71話 リレイズの仲間
眠っている警備隊の二人の服、持ち物を漁るリレイズ。
「よし、これを持ってろ。」
リレイズが流歌に投げ渡した物はこの警備隊の紋章である1羽のエンブレムがはいった紋章である。
「これは?」
「警備隊のマークだ。もしもの時に持っているとラクになるかもしれない。」
「なるほどな・・・万が一怪しまれたらこれを見せて話を合わせれば見逃してくれるかもしれないって事か。」
「そういう事だ。」
流歌と同じようにリレイズもこの紋章を持った。
「よし、行くぞ。」
そう言って二人はさらに先を進むと、出口と思わしき場所に出た。
それと同時に、前方に一人の男が立っている。
咄嗟に流歌は戦闘態勢に入る。
「わざわざ迎えに来てくれたのか、アラン。」
「思ったよりも早かったな。そいつは?」
「こいつはルカという青年だ、ここに来るまで行動してきた・・・力は俺が保証する。」
「そうか、お前が保証するとは中々出来る男のようだな。」
「・・・お前が言っていた仲間ってそいつの事か?」
「そうだ、こいつはアラン・ベール。昔から俺と共に数々の修羅場をくぐり抜けてきた戦友だ。」
「初めましてだな、ルカ。それはそうとあまりここにいる時間は無い、行くぞ。」
アランを含めた三人は少し街から離れた、多分アランの家らしき場所に移動する事になった。
アランの見た目は茶色の髪で長め、体は細めで身長もそこまで大きくはないように見える。
こうして三人はアランの家までたどり着いた。
「さて、まずはご苦労だったな。」
そう言って二人にお茶を出してくれた。
「別に何も入ってはいない。気にせず飲んでくれ。」
流歌が警戒をしていると、アランはフッと笑いながら勧めてくれた。
「・・・あぁ、頂く。」
二人がお茶を飲み、一息ついたところでアランは話し始める。
「さて、まずはどこから話そうか・・・。」
「まずは国の状況から説明してくれ。」
「分かった。この国の異変に気付いているのはほんのひと握りだ。何かを探る様な真似をしたら牢獄に詰め込まれている。」
「やはり何かを隠しているな。」
「ああ、それとお前の予想通り"黒の種族"が関係している。むしろ、魔族との戦争もあいつらが仕組んだものだ。多分、何かしらの方法で王を操ってるな。まぁ王だけじゃなく国民なども操っている可能性もあるがな。」
「だろうな・・・それで、なにか良い策はあるのか?」
アランは一つ息を吐くと、鋭い目でリレイズを見た。
「いくつかある。だがこれは"案"として受け取ってくれると助かる。いいな?」
「ああ。」
「まず1つ、王を殺す事。」
「何だとっ!?」
椅子から立ち上がり腰の刀を取ろうとするが、それを流歌が静止した。
「おい、これは"案"だとこいつも言ってただろ。それといくつか他の案もある、と言っていた。少しは落ち着け。」
「っく・・・すまない・・・。」
リレイズは落ち着きを取り戻していき、椅子へと座り直していった。




