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52話 最後の晩餐

流歌はいつもの小屋へ戻ってきた。

リルンも一緒にだ。


「ルカ様、本日はありがとうございました。」


「別に気にするなって言ってるだろ?」


「ふふっ、ですがありがとうございます、です。」

ニッコリと笑ってそう流歌に伝えたリルン。

そしてある疑問が浮かび上がった。


「そういえば、どうしてお前も戦えたんだ?あの虫の魔物も相当強かったはずだろ?」


「あー・・・それについてなんですけど、実は私は三騎士の1人である"ミナ・ライライ"の妹なんです。それで姉によく稽古をつけられていまして・・・。」


「それで強くなったってことか。」


「そういう事です、それでも私はメイドとして生きてますけど・・・。」

頭をポリポリと掻いて恥ずかしそうな仕草をする。


「そんなお前が俺の世話役として選ばれたってことは、もし俺が万が一変な真似をしたらすぐ止められるように・・って事だろ?」


「・・・お見通しなんですね・・・黙っていて申し訳ありませんでした。」


「いや、他の種族のやつを一人で自由に行動させるなんて普通はしないだろうからな。俺は気にしてないぞ。」


「そうですか・・・では私はそろそろお食事の支度をしますね!」

リルンは忙しそうに食事の用意をしに奥へと行った。


(さて・・・俺は準備でもしておくか。)

流歌はさっきの広間での話し合いからずっと考えていたのだ。

"明日にでもこの街を去ったほうが良い"

エルフの里と同じように、ここでも黒の種族が現れた。


(しかし、今回の目的はこの前とは違った様子だったな。"俺"じゃなくてこの"街"をどうにかしようとしていた感じだ。)


そう、今回わざわざ目立つような行動をしていたことに疑問を持っていた。

目立つと仲間を呼ばれて"三騎士"や"獣王"が出てくる危険性があるからだ。


(よく分からんが・・・とりあえずすぐにこの街を出れる準備は出来たな。ここを出て次に目指す場所は、"人族の大陸"だ。)


人族の大陸である"リグス大陸"

地図を見る限り少し遠いが、行くまでにいくつか村や街がある。


(他に何か必要なものはあったかな・・・挨拶は別にいいか。)

今回は黙ってこの街から出て行くと決めているらしい。

手紙くらいは残しておくつもりらしいが。


「ルカ様、そろそろ食事が出来上がりますよー!」


「ああ、今行く。」

いつものようにリルンの手料理が並べられている食卓へと向かうのであった。



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