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70話 眠り玉

秘密裏に作られたという出入り口に、流歌とリレイズは辿り着く事が出来た。


「ここで合っているのか?」


「ああ、そしてこの指輪をそのくぼみにはめれば開ける事ができる・・・"神使"がいなきゃいいんだがな。」


リレイズは指輪を外し、小さなくぼみにはめていく。

するとどこからかガチャと音がし扉がわずかに開いた。


「あとはこの扉を押すだけだ。やるぞ。」


二人は扉に手をかけ、押していく。


「・・・開いたな。」


「ここから警戒を怠るな、むしろ先程よりも厳しくしてくれ、厄介な連中がいるかもしれないからな。」


「分かってる。」


内部に潜入出来た二人だが、気は抜かない。

さらに奥へ進んでいく。


「あれが出口だ。下水場に出るが、そこから少し歩く。そのまま歩いて行けば街に出るのだが、俺の仲間がいる家がある・・・そこに向かうぞ。」


「ああ。」

流歌は小さく頷いた。


何事も無く二人は下水場までたどり着いたが、辺りの臭いは最悪だ。


「っち・・。」

臭いに苛立ちを覚え始める。


(臭い・・・さっさとこんな場所から出たいな。)

そんな事を思いながらどんどんと前に進んでいく。


1時間くらいだろうが、少し大きめの場所にでた。

この頃には臭いも大体は収まっていた。

流歌のイライラはまだ完全には収まっていないが・・・。


「待て、誰かいる・・・あれは警備隊だな、なぜこんな場所までに・・・。」


「っち」

早く外に出たい流歌は二度目の舌打ちをする。

リレイズは小声で話してくる。


「お前の我慢を限界そうだな・・・仕方ないな。」

今にも飛び出して前方の二人の警備隊を斬るつもりでいた流歌の表情を見たリレイズは、懐からある一つの玉を取り出した。


「それは?」


「まぁ見てろ。」

ニヤリと笑うリレイズは、その玉を警備隊の二人に投げつけた。

正確にはその近くにあった水たまりにだが。


「何の音だ!?その水たまりから音がしたぞ?」


「おいおい、何か煙が出てるな。」

二人の警備隊はその近くの水たまりに近寄っていく。

すると・・・

その二人は倒れていった。


「!?何をしたんだ?」


「あれは貴重な薬草を調合した眠り玉だ。水に反応して蒸発するよう改良されている。」


「・・・お前が作ったのか?」


「まさか、俺にそんな器用な事が出来ねえよ。まぁ、作った本人にこれから会う事になるがな。」


「それがお前の仲間か。」


「そうだ。」


(それにしてもそんな道具があるなんてな・・・恐ろしい。)

流歌は心の中で思うのだが、問題なくここの通過できると思うと少し頬が緩むのであった。

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