが宣戦してきました。
そして、先ほど正体不明の戦闘機F-14によって王様橋が崩壊しました。
もう一度繰り返します。皆さん落ち着いてください・・・・」
テレビのチャンネルを変えると、王様橋が炎上していた。
炎上どころではない。中央部分なくなっていた。
私はその映像を見た瞬間、しばらく思考が停止した。
海上に黄色いバスが浮かんでいた。
「私がの娘が乗っているバスだ」
私は、玄関のドアを開けた。
そこには、見るべきのないものが映し出されていた。
漆黒の飛行機が橋の上で飛んでいた。
橋を見ると、真中を中心に斜めになっていた。
しばらくすると橋の上にはだいろに似た高速の物体が浮かび上がった。
「機関銃だ!!」
私は、叫んだ。
漆黒の飛行機は、やがて悪魔の火に乗り移られた。
飛行機は、大爆発を起こした。
私は、あまりにも突然の出来事によりなにが起きたのか分からなかった。
この出来事が長い近未来戦争の始まりだった。
前の小説より面白かったらいいです。