9話 いつも知らない場所
「・・・ここは・・。」
「おはようございます、ルカ様。」
「・・・ニーユウスか・・・。」
「とてつもない魔力を感じて森へと行ってみたら、あなたとリンが倒れていました。色々とお聞きした事もありますが、まずはお体の方は大丈夫でしょうか?」
「ああ、痛みはどこにもないみたいだな。あいつはどうだ?」
「お二人共目立った外傷はありませんでしたが、念のため治癒魔法を。」
「・・・そうか、そんなのもあるのか・・・。そしてあいつも無事か、良かった。」
「お優しいのですね。」
「まぁ、あいつには助けられたしな。」
「ふふ、リンには後で褒めないといけませんね。」
「そうだな、礼を言っておきたい。」
「もう少し落ち着いたらお話を聞いてもよろしいですか?」
「ああ。」
「では、少し私は席を外します。リンもそろそろ起きると思いますのでそちらの様子を見に行ってきますので。」
「すまないな。」
こうしてニーユウスは俺が寝ていた場所から出て行った。
(それにしても・・・危なかったな。もう少しで死ぬところだった。そしてあれは黒の種族ってやつか・・・?)
まず、今回は間違い無く流歌を狙ってきていた。
そうでなければわざわざリンを気絶させたりもしていないだろう。
(たしか邪魔になる、と言っていたな。多分それがこの力・・・あの時出てきた白い球体の事だろうか。)
まだ不明な部分も多いが、あの球体は受け継いだ力の事だと考える。
あの場面であのチビの声が聞こえ言われた通りに"圧縮"と言った、
その瞬間大きなり、周りの物を吸い取っていった。
(・・・少し、この力について調べていかないとな・・・それに黒の種族の事も・・・。)
こうして流歌は、様々な疑問をニーユウスに聞こうと思った。
(チビ・・・いや、「シロ」についても知ってそうだしな。)
一番分からないのはシロという少女のことだった。
なぜ俺に力を受け継がせたのか、あいつはどういう存在なのか。
(それにしても・・・なんでいつもこう目が覚めると知らない場所に俺はいるんだろうな・・・。)
そんなことをふと思いつつ、もう一度意識を落とすことにした。




