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68話 人族の国へ出発

次の日、流歌とリレイズは人族の国へ向かう為早朝から準備をしていた。

小さなナイフや潜入に役立つ道具などの点検をしていく。


「そういえばルカの持ち物はそれだけか?」


「ああ、そうだ。」

今の流歌が持っているのは小さなナイフを2本にリレイズから渡されたマント、そして長耳族のサレからもらった刀・・・"雪守"のみだ。

本当は"女神の指輪"に色々と入っているのだが、それはまだリレイズには内緒にしてある。


「そうか、まぁ大体の道具は俺が持っているから大丈夫だろう。」

そう言うと、リレイズは外に出た。

流歌も同じく"雪守"を腰の位置に装着して後を追った。


「さて、準備も出来たようだし行くぞ。」

リレイズは持っていた笛を鳴らし、馬が二頭来た。


「そいつらはお前のか?」


「そうだ、まぁ正確には"俺ら"のだけどな。」


「俺ら?」


「今の国の異変に気付いているのは俺だけじゃないって事だ。まぁ、国に行ったら会うことになる。」


こうして、流歌とリレイズは馬に乗り国を目指して走っていく。

すると前方に人影が現れた。


「待て、誰かいるな。」


馬から降り、少し距離を空けていく。

利口な馬である。


「あれは・・・。」


「誰なんだ?」


「多分、国の警備隊だろ。3人1組で周囲を歩いて警戒してるんだ。まだ国からは距離があるんだが・・・強化してるな。」


「どうする?」


「ふむ・・・ここであいつらを倒して進む事も出来るのだが、その方法はまだ早いな。迂回しよう。」


馬のいる位置に行き、二人は迂回することにした。

まだ国から離れている場所で騒ぎを起こすと、国に到着する頃にはさらに警備を強化されてしまう心配があったからだ。


こうして二人はさらに馬を走らせていく。

途中で何回も警備隊を発見するが、戦闘は起こさずに迂回したり去るのを待ってやり過ごしていく。


「まだか?」

移動時間が長く、流歌は少しイライラしていた。


「悪いな、だが確実に国には近づいている。あれを見ろ。」

リレイズが指をさした方向を見てみるとまだ少し遠いが大きな一本の柱があった。

・・・見張り台だろう。


「あれは俺がいた時にはあそこまでのは無かった。王の様子が変わってからこうやって見張り台や警備を強化しているんだ。まるで何かを守る為に作ってるんだと感じるんだがな。」


「ここら辺の警備はどうなんだ?最初の時よりも多くはなっているようだが。」


「もう少しで手薄になる時間帯がある。その時間まで俺達もあそこで少し休憩しよう。向こう側に小さいが洞窟がある、身を隠すならそこがいいだろう。」

こうして二人はその洞窟まで向かい、食事の準備をしていった。



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