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時は満ち
……自分があるところから飛び降りる夢を見た。
しかし、僕には全く知らない場所であった。
僕、座敷真心 は今日から中学生という
いかにも面倒な日に早起きをしてしまった。
しかも、最近買った携帯の中に住み着いてる
ミューという二次元アイドルが
こちらを向いてニヤニヤしている。
「今日も寝顔が可愛いよ!私のアイドル真心ちゃん☆」
といいながら写真を連写する
ミューはもとからこの携帯に住み着いていたらしく
僕と初めて出会った時、
「マイダーリン!君は運命の王子さまね♪」
何て言い出すもんだから、
一瞬売ろうかと思ったほどだ。
これでも世界の二次元アイドルなんだよ?
「今日も今日とで面倒だな……」
そういって苦笑いをする。
これがいつもの始まりだ……
そう。これが……
僕たちの物語の始まりだった。